オンシジウムの育て方①基本編
置き場
置き場のポイントは風通しと日当たりです。5月初旬〜10月中旬までは、屋外の風通しと日当たりのよい場所で育てましょう。ただし、夏場など長時間直射日光があってしまう場合は、35%ほどの遮光ネットを使用するのもおすすめです。冬は10℃以上の日光がよく当たる窓辺などの室内で管理しましょう。
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
植え付け
水苔を入れた鉢で育てるのが一般的です。4〜5月頃に、根を水苔で囲むように植え付けます。ポイントは新芽が出てきやすいように、苗と鉢の間に株半個分ほどのスペースを確保しておくことです。
オンシジウムの育て方②管理のコツ
土作り
基本はたっぷりの水苔に植え付けます。ただし、プラスチック鉢であれば、バーク、ヤシ殻チップに軽石を混ぜ合わせた土を使うことも可能です。水はけと水持ちのバランスをよくすることがポイントです。
水やり
季節を問わず、1年を通して土が乾きはじめたら水をたっぷりあげます。特に夏場はすぐに乾くので毎日水やりが必要になる場合が多いです。必ず乾きはじめたら水を与え、カラカラに乾燥させないように気をつけましょう。反対に冬場はさほど水を必要としません。様子見て、2~3日経ってから水やりをしても問題ないでしょう。
植え替え
バルブが増えて、鉢からはみ出すようなら植え替えを行います。植え替えは2〜3年に1度、適期は生長を始める4〜5月頃です。傷んだ水苔や黒ずんだ根を丁寧に取り除きます。新しい水苔を使って一回り大きな鉢に植え替えましょう。ここで大きすぎる鉢を選ぶと過湿状態になってしまい、根腐れを起こすため注意が必要です。
肥料
4月中旬〜7月までは、月に1回ほど有機質の固形肥料を与えます。合わせて4月中旬〜9月末までは、週に1回ほど液体肥料を与えると成長がよりよくなります。必ず規定量と規定希釈倍率を守るようにしてください。
オンシジウムの育て方③剪定方法
花びらが透けてきたり、落ちはじめた頃、茎の下を切りましょう。早めに切れば、翌年の花付きがよくなるメリットがあります。また、花が咲く前に芽が伸びたら支柱を立てます。草姿が横に伸びたり、下向きに垂れたりするのを予防する効果があります。
オンシジウムの育て方④増やし方
株分け
4月頃、数を株分けで増やします。株の根本に4つ以上のバルブがあるのが確認できたら、親株にバルブを2つつけたまま根を傷めないように切ります。切り離した株は、水苔に植え付けましょう。古いバルブは新しい株の養分になるため、そのままにしておくことがポイントです。
気をつけたい病気や害虫
病気
オンシジウムを育てるうえで、心配する病気は特にありません。病気については問題ないため、育てやすい種類の1つといえます。
害虫
病気の心配はないオンシジウムですが、一方で注意すべき害虫が2種類います。
アブラムシ
害虫の1つめがアブラムシです。3〜10月頃、風通しや日当たりが悪い場所ではアブラムシが発生しやすいです。アブラムシを見つけたら薬剤を塗るか、少数の場合は手作業で取り除いていきましょう。
カイガラムシ
害虫の2つ目はカイガラムシです。株の間に隙間がないと、カイガラムシが付きやすくなってしまいます。株同士の間隔を十分に開けることで予防ができます。もし、カイガラムシを見つけたときには、ブラシなとで株からこすり落としてください。
まとめ
オンシジウムを育てるうえで注意して行いたいのは、水やりと肥料です。また、オンシジウムは条件が整えば長くて1ヶ月半ほど花を咲かせることができます。初心者の方にも育てやすい品種です。黄色、ピンク、オレンジなど、様々な色のオンシジウムを、ぜひあなたのガーデニングの1つに加えてみてはいかがでしょうか?
ボタニ子
オンシジウムは香りのよいものが多いため、リラックス効果も期待できますよ!
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オンシジウムの特徴を覚えておくと、置き場をふくめた管理がしやすくなりますよ!