オリーブオイルの酸化は臭いでわかる?その見分け方と酸化防止のための保存方法とは?

オリーブオイルの酸化は臭いでわかる?その見分け方と酸化防止のための保存方法とは?

身近な植物油のオリーブオイル。調理などで大人気ですが、オリーブオイルが酸化したり腐ると分かるのでしょうか?見分け方や、オリーブオイルの保存方法、万が一酸化してしまった場合の対処法、オリーブオイルの豆知識などをまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.オリーブオイルが酸化?
  2. 2.オリーブオイルが酸化するとどうなる?
  3. 3.酸化したオリーブオイルの見分け方
  4. 4.オリーブオイルの保存方法
  5. 5.酸化防止のオリーブオイル容器!?
  6. 6.オリーブオイルの種類
  7. 7.オリーブオイルの起源と歴史
  8. 8.オリーブオイルでのオススメ調理
  9. 9.まとめ

オリーブオイルが酸化?

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オリーブオイルは油なので、酸化します。開封後に酸化したり、腐る事があったらどのようになるのでしょうか?この記事では、古いオイルの見分け方、防止方法をご紹介していきます。

オリーブオイルの性質

出典:写真AC

オリーブオイルは酸化する?

オリーブオイルは時間が経つと酸化をしますが、他の植物油に比べてオイル自体が変質しにくく非常に酸化しにくいのが特徴です。オリーブの果肉からできているオリーブオイルはオレイン酸が豊富なため加熱にも強く加熱調理しても問題がありません。酸化しにくいポリフェノールや、ビタミンEも豊富に含まれています。抗酸化作用もつよく、体にやさしく美容にもいいオイルです。

オリーブオイルが腐ることはあるの?

オリーブオイルは基本的にあまり腐るということはありません。そもそも腐るというのは細菌や微生物の活動により食物が分解され、腐敗臭を放つ成分や毒素が作られることをいいます。オリーブオイルは保存状態が悪いと腐ったような匂いがすることもありますが、オリーブオイルの腐敗臭は油分が酸化により分解されて腐敗臭成分と似た成分が発生するためで、実際にオイルが腐るわけではありません。ただ腐敗臭のするオリーブオイルは古くなっていることは間違いないので、調理に使う前にかならず確認しましょう。

オリーブオイルが酸化するとどうなる?

健康にとても良いと評判のオリーブオイルですが、酸化してしまったオイルを使ったら、健康被害はあるのでしょうか?

酸化したオリーブオイルを食べた場合

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酸化したものを摂取し続けると、ビタミンが大きく損なわれたり、発がん性の可能性があるともいわれいます。また、古いもの摂取すると下痢を起こす事もあるようです。酸化しているかどうかの見分け方を知り、古くなってしまったオイルは処分する事が大事でしょう。

酸化したオリーブオイルの食用以外の使い道

賞味期限だけが過ぎている場合はヘアオイルや、拭き取りタイプの化粧落としとして。または、滑りがよいのでマッサージオイルなどでも使用は可能です。オリーブオイルを使った石鹸作りなどもできます。ただ、匂いがキツイようならば、処分するのが一番でしょう。

酸化したオリーブオイルの見分け方

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上記の通り、オリーブオイルはそもそもは酸化しにくいですが、時間の経過ともに古くなると酸化していくことがあります。その際の、見分け方としては、匂い、色、味、加熱の4点で確認が可能です。

①匂い

出典:写真AC 

購入したばかりのオリーブオイルは、まるでフレッシュジュースのような爽やかな香りがします。その半面、古いオリーブオイルや、酸化したオイルはツンとした嫌な匂いだったり、古い油のような匂いがします。開封後しばらく経ってしまったら、まずは匂いを嗅いでみましょう。

②色

出典:写真AC 

開封したばかりのオリーブオイルの色は、実の熟し方や絞り方によっても異なり、グリーンのものもあれば、黄色っぽい色のオイルもあります。高級なオリーブオイルだからこの色!という事もないため、必ず開封後すぐに色を確認しておいて、その色から明らかな変色が見られた場合は、酸化している可能性が高いです。

③味

出典:写真AC 

開封したてのオリーブオイルは、フレッシュでほのかに苦味や辛味があります。柑橘系の酸味を感じる事もあります。味での判断は難しく、古い、酸化したオリーブオイルは鼻から嫌な匂いが抜ける事が多いです。

④加熱

出典:写真AC 

揚げ物などでオイルを加熱していくと、細かい泡が出て、新しいオイルだとすぐこの泡は消えますが、なかなか消えないのも古いオイルの特徴です。また、加熱前に明らかにどろっとしていた等、形状が変わっていないかもよく確認してくださいね。

オリーブオイルの保存方法

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ここまで紹介してきたように、酸化に強いオリーブオイルですが、それでも酸化の影響はあるようです。そんなオリーブオイルの開封前や開封後、特別な保存方法や酸化防止の方法はあるのでしょうか?

開封後の保存方法

オリーブオイルは、冷蔵庫での保管も可能ですが、冷蔵⇔常温の温度差で、オイル自体が凝固し、凝固を繰り返す事で風味が落ちると言われています。そのため、日光のあたらない日陰など、涼しい場所での保管が好ましいです。開封前、開封後のオリーブオイルの保存方法は、原則同じです。酸化防止のため、容器のフタもきちんと締めましょう。

オイルの保管はコルク栓?

オリーブオイルは空気に触れる事で酸化していくため、開封後の保存は購入したボトルをしっかり密閉することが原則ですが、瓶などで保管する場合、コルク栓は空気を通しやすくするため向かず、金属のキャップが酸化防止の保管には向いています。

酸化防止のオリーブオイル容器!?

ポーションタイプのオリーブオイル

今は、瓶やペットボトルの容器だけではなく、使いきりのポーションタイプのオリーブオイルも販売されています。使い切りのため、その都度フレッシュな香りと味わいが楽しめます。

スプレータイプのオリーブオイル

スプレータイプのオリーブオイルも、最近は持っている方が増えているんじゃないでしょうか?スプレーオイルだと開封後も酸素に触れず酸化防止にもなる上、ポーションタイプよりも少量のちょこっと使いができるのでとても便利です。炒めものをする際はフライパンに直接吹きかけて、過剰なオイル摂取の防止にもなり、とてもヘルシーです。

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オリーブオイルの種類

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