アシナガコガネとは?生態や特徴をご紹介!害虫としての脅威はある?

アシナガコガネとは?生態や特徴をご紹介!害虫としての脅威はある?

アシナガコガネやヒメアシナガコガネという虫をご存じでしょうか。アシナガコガネについて生態や特徴、どんな植物に脅威を及ぼすかなどをご紹介いたします。また、反面少しかわいい一面もありますので、興味をお持ちいただければ幸いです。

記事の目次

  1. 1.アシナガコガネとは?
  2. 2.アシナガコガネの生態や特徴
  3. 3.アシナガコガネは害虫?
  4. 4.まとめ

アシナガコガネとは?

Photo byCapri23auto

アシナガコガネとはコガネムシ科の昆虫の一種です。カナブンとよく間違われますが、カナブン等は土壌を肥沃にする益虫であるのに対して、アシナガコガネの成虫は花や葉を食害し、幼虫は芝生等の害虫として知られています。古くはヒメハナムグリという和名が用いられていました。

アシナガコガネの生態や特徴

アシナガコガネの生態

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生息分布は本州、四国、九州で初夏(4~6月ごろ)に出現し、年1回の頻度で発生します。また昼行性で草の上や、花に群れていることが多く、夜間は地上の枯葉の下などに隠れています。昼行性のため街灯などの灯火には集まりません。幼虫は土中に生息しており、越冬は幼虫のまま行われます。

アシナガコガネの特徴

体形は小柄で平たく、後ろの足が長いという特徴があります。体長は7~10mmで、幅は4~5.5mm。雌の方が一回り大きくなります。模様は細かい鱗片によるもので、背中側を縦に走る黒と白(淡褐色)が特徴となり、模様の黒い部分は鱗片が禿げた部分となります。アシナガコガネは黒や白だけでなく黄色などもおり、模様は個体差が大きく色んな模様を探してみるのも楽しいです。

飛ぶのがヘタすぎるアシナガコガネ

実はアシナガコガネは飛ぶことが苦手です。一時期SNSで話題となりました。長い足が邪魔をするのか、離陸成功率は10回に1回ぐらいです。また非常に憶病で、振動を与えたり触ろうとすると自らポロリと落ちるなど、ドジでかわいい一面も持っています。

ヒメアシナガコガネとの違い

アシナガコガネとヒメアシナガコガネは似たような種類ですが、両者の違いは、背中の斑紋がアシナガコガネのほうが淡い光沢をしており、ヒメアシナガコガネのほうは体長が一回り大きくなっているということです。両方ともよく見かける昆虫ですので、違いを探してみるのもおすすめします。

アシナガコガネは害虫?

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アシナガコガネの成虫は広葉樹や柑橘系の花の蜜や花粉を食べ、葉などに粗い網目状の食痕を残します。幼虫は、食性が広く様々な植物の根を餌として食べ、特にゴルフ場などでは芝の害虫として扱われています。

まとめ

Photo byJillWellington

農家の方はもちろん家庭菜園などをされている方にとって、せっかく育てた植物に影響を与える害虫は避けたいものですが、生態や特徴を知ることで、少しは興味も沸いてくるのではないでしょうか。ふとした時に、今回ご紹介させていただいたアシナガコガネの特徴やドジな一面も思い出して、これまで以上に自然と触れ合っていきましょう。

Takkayaan
ライター

Takkayaan

自然を愛するおじさんです。

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