はじめに
この愛らしいうさぎのようなフォルムをした植物をご存知ですか?見かける機会が少なく、あまり馴染みがないですが、愛好家にも人気の多肉植物モニラリアです。今回はうさ耳とも呼ばれる、このモニラリアについて紹介します。まずはじめに、モニラリアとはどのような多肉植物なのか、特徴を見てみましょう。
モニラリアとは
基本情報
科目 | ハマミズナ科モニラリア属 |
原産地 | 南アフリカ |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | 普通 |
どんな植物?
モニラリアはサボテンと同じ、多肉植物の仲間です。ピースサインのような、うさぎの耳のようなフォルムが特徴的ですね。トゲがないので取り扱いがしやすいですが、サボテンと比べるとまだまだマイナーな植物といえます。夏に成長期を迎えることが多い多肉植物の中でも、モニラリアは冬に成長期を迎える珍しい多肉植物です。
モニラリアの花
モニラリア モニリフォルミス pic.twitter.com/mzGCbCHHKq
— conocono (@Hiro_SUDO) February 16, 2019
モニラリアの開花時期は、春と秋です。開花に適した気温は20℃前後であるとされ、このくらいの温度があれば室内でも開花が楽しめるでしょう。うさ耳の先端に、ちょこんと咲いた花が愛らしいですね。花色は品種によって、ピンクや白などカラフルなのもモニラリアの魅力です。うまく管理をすれば、1ヶ月ほど花が楽しめますよ。
モニラリアの種類
モニラリアとひとくちにいっても、さまざまな種類が存在します。うさ耳が特徴の「オブコニカ」や「ピシフォルミス」は非常によく似た姿をしているため、ぱっと見ただけではどちらか見分けがつけられません。ほかにも「グロボーサ」という種類があります。「グロボーサ」は、うさぎというよりはボクシングのグローブにも見えます。
オブコニカ
うさぎの顔のように見える部分は節で、成長すると茶色く変化します。うさ耳とも呼ばれる葉の部分は、よく見てみると水の粒がついています。光に当てるとキラキラしてきれいですよ。開花期にはピンク色の花を咲かせます。
ピシフォルミス
うさ耳のように成長する姿や葉に水の粒がついているなど、オブコニカととてもよく似ている品種です。ぱっと見ただけでは区別がつけられないですが、ピシフォルミスは開花期に白い花を咲かせます。
グロボーサ
オブコニカやピシフォルミスに比べて節が大きく、グローブのような形をしています。開花期には白い花を咲かせます。モニラリアの中でも、とくに栽培例が少ない品種です。
カラフルなモニラリアがある?
ネットやSNS上では、カラフルなモニラリアが存在すると話題になっています。カラフルな種子が海外で出回っているとされ、海外の通販サイトを経由して購入可能です。しかし、カラフルなモニラリアはいまいち信憑性がなく、どうやってカラフルに色をつけているのかは謎のままなのです。カラフルなモニラリアを見つけたら、栽培に挑戦してみてください。
次ページからはモニラニアの仲間について解説するよ!
モニラリアそのものがカラフルというよりは、咲く花がカラフルなのが魅力ね。