コスモスはピンク色や白色、オレンジ色などの花を咲かせる一年草で「秋の風物詩」としても親しまれています。環境が整えば、自生してこぼれ種で増えていくため、河原や休耕田などにも植えられている植物です。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 10cm〜120cm |
花の色 | 赤、白、ピンク、オレンジ、黄、黒、茶、複色 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 開花時期が長い、初心者向け、花壇の寄せ植え |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
コスモスは6月〜11月にかけて、ピンク色やオレンジ色の直径5cmほどの花を咲かせます。品種によって、香りを楽しめる品種や、ほふく状に成長していく品種があり、自分好みのコスモスを探すのも楽しみの1つです。
コスモスの花言葉は?
コスモス全体には「乙女の真心」「調和」「謙虚」という花言葉がつけられています。また、コスモスには色ごとに違う花言葉がつけられており、恋人や大切な人への贈り物にも最適な植物です。
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キバナコスモスは漢字で「黄花秋桜」と表記され、名前のとおり黄系の花を咲かせます。品種改良が進み、赤に近い色を咲かせる品種もあり、一重咲きや八重咲きなど咲き姿もさまざまです。
花色 | 黄、オレンジ |
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草丈 | 30cm〜100cm |
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チョコレートコスモスは、赤黒いシックなイメージの花を咲かせる品種です。一重咲きの品種で、開花時期にはチョコレートのような甘い香りが楽しめます。
花色 | 茶、黒 |
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草丈 | 40cm〜50cm |
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ウィンターコスモスは「ビデンス」という名前でも親しまれている品種です。這うように成長するため、ハンキング仕立てにしても育てられます。
花色 | 白、ピンク、黄、複色 |
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草丈 | 10cm〜100cm |
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コスモスの植え付け時期は?
コスモスは4月〜6月にかけて苗を植え付けます。育苗ポットなどで種から育てた場合は、草丈が10cm〜15cmほどになってから植え付けましょう。
コスモスの開花時期は?
コスモスは「秋の植物」というイメージがあるかもしれませんが、品種によっては6月から開花するコスモスもあります。11月頃まで長く開花が楽しめるのが魅力です。
植え付け時期 | 4月〜6月 |
植え替え時期 | 4月〜6月 |
肥料の時期 | 6月〜10月 |
剪定の時期 | 5月〜9月 |
花が咲く時期/開花時期 | 6月〜11月 |
コスモスは、地植えでも鉢植えでも育てられます。草丈が高く成長するため、花壇の寄せ植えにする場合は、花壇の後方に植え付けるのがおすすめです。株が大きく成長するので、プランターの場合は株間を15cm〜20cmほどあけて植え付けましょう。植木鉢の場合は、1つの鉢に1株のみ植え付けるのが基本です。
コスモスは、日当たりと風通しのよい場所で管理します。日当たりの悪い場所で育てると、茎だけが間延びして花付きが悪くなります。室内で管理する場合も、窓辺などの日光がたっぷりと差し込む置き場所を選んでください。
コスモスは、排水性の高い用土で育てましょう。市販されている「草花用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んでから、少量のピートモスを加えた用土を使用します。地植えの場合はとくに土質を選ばず育てられますが、あまりにも地面の土が粘土質な場合は、腐葉土や堆肥をすき込んでから植え付けてください。
地植えでコスモスを育てている場合は、降雨のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし、雨が全く降らず、地面が乾燥しすぎているようならば、様子をみながら水を与えてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをしましょう。
コスモスは肥料を与えなくても問題なく育ちます。しかし、株を大きくしたい場合や、成長が滞っている場合には、6月〜10月にかけて緩効性の化成肥料を株元に適量施してください。肥料の与えすぎは、肥料やけを起こし枯れる原因となるため注意しましょう。
アブラムシは年間を通して発生しやすい害虫です。集団で寄生し、コスモスの成長に必要な栄養分を吸汁します。見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除しましょう。アブラムシは光り物が苦手なため、コスモスのまわりに園芸用のシルバーテープを張り巡らせておくと予防ができます。
ヨトウムシは、昼間は土の中で休んでいますが、夜になると土から出てきて茎や葉を食害するため「夜盗虫」と名付けられた害虫です。虫の姿が見当たらないのに、葉が穴だらけになっていたり、茎がボロボロになっていたりする場合はヨトウムシを疑います。株元に殺虫剤を散布するか、夜に見回りをして発見次第、箸などを使って株から引き剥がしてください。
うどんこ病は、カビが原因で発生する病気です。感染した部分が、うどん粉をまぶしたように白く粉をふくのが特徴で、葉の光合成が妨げられます。放っておくと、腐敗が始まり悪臭を放つようになるため、早めに切り取って処分しましょう。
コスモスは放任で育てるとこぼれ種でどんどん増えていきます。自分好みの場所に植えたい場合は、4月〜9月に種まきをしましょう。種がとても小さいので、用土をあらかじめ濡らしておくと、水やりで種が流れてしまうのを防げます。株間を20cmほどあけて種まきしていきましょう。
コスモスをポット苗の状態で購入する場合は、葉が密についており、病害虫被害を受けていない苗を選びます。葉につやがあり、花芽のたくさんついている苗がおすすめです。
一年草のため、開花が終わると枯れてしまいます。植え替えの必要はありません。
コスモスは5月〜10月にかけて剪定をしながら育てます。
耐暑性が強く、暑さや直射日光で枯れる心配はありません。しかし、台風など強い風が当たると、茎が折れたり株ごと倒れたりします。そのため、台風が来る前に、株元に太めの支柱を立てて、コスモスを支えておくと安心です。
冬が来る前に枯れるため、冬越しの必要はありません。
コスモスは花後に種子をつけるため、種まきで増やしていきましょう。種を採取する場合は、花後に剪定を行わずに、立ち枯れるまでそのまま育てます。種子が黒くなり、完全に立ち枯れたら花茎から切り取り、軽く振って種を採取してください。種まきに適した時期は4月〜9月のため、それまでは種を新聞紙などに包み、風通しのよい日陰で保管しておきましょう。