ヘレボルス・ニゲルとは
ヘレボルス・ニゲルの基本情報
別名 | クリスマスローズ |
学名 | Helleborus Nigel |
科/属 | ヘレボニルス属/キンポウゲ科 |
原産国 | 東西ヨーロッパを中心に中国内陸部の四川省や甘粛省、シリアやトルコの砂漠地帯に自生する |
花期 | 1月~2月 |
別名はクリスマスローズ
ヘレボルス属の一品種のヘレボルス・ニゲルは、イギリスではクリスマスローズ(christmas rose)と呼称され親しまれています。しかし、日本ではヘレボルス属全体を総称してクリスマスローズという名前で呼んでいるのです。早咲きの種類の苗は12月に開花することもありますが、多くの種類はクリスマスには咲かず、1月頃になってから開花します。
ヘレボルス・ニゲルの特徴
常緑の多年草で白い花弁を横向きに咲かせ、葉の厚みは平均的に見てやや肉厚です。一般的には有茎種として扱われることが多いのですが、有茎種と無茎種の両方の特徴や性質をもちあわせているため、中間種として扱われることもあります。
花や葉の特徴
ヘレボルス・ニゲルは蕾を包む苞葉がない種類のため、蕾のうちから白い花弁を確認できます。花びらも蜜腺(ミツを分泌する器官)となり、これが発達したものだけを指す品種や、八重咲きや半八重咲きなどの種類もあります。また、花弁に見える部分は、学術的には萼片です。咲き進むにつれ萼片部分が薄桃色に色づきます。
毒がある
種によって含まれる成分は異なりますが、毒を根茎や葉に含みます。誤って摂取すると嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、呼吸麻痺、心拍数の低下、心停止などの症状が出ます。
ボタニ子
ヘレボルス・ニゲルの育て方
環境・植え付け
庭植えの場合、秋から春までは太陽の光のよく当たる落葉樹の木陰が最適です。水はけがよく明るめの半日陰に植えます。鉢植えの場合、過湿を避けるために秋の長雨や梅雨時には湿気にさらさないように気をつけましょう。10月~4月は太陽の光がよく当たる場所で、5月~9月は明るめの半日陰で管理します。水はけ、水もちのよい土を選びましょう。配合例として、赤玉土小粒4:軽石小粒3:腐葉土3などがベターです。
水やり・肥料
庭植えの場合、10月に緩効性肥料をまきます。水やりは基本的に必要ありません。鉢植えの場合、10月、12月、2月に緩効性肥料をまきます。10月~4月には液体肥料を月に2~3回ほど与えましょう。水やりは10月~5月は、鉢の表面が乾いた状態から鉢底から水が流れ出るまで水を与えます。6月~9月はやや乾かし気味に管理してください。
ボタニ子
水が花弁に当たると枯れやすくなってまうので要注意です。
まとめ
日本は高温多湿のため、ヘレボルス・ニゲルの栽培難易度はやや高めかもしれません。しかし、ガーデニングハウスなど設備が整っている上級者の間では人気の種類の苗です。できるだけヘレボルス・ニゲルが好む環境を整えて、栽培にチャレンジしてみませんか。毎日少しずつ変化する花色を楽しめるでしょう。
ニゲル(niger)は根が黒いことに由来しています。