ナメクジの対処法4選！殺虫剤から身近なアイテムを使った方法まで！

先にご紹介したビールや銅製品は、誘引剤・忌避剤としての効果はありますが、殺虫剤としての効果はありません。広範囲の対策には、ナメクジ駆除剤がおすすめです。いろいろなタイプ・お値段があり、場所や植物に合わせて選ぶとよいでしょう。駆除剤のなかには、植物に直接噴霧してはいけない住宅用のナメクジ駆除剤もあるため、ご注意ください。

粉末タイプの中には、殺虫成分をナメクジに直接かけなくてはならないものもあります。有効成分が天然成分ではなく、メタアルデヒドなど生体に影響のある殺虫剤です。即効性がありますが、使用場所などを考えてご利用くださいね。

ナメクジの数が少ない時期の対策としては、液体タイプの殺虫剤がおすすめです。ナメクジに直接吹きかけたり、ナメクジが発生しそうな場所に予防策として噴霧したりするなど、その都度対策できます。粒餌タイプと同じシリーズの商品を2点、ご紹介します。

スティックタイプの駆除剤は、土に挿しっぱなしでOKで、気軽に使用できます。棒に付着している薬剤をナメクジが少しずつ食べて駆除される便利な商品ですが、効果が1カ月間と長いためペットなどが食べないよう注意が必要です。また、ナメクジの発生する時期は雨が多いですし、カビが生える前の交換がおすすめです。

誘われてケースに入ったナメクジをケースごと捨てられる商品です。近年よく見かける巨大なナメクジ（外来種？）の対策には少し無理がありますが、小さめのナメクジなら効果が期待できるでしょう。有効成分はメタアルデヒドです。薬剤をケースから出さずに廃棄できるため、手で直接触れることもなく安全です。

ナメクジはカフェインが嫌いです。ご家庭でコーヒーを淹れたあとのコーヒーかすをナメクジの居そうな土の上にパラパラと撒きます。すると、カフェインの忌避剤としての効果が発揮され、ナメクジが寄り付きにくくなるというエコな方法があるようです。

飲み残しのコーヒーかすを使うとは、お財布に優しいナメクジ対策ですね。しかし、ナメクジが嫌がるカフェインの濃度が、残りカスでどのくらい持続するのか判断しづらいのが難点です。カフェイン効果のなくなった残りカスでは害虫を予防できないばかりか、残りカスを食べにくる他の害虫（ダンゴムシなど）が発生したり、時期によってはカビの原因になったりする心配もあります。

人間が飲む程度のカフェイン濃度であれば、ナメクジ忌避剤としての効果があります。しかし、カフェインの効果が消えた残りカスを撒きっぱなしにするのはあまりおすすめしません。

木酢液は、天然の忌避剤として広く知られています。ナメクジだけでなく、さまざまな害虫、猫やネズミなどに対しても活躍してくれます。土壌活性の作用もあり、常備しておくと大変便利です。農作物用から入浴用まで、いろいろな用途の木酢液があります。

注意点の一つ目は「濃度」です。木酢液は通常、水で希釈して使用します。木酢液自体は強い酸性の液体です。濃度が高すぎると土壌に影響が出て植物が弱ってしまうこともありますし、薄すぎると忌避剤としての効果が持続しません。2〜3日ごとにまくのが理想ですが、過剰に散布しないよう気をつけましょう。

二つ目の注意点は「臭い」です。木酢液を撒いたり噴霧したりした場所は、周囲に木酢液の臭いが漂います。いい香りだと感じる人もいるようですが、人の往来の多くある場所にまくときは気をつけたいところです。

ビールが大好物のナメクジですが、高いアルコール濃度の液体がかかると、たちどころに弱ります。収穫した野菜にナメクジが付いていてビックリすることもあるでしょう。そういう場合はアルコール消毒液をかけてみてください。ナメクジ退治にも、また、殺菌作用もある優れものです。

家の中やバルコニー、ウッドデッキなど、普段生活している場所にナメクジが発生する場合もあります。人やペットに影響の少ない方法で対策したいところでしょう。そんなときにもアルコール消毒液は有効です。アルコールは揮発して無くなり、薬剤が残留しないため安心です。

ナメクジ駆除や予防には、いろいろな方法がありました。天然の忌避剤もあれば、効果の高いナメクジ駆除剤もあります。市販のナメクジ駆除剤には、家庭菜園で野菜などを育てるのに適さない商品もありますが、近年は農作物にも推奨されている駆除剤も増えています。目的に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。