「コスモス」の花言葉とは？赤・白・ピンクなど色別・種類別に紹介！

「秋桜」と書くコスモスは、その字のとおり9月に見ごろを迎える可憐な花です。キク科の一年草で、赤や濃いピンクのものから白色まで鮮やかな色の花を咲かせます。観賞用で育てられるため庭先で咲くことが多いですが、草原で咲いているものも見かけられるでしょう。

コスモスの名前は、ギリシャ語の「kosmos」が由来です。「kosmos」は「美しい」「秩序」「調和」などを意味する言葉です。開いた花びらが美しく整って並んでいる特徴からつけられたといわれています。

コスモス全般の花言葉は「乙女の真心」「謙虚」「調和」です。ネガティブではなく、優しく控えめなイメージを与える花言葉といえますね。

コスモスは色別に花言葉がつけられています。コスモスを贈るときに色別の花言葉を知っておくと、シーンにふさわしい花色を選べます。より喜ばれるギフトになるでしょう。

赤いコスモスの花言葉は「乙女の愛情」「調和」です。愛情という言葉を表すのに赤はぴったりといえるでしょう。乙女が加わることによって、コスモスらしいかわいらしさが表現されています。

ピンクのコスモスの花言葉は「乙女の純潔」です。コスモス全般の花言葉同様、赤とピンクの花言葉に乙女がつくのはコスモスの見た目の繊細さが表現されているのかもしれません。

白いコスモスの花言葉は「優美」「美麗」「純潔」です。白いコスモスのイメージにあう優雅なイメージの花言葉です。「美麗」という花言葉をつけた人たちは、白いコスモスの美しさに見とれたかもしれませんね。

コスモスには色別の花言葉だけでなく、種類別の花言葉も持っています。ポピュラーなのはピンクや白の花色のコスモスですが、黄色や茶色系の花を咲かせる種類もありますよ。
 

メキシコ原産のキバナコスモスは、濃い黄色の花びらが特徴のコスモスです。花言葉は「野性的な美しさ」「幼い恋心」です。改良で生まれたイエローキャンパスと混同されやすいですが、キバナコスモスは自然に咲いています。ほかの品種と比べると繁殖力が高く野生的なイメージがあるため、このような花言葉がつけられたようです。コスモスは9月ごろから見られますが、キバナコスモスは繁殖力が高く夏ごろから見られます。

イエローキャンパスは、突然変異から生まれた改良種です。玉川大学で育てられていたコスモスのなかに黄色い花びらをつける株が見つけられ、それを元に20年以上交配を続けて生まれたコスモスです。キバナコスモスと比べると、花びらは薄い黄色をしています。学園を彩るコスモスという意味でイエローキャンパスと名付けられたそうです。

チョコレートコスモスは、黒い花びらが特徴です。個体差はあるようですが、ほのかにチョコレートの香りがします。花言葉の「恋の終わり」「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」は、ほかの花色にないシックなイメージからつけられたのかもしれません。一つの恋を大事な思い出にして次に向かうような、大人の雰囲気を漂わせる花言葉といえます。

ダブルクリックとは八重咲きでダリアに見間違えられることもある、クラシカルな見た目のコスモスです。花言葉は「幸福を得る」「楽しい日々」です。コスモスが重なって咲いているように見えるため、よいことが何重にも続きそうなイメージを与えます。見た目も美しい花で、庭先をより一層華やかに見せてくれるでしょう。

秋に見ごろを迎えるコスモスには、赤やピンクの花色ごとだけでなく種類別にも花言葉がつけられています。花の名前の由来や花言葉を知ると、観賞をより楽しめるかもしれません。今年の秋は古人がつけた花言葉に心を寄せて、コスモスを眺めてみましょう。