11月に植え付ける花には何がある?
晩秋の11月は、来年の春のガーデニングの準備をする季節です。春に開花する植物の多くは季節でいえば秋~初冬、時期でいえば10月~11月までに植え付けておく必要があります。しかも11月といえば本格的に寒くなる時期でもあるため、ある程度の耐寒性も必要ですね。また、この時期に植え付ける花のなかには、冬の季節に開花するものもあります。そんな時期に植え付ける花には、どんなものがあるのでしょうか。
11月に植え付ける花14選【①~⑤】
①チューリップ
チューリップの特徴
植え付け時期 | 10月~11月 |
開花時期 | 3月~5月 |
春の花の代表格とされるチューリップは、秋植え球根植物の代表格でもあります。植え付け時期は秋の季節の10月~11月とされていますが、地域によって少し違います。北海道や東北地方は10月上旬~下旬、北陸地方~中国地方の日本海側では10月下旬~11月上旬、関東地方~瀬戸内海沿岸地方は11月上旬、九州地方は11月下旬が植え付けの適期です。ただし、その年の気候などによってズレることもあります。
チューリップは耐寒性があるから、少し遅れても大丈夫だよ。でもあまりにも植え付けが遅いと、開花しにくくなるから注意しようね。
鉢植えでも庭植えでも、最低でも12月までには球根の植え付けをすませておきましょう。
チューリップの花言葉
チューリップ全般の花言葉は「名声」「思いやり」「愛の告白」です。この花言葉の由来は、後述する伝説からきています。花色が豊富なチューリップは、色別の花言葉もたくさんあります。赤が「恋の告白」「永遠の愛」、ピンクが「愛の芽生え」「誠実な愛」、黄色が「実らぬ恋」「望みのない恋」「名声」、白が「失われた愛」「許してください」「純真」、紫が「気高さ」「不滅の愛」です。
チューリップの伝説
その昔、とても美しい女性がいました。その美しさから3人の立派な騎士に見初められ、求愛されます。しかし女性は「誰を選んでも、残った2人を悲しませてしまう」と悩み苦しみました。苦悩の果てに彼女は「自分が花になることで、誰も悲しませない」という選択をしたのです。そして花の女神に懇願し、自分をチューリップの花に変えてもらいました。
その後、彼女の化身である花は、彼女に求愛した騎士たちが大切に育てたと伝えられているよ。
チューリップの花言葉まとめ
- チューリップ全般の花言葉:「名声」「思いやり」「愛の告白」
- 赤いチューリップの花言葉:「恋の告白」「永遠の愛」
- ピンクのチューリップの花言葉:「愛の芽生え」「誠実な愛」
- 黄色いチューリップの花言葉:「実らぬ恋」「望みのない恋」「名声」
- 白いチューリップの花言葉:「失われた愛」「許してください」「純真」
- 紫のチューリップの花言葉:「気高さ」「不滅の愛」
②ユリ(百合)
ユリの特徴
植え付け時期 | 10月~11月 |
開花時期 | 5月~8月(品種によって異なる) |
初夏の季節の代表的存在とされるユリも、秋植えがおすすめの球根花です。ユリは耐寒性があり、一定期間ある程度の寒さに当てることで開花します。暖地の場合は11月上旬までに庭や鉢への植え付けをすませておきましょう。品種によっては、春にポット苗が販売されるものもあります。球根の植え付けが間にあわなかった場合は、そちらを利用しましょう。
品種によっては、12月頃に球根が値下げされる場合もあります。
ユリの花言葉
ユリの全般の花言葉は「純潔」「無垢」「威厳」です。「純潔」「無垢」は後述するギリシャ神話と、キリスト教では白いユリが、聖母マリアの処女性の象徴花とされていることに由来しています。「威厳」は大輪のユリの花が凛として咲いている様子が由来です。色別の花言葉も多くあります。白は「純潔」「威厳」、赤とピンクが「虚栄心」、黄色が「偽り」「陽気」、オレンジが「華麗」「愉快」「軽率」です。
ユリにまつわるギリシャ神話
あるとき、ギリシャ神話の女神ヘラの胸から乳がこぼれ落ちました。その乳が地上でユリの花になったといわれています。ヘラは大神ゼウスの正妻で、「婚姻」「母性」「貞節」を司る最高位の女神です。この伝説からユリはヘラの花とされ、純潔と母性の象徴として扱われるようになりました。のちにキリスト教においても、聖母マリアの象徴花とされたことで「純潔の象徴」という意味がさらに強まったのです。
ユリの花言葉まとめ
- ユリ全般の花言葉:「純潔」「無垢」「威厳」
- 白いユリの花言葉:「純潔」「威厳」
- 赤・ピンクのユリの花言葉:「虚栄心」
- 黄色いユリの花言葉:「偽り」「陽気」
- オレンジのユリの花言葉:「華麗」「愉快」「軽率」
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チューリップの植え付けの適期は、「その地域の紅葉が見頃の時期」とされています。