桜につく毛虫の種類は?その予防・駆除方法を紹介!触ってしまったら?

桜につく毛虫の種類は?その予防・駆除方法を紹介!触ってしまったら?

3月〜4月の春、桜の花が咲き出し満開になると、花見シーズンが到来します。陽気もよくなり桜の花を見ると癒されますよね。でも桜は毛虫がつきやすいのです。毛虫と聞いて不快な気持ちになる方も多いのでは?桜につく毛虫の種類、生態などを含め、予防や駆除方法を解説します。

記事の目次

  1. 1.桜につく毛虫とは
  2. 2.桜につく毒を持たない毛虫の種類
  3. 3.桜につく芋虫の種類
  4. 4.桜につく毒を持つ毛虫の種類
  5. 5.桜につく毛虫・芋虫の予防
  6. 6.桜につく毛虫・芋虫の駆除方法
  7. 7.毒を持つ毛虫を触ってしまったら
  8. 8.食用としての毛虫
  9. 9.まとめ

桜につく毛虫とは

毛虫が桜に発生する時期

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桜が満開になる3月〜4月の花見のシーズンには、桜につく毛虫や芋虫はほとんど現れません。花見シーズンが終わり、葉桜になった頃から現れ、集団で大量に発生する場合があります。花見の時期は、直接毛虫と遭遇する可能性は低いですが、幼齢幼虫が枝や樹木に潜んでいる可能性はあります。

花見時期の対策

・出典:flickr
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花見の時期は、直接毛虫に触れる機会がなくても、幼虫の毛が風に乗り、アレルギー体質の人は皮膚についてアレルギー反応を起こす可能性もあります。リスクを避ける意味でも、花見に出かける際は長袖の上着を必ず着用し、花粉症対策も万全にして花見を楽しむようにしてください。

桜につく毒を持たない毛虫の種類

アメリカシロヒトリ

・出典:筆者作成

出典:筆者作成

特徴

アメリカシロヒトリという名前の蛾の幼虫です。成虫は開帳約30mmで、前翅(ぜんし)は灰白色で多くの小黒点があります。幼虫の体長は約30mmになり、白い長毛で覆われ、背中側は灰色、下側が淡い黄色で頭部は黒色です。成長するにつれ、背中側の色が灰黒色になります。

生態

本州・北海道・四国・九州の一部、小笠原諸島に分布しています。アメリカシロヒトリの幼虫は巣網を張り、その中で中齢期まで集団生活をし、その後は分散していき、樹木の葉の食害を行います。街路樹や庭木に生息していますが、山間部は天敵が多いため、幼虫はあまり見かけません。

食性と発生時期

アメリカシロヒトリの幼虫は広食性で、600種類にも及ぶ樹木を食害します。代表的なものでプラタナス、桜、柳、ハナミズキ、柿、桑の葉を食害するため、害虫に指定されました。5月下旬〜 7月中旬までと8月中旬〜 9月下旬までの年2回発生します。アメリカ原産の外来種です。

リンゴケンモン

・出典:筆者作成

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特徴

リンゴケンモンという名前の蛾の幼虫です。成虫は開張約50mmです。幼虫の体長は約35mm〜45mmになり、毛先がウェーブ状の白色と黒色の長毛に覆われています。背中側は黒く白点が連なって、背中と両側にオレンジ色の縦帯が前後に走り、頭は黒色になります。

生態

幼虫は本州以西で、6月~7月と9月〜10月の年2回発生します。木屑を綴って蛹(さなぎ)になり、樹皮の割れ目で越冬するようです。バラ科の桜、リンゴ、桃、梅、梨などの花や葉を食害するため、害虫に指定されました。北海道、本州、四国、九州に分布しています。

オビカレハ

・出典:筆者作成

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特徴

オビカレハという名前の蛾の幼虫です。成虫は開帳すると約35mm〜40mmになり、幼虫の体長は約55mm〜60mmになります。胴の部分ははじめ黒色ですが、成長するにつれて背中側はメタリックな青色になり、黒、白、オレンジの縦縞が走っています。頭部は灰青色です。

生態

オビカレハの幼虫は3月〜7月の年1回発生して、幼虫は天幕状に巣を作って集団で生息しています。主にバラ科の樹木の桜、梅、カイドウの葉を夜間に食害し、その他にはナギ類、ニレ類の葉も食べるようです。北海道・本州・四国・九州に分布しています。

モンクロシャチホコ

・出典:筆者作成

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特徴

モンクロシャチホコという名前の蛾の幼虫です。成虫は開帳すると約45〜59mmになり、幼虫の体長は約50mmです。胴部分の色は、はじめ紅褐色で、成長すると黒紫に変わり、黄白色の長毛に覆われています。静止すると頭と尾を反り返らせ、独特のポーズをとります。

