クラリセージの利用方法
芳香浴
クラリセージの香りによる効能を得たい場合は、オイルウォーマーによる芳香浴がおすすめです。もっともポピュラーなアロマテラピーの機材が、オイルウォーマーです。キャンドルの熱で精油を温めて、蒸気といっしょに香りを部屋いっぱいに広げていきます。香りの効果だけでなく、ゆらゆら揺れるキャンドルの優しい明りで心もリラックスできるでしょう。
オイルウォーマーの使い方
受け皿に7~8分目まで水かお湯を入れて、精油を垂らします。精油の目安は6~8畳の広さで5~6滴ぐらいです。そのあとに、キャンドルを入れて火をつけますが、空だきしないように水の量には充分気を付けましょう。火を使うため、カーテンなどの燃えやすいもののそばで使用しないようにしてください。
マッサージ
クラリセージの効能を肌と鼻で吸収できるもっともベストな方法は、ボディマッサージです。自分の体調や気分にあわせてアロマブレンドオイルを用いれば効果がより高まります。疲れを癒して血行をよくするだけでなく、精油の成分が肌からも浸透してスキンケアにも役立ちます。
ボディマッサージの仕方
マッサージ用のアロマブレンドオイルの作り方は下記を参考にしてください。時間がない方は、クラリセージが配合された市販のアロマブレンドオイルを使用しましょう。ボディマッサージは、体も温まったお風呂上がりに行うのが効果的です。オイルを手に取ってなじませたあとに、さするようにお腹まわりや背中まわりをほぐしていきましょう。
ボタニ子
ボディマッサージ用アロマブレンドオイルの作り方
- 材料…キャリアオイル20mL
クラリセージ2滴
柑橘系やフローラル系の精油3滴 - 作り方1…ビーカーの中にキャリアオイルを測りながらいれて、精油を上から垂らす
- 作り方2…よくかき混ぜて、遮光ビンに移して使用する。冷暗所で保管する
クラリセージ利用がおすすめのシーン
プチ鬱状態から抜け出せない
おすすめのブレンド
- クラリセージ2滴
- ベルガモット3滴
- ラベンダー3滴
現代社会のさまざまなプレッシャーにより沈んでしまった心を、香りの力で元気を与えられるかもしれません。うつな状態には不可欠のベルガモットに、ハッピーオイルとも呼ばれるクラリセージ、リラックス効果抜群のラベンダーをブレンドします。このブレンドオイルでマッサージすることで、ブルーな気持ちから脱出できるかもしれません。
恐怖心を感じてしまう
おすすめのブレンド
- ラベンダー5滴
- クラリセージ2滴
- ネロリ1滴
トラブルに襲われてしまうと、恐怖心がつきまとってしまい、アドレナリンが放出され、心臓の鼓動が速くなるなど不調をきたします。そこで、すり減ってしまった神経を回復してくれるクラリセージと、幸福な気持ちを起こすネロリを使い、少しでも気分を和らげましょう。ネロリやラベンダーの安眠効果によりぐっすり眠れるかもしれません。
生理前で情緒が不安定
おすすめのブレンド
- クラリセージ2滴
- ベルガモット5滴
- ローズ・オットー1滴
生理前はホルモンバランスの変化によって、情緒不安定、腰が重い、にきび、刺激物が食べたいなどさまざまな症状に悩まされます。そんなときは、香りの力を借りて、感情をほぐして、リラックスしましょう。リラックス効果とリフレッシュ効果の高いベルガモットと、子宮強壮作用のあるローズ・オットーをブレンドすると、クラリセージのホルモンバランスを調整する力をさらに高めてくれます。
クラリセージ利用の注意点
クラリセージには素晴らしい効果がたくさんありますが、利用において気をつける点があります。
注意点①運転中は使わない
クラリセージを運転中や勉強中に使用しないでください。集中しなければいけないときにリラックス効果のある香りをかぐと、集中力が半減してしまいます。
注意点②飲酒中に使わない
クラリセージを飲酒時や二日酔いの際は、使用を控えてください。昔のヨーロッパではアルコールに混ぜていたほど、クラリセージには強い陶酔作用があります。酔いが回って気持ち悪くなってしまいます。
注意点③妊娠中は使用禁止
妊婦さんがクラリセージを使うのはやめましょう。女性ホルモンに似た芳香成分が子宮を刺激して分娩が早まる可能性があります。ただし、予定日を過ぎても陣痛がおこらないときは、産道を柔らかくして出産を手助けしてくれます。
ボタニ子
ほかにも生理痛に効くと思って、間違った用途で利用しないように注意してね。PMSのときの感情の不調を緩和するのに効果があるよ。
まとめ
クラリセージは、女性を幸せにするハーブです。香りによる民間療法はヨーロッパでは中世からずっと行われた手法で、さまざまな効果があることが確認されています。気分や体調にあわせて香りを調合すれば、単一で利用するよりもさらに多くの恩恵が得られます。ぜひほかの香りについても調べてみて、気に入ったもの同士をブレンドしてアロマブレンドオイルをつくることをおすすめします。
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オイルの効果を持続させるためには、マッサージの後に洗い流したらダメなんだって。