オリーブオイルの種類
オリーブオイルと言っても、どのような種類があるのでしょうか?一部を抜粋してご紹介します。
オイルの種類 | 酸度 | 等級規格 | 精度 |
エクストラヴァージンオリーブオイル | 0.8%以下 | ヴァージンオリーブオイルのうち風味官能検査で味や香りにひとつも欠陥がないもの | ≦250 |
ファインヴァージンオリーブオイル | 2.0%以下 | ヴァージンオリーブオイルのうち風味官能検査で味や香りに若干の欠陥があるもの | ≦250 |
ピュアオリーブオイル | 1.0%以下 | 精製オリーブオイルとヴァージンオリーブオイルをブレンドしたもの | ≦300 |
精製オリーブポマースオイル | 0.3%以下 | ヴァージンオリーブオイルを絞った後の採油カスから溶剤抽出したもの | >350 |
オリーブオイルの表示や表記
エクストラヴァージンオリーブオイルは厳しい風味官能検査を通過した上質のオリーブオイルです。様々な表示がありますが、イタリアでは法律で厳密に分類されています。酸度は低ければ低いほど酸化しにくいと言われています。精製オリーブポマースオイルは、有機溶剤を使いオイル抽出をしていて「二番絞り」など表記のあるものもあります。
日本に輸入禁止のオイル?
日本では、食用油の品質基準は「精製」を前提としているため、ファインヴァージンオリーブオイルは日本へは輸入できません。そのため、日本で販売されているオリーブオイルは「エクストラヴァージンオリーブオイル」「ピュアオリーブオイル」「オリーブポマースオイル」の3等級です。
化粧品などにも使われる
オリーブオイルの食用意外の用途は、ヘアオイル、化粧品。保湿力が高いため、頭から足先まで使えるタイプもあります。塗料などの樹脂原料になっていたり、薬用として、他の薬効成分のものと配合して用いられる事もあり、万能オイルなんです。
オリーブオイルの起源と歴史
オリーブの栽培と、オリーブオイルの発祥は地中海沿岸と言われており、紀元前3500年ごろにクレタ島で始まったという説と、紀元前4500年にカナン人がはじめてオリーブオイルを絞ったという説もあります。2014年までのオリーブオイル生産国は、スペインがほぼ締めています。
日本のオリーブオイルの起源
日本でオリーブが初めて持ち込まれたのは、安土桃山時代、キリスト教の宣教師が持ち込んだとされており、同時期にポルトガルの宣教師がオリーブオイルを持ち込んだとされています。そして、初めてオリーブの木が植えられたのは江戸時代末期、医師であった林洞海がフランスより苗木を輸入し、横須賀に植えたとされています。明治12年には、神戸でフランス産のオリーブ栽培に成功。実も収穫され、初の日本製オリーブオイルがつくられました。
日本のオリーブ栽培の歴史
世界では、かなり古くからオリーブ栽培、オリーブオイルの利用がありましたが、日本では明治41年に、魚の油漬け加工に必要なオリーブオイルを自給するため、農商務省がアメリカから苗木を導入し、三重、鹿児島、香川と試験的に植えたところ、香川県小豆島のみ順調に育ち、現在でも国産のオリーブオイルが香川県小豆島で作られています。
オリーブオイルでのオススメ調理
オリーブオイルは揚げ油としてもカラッと揚がり美味しく調理できますが、揚げる、炒める、かける、漬ける。色々な食べ方をご紹介します。
オイル漬け
加熱をした牡蠣などをオリーブオイルに漬け込み、日持ちさせたり、オイルにたっぷり浸かっているので、そのままアヒージョなどにして楽しむ事も可能です。簡単なのにリッチな味わいを楽しめます。
カルパッチョ
お刺身にオリーブオイルを回しかけたり、オリーブオイルに酢と塩を混ぜて自家製ドレッシングなどにしても美味しく召し上がれます。
シンプルにそのまま付ける
焼いたバケットなどに、オリーブオイルと塩、もしくはオリーブオイルにバルサミコ酢などを混ぜたものをディップして食べる食べ方も、シンプルなのに風味豊かで贅沢に仕上がります。調理の手間がないので、是非お試しください。
まとめ
いかがでしたか?フレッシュな匂いで美味しく、調理の必須アイテムと言ってもいいほど身近なオリーブオイルは、開封後に簡単な方法で酸化防止も可能です。酸化の見分け方も簡単でしたね。オリーブオイルは酸化に強く、腐ることはほぼないオイルですが、古くなってしまうと体にもよくないので、しっかり見分け方を知り、加熱調理意外にも、和える、かけるシンプルなオリーブオイル料理も楽しんでくださいね。
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出典:写真AC