生態

幼虫は7月〜9月に年1回発生します。9月〜10月には、土の浅いところや落葉の中に生息し、蛹で越冬しているようです。幼虫にバラ科の桜、ボケ、アンズ、カイドウなどの葉を集団で食害され、枝が枯れる被害があるということです。北海道・本州・四国・九州に分布しています。

桜につく芋虫の種類

ナミスジフユナミシャク

・出典:筆者作成

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特徴

ナミスジフユナミシャクという名前の蛾の幼虫です。成虫は開帳すると約7mm〜35mmになり、幼虫の体長は約20mmになります。胴体の色は緑色で、背中側に黄色い縦縞が走っているのが特徴です。シャクガ科の幼虫は、胴体を伸ばしたり縮めたりした独特の歩き方をします。

生態

幼虫は3月〜6月に年1回発生します。雑食性でバラ科、カバノキ科、ブナ科、クルミ科、ニレ科、ムクロジ科、アオイ科の新芽や若葉を食害します。幼虫は吐いた糸で葉を綴じ合わせ、その葉の中に生息していることが多いです。北海道・本州・四国・九州に分布しています。

サクラスガ

・出典:筆者作成

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特徴と生態

サクラスガという名前の蛾の幼虫です。成虫は開帳すると約19mm〜24mmになり、幼虫の体長は約15mmに達します。幼虫は春に発生し、シウリザクラの樹木全体をびっしりと糸で覆い、葉をすっかり食い尽くすことが多々あるようです。北海道・本州に分布しています。

サクラヒラタハバチ

・出典:筆者作成

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特徴と生態

サクラヒラタハバチという名前の蜂の幼虫です。体長は約25mm〜30mmになり、胴体の色は少し緑色を有した黄橙色になります。5月〜8月に年1回発生しては、桜の枝葉に集団で糸を張り巡らせて巣をつくり、葉を食害するのです。北海道・本州・四国・九州に分布します。

リンゴシロヒメハマキ

・出典:筆者作成

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特徴と生態

リンゴシロヒメハマキという名前の蛾の幼虫です。体長は約12mmになり、胴体は褐色で頭部は黒色です。バラ科のリンゴ、ナシ、ヤマザクラ、ナナカマドなどの新芽や若葉を食害し、枯葉を繭状にして巣を作ります。北海道・本州・四国・九州に分布しています。

リンゴノコカクモンハマキ

・出典:筆者作成

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特徴

リンゴノコカクモンハマキという名前の蛾の幼虫です。体長は約14mm〜17mmです。胴体部の色は黄緑色もしくは深緑色をしていて、背中には淡い黄色の斑点がまばらにあり、刺毛が生えています。幼虫の頭部の色は暗褐色です。

生態

幼虫が発生する時期は、4月〜8月の間に年3回です。バラ科の桜、リンゴ、梨、梅、スモモ、オウトウの新芽、花、若葉を食害します。成長するにつれ葉を折り曲げて巣を作ります。幼虫は果実の表面をかじる場合もあります。分布地域は、北海道・本州・四国・九州です。

ホソアトキハマキ

・出典:筆者作成

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特徴

ホソアトキハマキという名前の蛾の幼虫です。体長は約23mm〜25mmに達します。胴体部は緑色またはカーキ色や深緑をしていて、背中側に白い斑点があり、刺毛が生えています。頭部は褐色および黒色になっています。移動をする動作は、意外に速いようです。

生態

ホソアトキハマキの幼虫は、3月〜8月の間に年2〜3回発生します。クワ科、モクセイ科、豆科(大豆)、バラ科の桜、リンゴ、梨などの新芽、葉、つぼみ、花弁、豆さや、果実を食害するため、リンゴや梨の害虫に指定されました。北海道・本州・四国・九州に分布しています。

ミダレカクモンハマキ

・出典:筆者作成

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特徴と生態

ミダレカクモンハマキという蛾の幼虫です。胴体の色は淡い緑色で、背中に斑点があり、体長は約20mm〜27mmです。幼虫が発生する時期は、3月〜4月の年1回で、バラ科の桜、リンゴ、梨などの葉を食害します。北海道・本州・四国・九州に分布しています。

カクモンハマキ

・出典:筆者作成

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特徴と生態

カクモンハマキという名前の蛾の幼虫です。胴体の色はカーキ色で、背中に黒い斑点と刺毛が生えています。体長は約18mm〜20mmになり、発生時期は4月〜7月の年1回です。バラ科の桜、リンゴ、梨の葉を規則的に巻いて食べます。北海道・本州・九州に分布しています。

次のページでは、桜につく毒を持つ毛虫の種類、予防のための対策、駆除方法をご紹介します。

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桜につく毒を持つ毛虫の種類

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