コバエとはなにか?
小さいハエを総称として「小バエ」と呼ばれています。日本にはショウジョウバエ、ノミバエ、キノコバエ、チョウバエの4種類が生息。人間への直接危害はなく、視界の範囲に飛び回る不快感など、生活面での間接的な被害があります。コバエとはなんなのか、生態や習性について知ることが大事でしょう。
コバエの生態
コバエの生きていくサイクルは、成虫が卵を産み、卵から幼虫、サナギにと成長して成虫になり、また卵を産むという繰り返しです。これが大量発生に繋がる可能性の一つとなります。これを防ぐために、以下のコバエ(4種類)の生態・習性や発生原因んについて解説します。
- ショウジョウバエ
- ノミバエ
- チョウバエ
- キノコバエ
①ショウジョウバエの生態と発生原因
ショウジョウバエの生態
ショウジョウバエは一般的によく見かけるコバエです。日本にいるショウジョウバエは約260種類生息。見た目の色は黄色、体長2ミリ。目は赤で、世界中に分布しており約3000種類生息しています。また、アメリカの方ではショウジョウバエのことをフルーツフライと呼んでいます。
卵から成虫
卵から成虫になるまで10日間と非常に速い種類で、羽化後、4日間とあれば産卵し、家庭内生活で生ごみを少し放置してるだけで大量発生する原因になります。また、部屋が明るいと寄ってくる習性があります。
ショウジョウバエの発生原因
野菜や果物に傷がつき腐っていたり、熟れているのを常温保存して置くと、その匂いに集まり大量発生します。また、アルコール類の缶物、ビン物、調味料のみりんやお酒がある場所、三角コーナーの生ゴミが置きっぱなしの場合も集まる原因になります。
②ノミバエの生態と発生原因
ノミバエの生態
日本にいるノビバエは約20種類ほど生息、世界では約2400種類生息しています。体長は2ミリ、体の色は黒褐色。背中部分は丸く、後ろ脚がノミのように長い特徴があります。ショウジョウバエと比較すると体が細く、さらに頭や羽も細いこともあり、他のコバエより動くが速く捕まえにくく退治しにくいコバエです。
ノミバエの好みの場所
腐った植物、生ごみ、動物の死骸などが好物、卵を何度も生むことが可能で一度に生む数は30個から40個ほど。家庭内なら生ごみなどを周期的に捨てないと、ノビバエが産卵し大量発生の原因に繋がります。
ノミバエの発生原因
ショウジョウバエと同じで、生ゴミが特に好物で、野菜やお肉、果物の腐った匂いに集まり大量発生します。トイレや排水溝にも掃除を定期的にしないとよってきたりします。
ペットのフン、根腐れにも注意
ペットを飼っている場合も、ペットのフンに近寄ってくる傾向があるため注意が必要です。また、観葉植物の根腐れがおきたり、水が腐っていたりする花瓶などの放置場所にも集まります。
③チョウバエの生態と発生原因
チョウバエの生態
日本では、トイレでよくみかけるコバエであり、「便所バエ」と呼ばれています。体長は5ミリ、見た目の色は黒色、日本には約50種類ほど生息。オオチョウバエとオオチョウバエより羽が小さいホシチョウバエとあり、一般的にみかけることが多いのはオオチョウバエです。チョウバエの活動時間は午前中が多く、コバエの種類の中ではゆっくりと飛び回るのが特徴です。
チョウバエの発生原因
屋外ならば、湿地帯や沼地、公衆トイレなど水がある付近に寄ってきます。チョウバエは、「スカム」という有機物を好み、「スカム」は主に排水管、排水溝で発生するため、排水管周辺や、洗面所、お風呂、トイレ、台所にも集まってきます。
④キノコバエの生態と発生原因
キノコバエの生態
日本には約250種類生息し、世界では約4500種類生息しています。体長は約2ミリ、見た目の色は黒色。キノコバエも体が小さく、網戸の目から部屋に入ってきたりします。湿気が多い沼地、腐った植物がある場所、薄暗い場所を好み集まってきます。活発に動き飛び回っているのはオスのほうが多いです。
キノコバエの発生原因
湿気多く薄暗い場所、根腐れしたり腐った植物がある場所を好んで寄ってきます。また、網戸の網目のように、小さな隙間があるとそこからも入ってくるときや、窓を少し開けていても入ってきたりします。
コバエによって引き起こされる病気
コバエの中でも、ノミバエを放置して予防や駆除をしなかった場合、お肉など人が食べる物に産卵し潜り込みます。卵がついている食品や、孵化し幼虫になった物を人間が食べることによって発症する病気などもあります。
ハエ症
ハエ症の症状としては、腹痛や下痢が数日間続きます。これは、コバエの幼虫が胃や腸にいることによって、腸に刺激を与えしまうためです。(胃や腸の壁を食べたりはしません。)排便することによって体内に幼虫がいなくなった時は症状が治まっていきます。チョウバエの幼虫も、鼻・目・口などから体の中に入ってきてしまう事例もハエ症にあたります。