シクラメンの植え替え方法!適切な時期・タイミングや手順をご紹介!

シクラメンの植え替え方法!適切な時期・タイミングや手順をご紹介!

シクラメンは、冬に咲かせる色鮮やかな花が美しい、人気の園芸植物です。シクラメンは、上手に育てると毎年きれいな花を咲かせてくれます。今回は、毎年花を咲かせるために欠かせない植え替え方法について、植え替え時期や手順を詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.シクラメンとは?
  2. 2.シクラメンの花を毎年咲かせるためのポイント
  3. 3.シクラメンの植え替え方法
  4. 4.まとめ

シクラメンとは?

出典:写真AC

シクラメンは、色鮮やかな花や、豊富な種類の形、葉色と花色とのコントラストが美しい多年草植物です。冬に花を咲かせるため、寂しくなりがちな冬の園芸植物としてとても人気で、上手に育てれば毎年きれいな花を咲かせてくれます。今回は、シクラメンの特徴と、毎年花を咲かせるために欠かせない植え替え方法について、いつ、どのタイミングでするべきなのか、その手順まで詳しくご紹介します。

シクラメンの基本情報

出典:写真AC

分類 サクラソウ科 シクラメン属
学名 Cyclamen persicum
形態 球根、多年草植物
原産地 北アフリカ~中近東
草丈 10~70cm
開花時期 11~3月
花色 白、ピンク、赤、黄、紫、複色

シクラメンは、耐寒性・耐暑性ともに弱いため、室内で育てる方法がおすすめです。耐寒性が比較的強いガーデンシクラメンであれば、屋外でも花を咲かすことができます。毎年新しい品種が開発されており、花の色はもちろん、八重咲き、ロココ咲き、ウェーブの花びらのものなど、花の咲き方や形についても種類豊富です。

シクラメンの花を毎年咲かせるためのポイント

出典:写真AC

シクラメンは多年草植物のため、上手に管理をして育てれば、毎年花を咲かせることができます。毎年花を咲かせるためのポイントは、「夏越え」と「植え替え」です。夏越しには、休眠方法と非休眠方法の2種類の方法があり、夏越しの仕方によって、植え替え方法が若干変わってきます。ここでは、シクラメンの夏越えについて、ご説明します。

シクラメンの夏越えとは?

4~7月 生長期
7~9月 休眠期
9~10月 成長期

シクラメンは上記のようなサイクルで成長し、成長期の終わった11月頃に開花します。シクラメンは耐暑性がそれほど強くないため、7~9月の休眠期に株が弱まり、そのまま夏を越せずに枯れる場合があります。夏越えをさせるための方法は、休眠期に株を休眠させる休眠方法と、休眠期でも株を休眠させない非休眠方法の2種類があります。それぞれの夏越えの方法について、いつ、どのタイミングで準備をすればよいのかご紹介します。

夏越え方法①休眠方法

休眠中のシクラメン
出典:写真AC

休眠方法は、休眠期間までに葉が落ち、枯れそうになっている場合に有効です。シクラメンの成長サイクルにおいて5月は、球根を肥らせ、休眠の準備を始める時期です。5月になると花はほぼ終わりますが、このときに葉も同時に落ちるようであれば、休眠方法で夏越えさせましょう。

休眠方法のやり方

休眠の準備をいつから始めるかというと、5月頃に花が終わり、葉が落ちてきたタイミングが目安です。1週間に1度のペースで、薄めた液体肥料を少量、水の代わりに与えます。6月以降は、風通しのよい涼しい場所に置いてください。日当たりは悪くてもかまいません。葉が残っている場合は、根本からねじるように切っておきましょう。休眠期に入ったら、水やりを完全に止めます。休眠期に水やりをすると、球根が腐ったり、カビが生えたりする場合があるので、注意してください。

夏越え方法②非休眠方法

出典:写真AC

非休眠方法は、地上部の葉が茂って元気、かつ、病気にかかっていない場合に有効です。非休眠方法の方が、休眠方法に比べて比較的簡単に夏越えできます。休眠せずに育てるため、育つタイミングが早くなり、通常11月頃から開花するタイミングが、9月頃から開花し始めるなど、開花時期が早まりやすくなります。しかし、その分、翌年の花つきは悪くなることが多いです。

