ベニフキノメイガとは
ベニフキノメイガとは、ハーブの葉を食べて成長する小さな害虫です。成虫はハーブの葉の裏に卵を産み付けるため、孵化するまで気づかないことが多いです。1匹見つけたら同じ株に何匹もいると考えていいでしょう。放っておくと次から次へと孵化し、手に負えない状態になる可能性があります。
ベニフキノメイガの卵
ベニフキノメイガを見つけたら、葉の裏を確認してみましょう。半透明で黒く小さな粒の塊があったら、ベニフキノメイガの卵です。ベニフキノメイガの成虫は、1個~数十個の卵を産み付けます。
ベニフキノメイガの幼虫
ハーブに害を与えるのは、ベニフキノメイガの幼虫です。ベニフキノメイガの幼虫は、黄緑色をしており、丸くて黒い斑点模様があります。成長していくにつれて赤茶色になっていく幼虫もいますが、ほとんどの幼虫は黄緑色に斑点模様と考えていいです。
ベニフキノメイガの成虫
成虫は直接ハーブに害を与えることはありません。蛾の仲間なので羽があり、飛びます。色は黄土色で、絵の具で茶色を滲ませたような模様をしています。成虫の羽の形は逆三角形で、前足が長いのが特徴です。中には、黄土色ではなくきれいな黄色の羽を持つ成虫もいます。
毒やトゲはあるの?
ベニフキノメイガは、毒やトゲを持っている毛虫のような見た目をしていますが、毒やトゲなど、人間が被害を受けるような危険なものは持っていないので素手で触っても問題ありません。しかし、どのような菌を持っているかわからないので軍手や割りばしで捕まえたり、触った後しっかり手洗いをしたりなどの対策をしてください。
ベニフキノメイガの天敵
ベニフキノメイガの天敵は、ハチ、クモ、カマキリなどです。天敵が、ベニフキノメイガを退治してくれるといいのですが、ベニフキノメイガの幼虫は自身が出した糸や葉に身を隠しながら生きているので天敵に見つかりにくい傾向があります。ベニフキノメイガの成虫はクモの巣にかかりやすいので、クモの巣はできるだけ残しておきましょう。
ベニフキノメイガによっておこる被害
ベニフキノメイガが発生すると、ハーブの葉がところどころ黒くなってしまったり、蜘蛛の糸のようなものが絡まっていたりなどといった被害が起こります。初めてベニフキノメイガに食害されると、水切れかと勘違いし、水を過剰に与えてしまいがちです。慣れていると気付きやすいのですが、初心者の方だと食害されていることに気付きにくいため、日々の観察を怠らずにすることが大切です。
被害に遭いやすい植物
ベニフキノメイガはシソ科のハーブを好んで食害します。ハーブにはシソ科の植物が多いので、ほとんどのハーブはベニフキノメイガに食害される可能性が高いです。ローズマリー、大葉、バジル、ミント、ラベンダー、オレガノなどのシソ科のハーブを育てている方は、注意しましょう。