危険生物「チャドクガ」とは
チャドクガという昆虫をご存知でしょうか?蛾の一種で毛虫やさなぎ・成虫、卵にも毒のある毛をもっていて、刺されると赤く腫れあがりかゆみを感じて発疹が出てしまう危険な生物です。放置すると発疹が全身に広がる可能性もあるので刺されないことを考えましょう。そこで危険な生物チャドクガに刺されないようにするための予防方法や駆除の仕方や注意点、刺されたときの対処法について解説します。
チャドクガがよくいる植物とは?
チャドクガは椿やサザンカなどのツバキ科の植物の葉を食べます。チャノキにもよくいることから茶毒蛾と呼ばれるようになりました。ツバキ科の植物は庭木や生垣などに使用されることが多く、通ったときに気が付かずに触ってしまい、赤く腫れてしまうということもあり得ます。また木の下を通っただけでもかぶれる可能性もあるので注意しましょう。
チャドクガが現れる時期
チャドクガは本州~九州に生息している毒蛾で見たことがある方もいることでしょう。産卵時期は6月~7月と11月の年2回です。11月に産み付けられた卵は越冬し、次の年の春に孵化します。生まれた幼虫はすぐに成虫となり卵を産みを切り返しています。卵・幼虫・さなぎ・成虫いずれも毒針毛があるため、1年中危険な時期であるということに変わりはありません。
チャドクガに刺されたときの症状
チャドクガ自体に攻撃性はなく、蜂のように刺されたという自覚はあまりありません。しかし触れただけで簡単に毒針毛が抜けるため、いつの間にか赤い発疹が出てかゆみを感じることがあります。また風が吹いただけでも毒針毛は抜けることがあるので、直接触れたわけでもないのに発疹が出るという方もいるかもしれません。
チャドクガの駆除対策
最初は蚊に刺された程度にしか感じない方もおられますが、放っておくと大変なことになる可能性もあるため、駆除した方がよいでしょう。ここでは駆除を行うときの注意点や対策をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
装備を整えてから駆除
チャドクガを駆除するときは、まず装備を整えてから行いましょう。夏場であっても長袖長ズボンは必須。手袋や帽子なども着用して長靴を履くようにします。チャドクガの卵や幼虫は葉の裏など目立たないところにいる場合もありますので、注意深く行動するようにしてください。
出典:写真AC