レモングラスとは
レモングラスは、葉に触れるとレモンのような柑橘系の香りがするイネ科のハーブで、主に料理の香りづけやハーブティー、精油などに利用されます。熱帯や亜熱帯で栽培されることの多いハーブですが、日本国内での栽培も可能です。
基本情報
園芸部類 | ハーブ |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 1.5~2mくらい |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 料理の香りづけ、ハーブティー、精油、菓子、虫除け |
栽培の可否 | 可 |
種類
代表的なものは、西インド種(学名はCymbopogon citratus)と東インド種(学名はCymbopogon flexuosus)です。西インド種は白色の茎をしていて上方向に葉が伸びます。東インド種は赤茶色の茎で、横に葉が伸びるのが特徴です。西インド種は、たくさん葉が茂るため、たっぷり収穫できます。現在、流通しているレモングラスの多くが西インド種です。
名前の由来
レモンのような香りがするハーブであるため「レモングラス」という名前がつきました。レモングラスは「レモンソウ」「レモンガヤ」などと呼ばれることもあります。
栄養成分
レモングラスに含まれる主な成分には、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、カルシウムなどがあります。
レモングラスの特徴
レモングラスは熱帯や亜熱帯地域が原産であるため、高温な環境を好む植物です。虫が嫌う香りがするので、ほかの植物の周囲に植えてコンパニオンプランツとしても利用できます。レモングラスは、とても丈夫で手のかからない育てやすいハーブです。
特徴①葉
レモングラスの葉は、ススキの葉にとてもよく似ています。先端が尖り細長い形状で上に向かって伸びる葉の縁は鋭利なので、収穫時に手を切らないよう注意が必要です。根本に近い箇所は、茎状で少しふっくらとした形状をしています。
特徴②茎
葉の根本に近い部分の茎は、ふっくらした下部は白色をしています。魚料理、肉料理、炒め物などの香りづけやスープなどに利用され、タイ料理のトムヤムクンには欠かせない食材です。
特徴③香り
レモングラスの大きな特徴はレモンに似た爽やかな香りです。近年ではレモングラスの香りが虫除けに効果があるとして注目を集めています。
レモングラスの効能・効果
効能・効果①消化を促す
レモングラスのハーブティーは、胃の働きを助け消化促進効果が期待できるとされているため、胃もたれを解消したいときなどにもおすすめです。また、腸内にたまったガスの排出にも役立ちます。
効能・効果②殺菌と消臭作用
レモングラスに含まれる成分には、雑菌の繁殖を抑える効果もあるとされているため、消臭作用が期待できます。
効能・効果③リフレッシュ効果
レモンのような爽やかでスッキリとした香りが自律神経のバランスを整えるのに役立ち、気分をリフレッシュしてくれます。
効能・効果④集中力ややる気をアップさせる
レモングラスは、アドレナリンの分泌を促進させるハーブとしても知られており、集中力ややる気をアップさせたいときなどに役立ちます。
効能・効果⑤血行不良の改善
レモングラスは血行不良の改善にも役立つため、身体のこりやむくみなどを和らげる効果が期待できます。レモングラス精油は皮膚刺激が強く使用量や使用方法などに注意が必要ですが、肩こりやむくみ、冷え性の改善などを目的としたマッサージなどにも利用されています。
効能・効果⑥虫除け効果
レモングラスには蚊などが嫌うとされているシトラールが多く含まれているため、虫除けスプレーとして利用されることもあります。レモングラスの香りは、ゴキブリも苦手だとされています。