非休眠方法のやり方

休眠させない準備はいつから始めるのかというと、こちらも5月頃になり、花が終わったタイミングで葉が落ちずに残り続ける頃を目安にします。追肥として、液体肥料と、緩効性化成肥料を一般的な草花の半分量程度与えます。6月以降は、直射日光の当たらない、涼しい場所に置いてください。休眠期間に入っても、土の表面が乾いたら、たっぷり水やりをします。水やりをする際は、球根、葉、花などに水がかからないようにします。

シクラメンの植え替え方法

出典:写真AC

シクラメンの植え替えに適した時期は9月上旬から12月中旬頃ですが、9~10月は生長期にあたり、植え替え時に傷ついたり弱ったりした株が回復しやすいため、9月が植え替えの時期として特におすすめです。1年間同じ鉢で育てていると、土の栄養分をすべて吸い尽くしてしまうため、1年に1度植え替えをして、土を新しいものに入れ替える必要があります。

シクラメンは株分けできる?

Photo by The Equinest

シクラメンのような球根植物は通常、球根が分球することによって増える「株分け」と呼ばれる増やし方をしますが、シクラメンの球根は分球しない特徴があり、株分けすることはできません。株分けを兼ねて植え替えをする必要がないため、植え替え時期はある程度融通を利かすことができます。増やし方としては、種を採取して種まきをする方法がありますが、個体差が生じやすく、全く同じ形質の花を増やすことは難しいです。

植え替えの準備物

準備物①新しい土

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

シクラメンを植え替える際は、土をすべて新しいものに入れ替えます。一般的な草花用の園芸用培養土に、元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ合わせておきます。園芸用培養土の他にも、最近では「シクラメンの土」と書かれたシクラメン専用の土もホームセンターなどで購入することができます。シクラメンの土を使う場合も、同様に元肥を混ぜ合わせておいてください。

準備物②新しい鉢

出典:写真AC

今使っている鉢よりも、ひとまわり~ふたまわり程度大きな鉢を準備します。今と同じくらいの大きさの鉢では、株が大きくなったときに根詰まりを起こす原因になり、大きすぎる鉢では、蒸れたり、水はけが悪くなったりする原因になるため、適切な大きさの鉢を選んでください。

準備物③鉢底石

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

鉢底石とは、水はけをよくするために、鉢の底に敷く石のことです。こちらは、今まで使っていたものをそのまま利用してもかまいませんが、再利用する際は、石をきれいに洗ってから使いましょう。石を洗うことで、病気・害虫にかかりづらくなります。また、鉢をひとまわり大きいものに変更するため、量が少なくならないように注意してください。

植え替えのやり方と手順

手順①球根を確認し整える

鉢から株を引き抜き、球根の表面を触って、感触を確認します。球根がぶよぶよしているものは、取り除いて破棄するようにしてください。休眠方法で夏越えをした株は、根を半分の長さに切り、痛んでいる根は切り取っておきます。非休眠方法で夏越えをした株は、根をあまり崩さず、古い土を軽く落とすだけで十分です。

植え付けのやり方

Photo by salchuiwt

鉢底石、元肥を混ぜ込んだ新しい土の順に、新しい鉢に入れ、整えておいた球根を、鉢の中央にひとつだけ置きます。球根を土に埋めますが、このとき、球根の上半分が見えるくらい浅く植えるのがポイントです。植え付け後は、室内の明るい日陰で1週間ほど様子を見た後、午前中だけ日が当たるような半日陰に移動させ、最終的には日当たり、風通しのよい窓辺へ移動させます。

植え替え後の水やり

土から半分程度見えるように球根を植えていますが、球根には水がかからないように注意してください。球根だけでなく、葉や花にも水がかからないよう、水やりをする際は、土の表面にそっと水を与えるようにします。土の表面が乾いたら水をあげますが、過湿に弱いため、乾燥気味に育てた方が元気に育ちます。

まとめ

出典:写真AC

毎年花を咲かせるために欠かせない、シクラメンの夏越えと植え替え方法について、詳しくご紹介しました。シクラメンは、冬に花を咲かせたら春になれば枯れてしまうと思われていることも多いようです。上手に育てれば、毎年きれいな花を咲かせてくれますので、夏越え、植え替えとも少し手間はかかりますが、丁寧にお世話をしてあげて、来年も美しい花を咲かせましょう。

コナンファン主婦
ライター

コナンファン主婦

記念日にはバラの花を

関連記事

Article Ranking