ボウフラの発生原因と駆除方法まとめ!効果的な予防法やおすすめグッズは?

ボウフラの発生原因と駆除方法まとめ!効果的な予防法やおすすめグッズは?

ボウフラは高温多湿の時期になると大量発生する蚊の幼虫です。ボウフラの段階では人への害はありませんが、早めに駆除しないと蚊の大量発生につながります。ボウフラの駆除方法はいろいろありますが、発生原因を突き止めることも重要な駆除のポイントです。

記事の目次

  1. 1.ボウフラとは?
  2. 2.ボウフラの発生原因
  3. 3.おすすめボウフラ対策【簡単にできる予防・駆除】
  4. 4.おすすめボウフラ対策【予防・駆除グッズ】
  5. 5.おすすめボウフラ対策【グッズを使わない予防・駆除】
  6. 6.まとめ

ボウフラとは?

出典:写真AC

ボウフラは、水の流れのない場所に生息する蚊の幼虫です。成長すると蚊になりますが、蚊は確認されているだけでも約2500種存在します。しかも蚊は吸血するタイプだけでなく、病気を媒介する種類も存在する害虫です。そのためボウフラが発生した場合は、発生原因を知り適切に対処・駆除することが重要です。

基本情報

Photo by Rob Cruickshank

成虫名(幼虫名) 蚊(ボウフラ)
英名 mosquito
学名 Culicidae
分類 ハエ目カ科
分布 熱帯、亜熱帯、温帯、一部寒帯
体長 4~6mm

ボウフラ(蚊)の種類

Photo by coniferconifer

ボウフラは蚊の種類によっても、発生する原因や身体的特徴などに違いがあります。日本国内に生息する蚊だけでも100種類を超えており、専門家であっても目視しただけで種類を識別することはほぼ不可能です。そこで日本での生息数が多く、人的被害も大きい代表種を2種類を見てみましょう。

ヒトスジシマカ

ヒトスジシマカは、全国各地に広く生息する蚊です。ボウフラ(幼虫)は水のある場所にしか生息しませんが、成長したヒトスジシマカは場所に関係なくどこにでもいます。ヒトスジシマカは、正式名称よりも別名である「ヤブカ」で呼ばれることのほうが多いです。繁殖力が強く、冬は卵の状態で越冬するので、完全駆除が難しいです。

分類 ハエ目カ科ヤブカ属
ボウフラの主な発生地 日陰で流れがない水場/湿度が高い場所/水量は少量で可
ボウフラの主な発生時期 4~11月
成虫(蚊)の人的被害 吸血(ただし吸血するのはメスのみ)
危険度 ★★★★★

コダカアカイエカ

フリー写真素材ぱくたそ

コダカアカイエカは、重篤な症状を引き起こす伝染病の原因ウイルスを媒介する蚊です。コダカアカイエカが原因で起こる病気の中には、完治後に後遺症が残るものもあります。国の疾病対策によって積極的な駆除や対処がおこなわれたため、一時はほぼ退治できました。ところが近年、環境の変化から再び増加しています。

分類 カ科イエカ属
ボウフラの主な発生地 水田/池/水たまり
ボウフラの主な発生時期 夏~秋
成虫(蚊)の人的被害 日本脳炎・テング熱・マラリアなど伝染病の感染原因
危険度 ★★★☆☆

名称の由来

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ボウフラは、水中で棒を振るように上下に漂う姿が名前の由来である生物です。名前の由来から生まれた別名が「棒振り虫」ですが、ほかにも「孑孑(けつけつ)」という別名もあります。「孑孑」も、水中で小さく孤立している姿が由来です。どの名称も、ボウフラの形状や動きをよく捉えています。

ボウフラの発生原因

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蚊は種類や大きさに関係なく、少量の水があれば産卵可能です。しかも産卵場所は汚れた水場を選ぶ傾向があり、1回の産卵で平均数十個の卵を産みます。そのため蚊は数ある害虫の中でも完全退治が難しいです。ボウフラが発生する原因はいくつかありますが、主な原因は以下の2つです。

原因①産卵場所の出現

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蚊の産卵場所などは種類によって違いますが、ボウフラが発生するタイミングは「梅雨時期~9月頃」で共通します。産卵からボウフラに成長するまでの期間は、わずか数日です。産卵場所が出現しやすい梅雨時期~9月頃に大量発生しやすくなります。

原因②気温の変化

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ボウフラが発生する2つ目の原因は、気温・水温の変化です。ボウフラは、水中の有機物を食べます。有機物は気温や水温の上昇によって増えるため、気温が高い状況が続き有機物が増殖することがボウフラが発生する一因です。特に気温が高い8月は、水中の有機物が急激に増殖するため、ボウフラも大量発生します。

おすすめボウフラ対策【簡単にできる予防・駆除】

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ボウフラは動きも活発で生命力もたくましいため、発生の予防や駆除が難しいです。しかも人に対して直接的な害はありませんが、見た目が不気味なので不快害虫に分類されます。さらに羽化すれば吸血や病気の原因である蚊になるため、ボウフラの段階で駆除することが重要です。

対策①金魚網で除去

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金魚網で水面にいるボウフラを採取する方法は、シンプルですが効果の高い対処法です。ボウフラの体長は4~6mmなので、金魚網のように目の細かい網を使えば簡単にすくい取れます。金魚網のほかにも熱帯魚用の網でもかまいません。ボウフラの体は褐色なので、白色の網を使ったほうが捕獲しやすいです。

対策②乾燥させて駆除

フリー写真素材ぱくたそ

ボウフラは水がなければ死滅するため、水たまりができないように乾燥させることも対処法の1つです。特に「ヤブカ」と呼ばれるヒトスジシマカのボウフラは、深さ1cm未満の水たまりでも大量繁殖します。そのためベランダで栽培している植物に水やりするときも、床に水たまりができないよう注意することが重要です。

対策③銅を使う

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ボウフラは「ボウフラ→蛹(さなぎ)→羽化→蚊」の成長過程をたどりますが、蛹に対する対策法として効果があるのは、成長を妨害する銅イオンです。銅イオンは空気にさらすよりも、水中に投下したほうが蛹への効果が高まります。銅板を使うのが一般的ですが、10円玉でも対応可能です。

対策④ボウフラの天敵を活用

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完全駆除が難しいボウフラですが、天敵であるメダカや金魚を活用する方法も効果的な駆除法です。屋外で水生植物を栽培する場合、気温や水温が上昇すると藻が大量発生し、それとともにボウフラも発生します。ところがメダカや金魚はボウフラを捕食しますし藻も食べるので、水の浄化にもおすすめです。

対策⑤専用駆除剤を使う

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大量発生したボウフラを一斉に駆除するなら、ボウフラ専用駆除剤を使う方法がおすすめです。代表的なボウフラ専用駆除剤は、ピリプロキシフェンとオルトジクロロベンゼンで、どちらも即効性と殺虫効果が高いです。ただし使い方によっては環境に影響を及ぼすこともあるので、使用上の注意を確認するようにしましょう。

おすすめボウフラ対策【予防・駆除グッズ】

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おすすめボウフラ対策【グッズを使わない予防・駆除】

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