コスモスの花について
コスモスはメキシコ原産の草花で日本には100年以上前に伝来しました。コスモスは丈夫で育てやすく花の色も豊富で、種まきの時期によっては花の楽しめる時期が異なり、長期間楽しめる花です。主に6月~8月の夏や秋の9月~10月にかけて楽しめる花です。
コスモスの花の種類
コスモスの花の種類は4種類あります。
- 一重咲き
- 丁子咲き…花の中心が盛り上がって咲く
- 八重咲き…花びらがたくさんついている
- 筒咲き(シーシェル)…花びらが筒型になる
種まきの時期によって違うコスモスの種類
花の形によって種類がわけられますが、種まきと開花によってもコスモスの種類をわけることができます。そのほか、7月や8月から咲くような早咲きの種類と9月や10月に咲くような遅咲きの種類は草丈が違うのも特徴です。
7月から咲く早咲きの品種
早咲きのコスモスは種をまく時期が4月~5月で花の咲く時期は夏の7月~8月です。草丈はおよそ90cm~150cmにもなります。草丈が高いため支柱で茎をしっかりと結んでおいて、風に耐えられるようにするのがポイントです。
9月以降に咲く遅咲きの品種
種をまく時期は6月~9月までで、花の咲く時期は9月~11月、遅咲きは草丈が短いのが特徴です。およそ20cm~70cmの背丈があります。プランターに植えて寄せ植えに利用するなどのアレンジができるのがポイントです。
コスモスに似た花
コスモスの仲間としてキバナコスモスが代表的です。主に7月~8月に開花する夏の花で、色は黄色やオレンジ色ですがコスモスより葉の幅が広いのが特徴です。種まきもコスモスと同じなので種を持っている方は参考にしてくださいね。そのほか、チョコレート色のチョコレートコスモスなどもコスモスの仲間です。
コスモスの種まきの仕方
コスモスの種のまき方はとても簡単です。こぼれ種から翌年、咲くほど丈夫でしっかりと育つコスモスですが、きれいな庭やプランターにするためにはこぼれ種ではなく、土づくりをして、正しいまき方や水やりの仕方を知ることが必要です。種をまく時期や花が咲く時期(6月~10月)は地植えやプランターの区別なく、風とおしのよい乾燥した土壌であるなら、どちらでも同じくきれいに咲きます。
地植えの場合
地植えは広い土地が必要です。また、風通しがよいところで乾いた土であることが大切です。何度も使用した古い土だと花が咲いても病害がでてしまうこともあります。また、風通しが悪いところでも葉っぱにカビがはえてしまうことも。上手に育てられる地植えの方法をご紹介します。
種まきの際に準備するもの
まずはコスモスの種、固形肥料、土、支柱を用意します。コスモスをそのままにしておくと2mまで伸びてしまうことがあるので、支柱は用意するとよいでしょう。コスモスの茎は細くて貧弱な部分もあるので支柱で支えることにより姿がよくなります。土は水はけがよい方が好むので草花用の培養土がおすすめです。しかし、地植えの場合は新たに土を取り替えなくてもパーライトを混ぜて水はけをよくすることができます。
地植えでの種のまき方
土をよくほぐした後、20cmの間隔で指で1cmくらいの穴をあけ、種を穴に2~3粒入れます。また、地植えでは間隔を短くし筋状に種をまいていくのもよいでしょう。発芽してから双葉のころに約2回ほど間引きをします。最終的に20cm間隔で1本のコスモスになるようにしましょう。肥料は土の下の方に混ぜておきます。
鉢植えの場合
種まきの際に準備するもの
プランターで育てる場合はコスモスの種、固形肥料、土、支柱、6号以上の大きさの鉢やポット、横に長いプランター、鉢底のネット、鉢底用の石を用意します。土は地植えと同じく水はけがよい土がいいので草花用の培養土を使用すると便利です。鉢底のネットを敷いてその上に石を置くことで水はけがよくなります。必ず用意しましょう。
鉢植えやプランターでの種のまき方
種からの植え方は地植え同様に穴を1cmくらいあけてコスモスの種を2~3粒入れます。その上に土を被せて水やりを毎日します。気温が20℃で3日間続くと発芽するといわれています。発芽までは土が乾かないようにすることがプランターや鉢植えでは特に気を付けたいポイントです。間隔は狭くならないように気を付けましょう。
コスモスの育て方
地植えでの育て方
発芽までは水やりを欠かさずしましょう。発芽したら土が乾いたときにたっぷり水をやりますが、庭など広い土地での水やりはしなくても雨水で十分育ちます。肥料は茎の周りに固形肥料を置いておくと、水やりや雨ですこしずつ肥料が下の土全体に染み込みます。たくさん肥料をあげると草丈が伸びてしまうため注意が必要です。たくさんの肥料はいらない植物であるという認識をしておきましょう。
鉢植えやプランターでの育て方
肥料は鉢底の方の下の土に混ぜておきます。発芽したら土が乾燥した時に水やりをします。直接葉っぱに水がかからないように優しく水をやるのがポイントです。ジョウロの口を上向きにすると勢いよく水がでることを防げます。鉢植えでもプランターでも地植えと同じく茎の周りに固形肥料を置いておきます。固形肥料がないときは花用の液体肥料でも構いません。
まとめ
コスモスは草花の中でも育て方が簡単な方なので、自分だけのガーデンを作るのもよいですね。また、庭の土に植えていると花が咲いた後に種ができて、自然にこぼれ種が落ち、次の年に咲くことがありますが、それも簡単なコスモスの植え方です。こぼれる前に種を収穫して次の年に計画的に地植えしたりプランターに植えたりするとより整然とした素敵なガーデンになるでしょう。
出典:BOTANICA