モウセンゴケの育て方①日常管理
モウセンゴケは種類によって耐寒性や耐暑性が異なりますので、管理の仕方も変わってきます。屋外と室内での管理方法についてみていきましょう。
置き場所
屋外
モウセンゴケは寒さに強いので、屋外でも管理できます。日当たりのいい場所を選ぶのがポイントですが、暑さに弱いので1日中強い日差しがあたり乾燥するような環境だと、枯れてしまう事があります。植木鉢で育てる場合は、時間帯によって日当たりを見ながら置き場所を変えましょう。花壇で管理する場合は、日を遮るものを設置するといいでしょう。
室内
モウセンゴケを室内で育てる場合の置き場所は、日当たりのいい窓際がおすすめです。風通しをよくするために時々窓を開けましょう。ただし夏は葉焼けを防ぐためにも、カーテンで日を遮るなどの工夫が必要です。乾燥を嫌うので、エアコンの風が当たるところは置き場所として不向きです。暑さに弱い種は室内温度も注意してください。
用土
モウセンゴケは酸性土壌で育てるのが理想です。酸性の状態にするには、鹿沼土や赤玉土を使うといいでしょう。ピートモスもおすすめですし、水苔を使ってもいいでしょう。初心者で用土の配合が上手く行かなかったり自信がなかったりするなら、水苔で育てると管理しやすいので試してみてください。
ボタニ子
水やり
モウセンゴケの多くは湿地帯に生息しているので、水やりはこまめにしてください。土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。水やりだけではたりないことも多いので、腰水栽培もプラスしましょう。腰水栽培では、受け皿の水をこまめに取り替えるのも大切です。
ボタニ子
夏の腰水栽培は、水が腐りやすいので毎日取り替えるといいでしょう。冬に休眠する種も腰水栽培で水やりをするのがおすすめです。
肥料
モウセンゴケに肥料は必要ありません。用土にもあまり肥料分を入れないようにするのがポイントです。虫を食べ物としているので、虫がいない環境だと食べ物が不足して心配になることもあるでしょう。しかしモウセンゴケは食べ物がなくても、光合成があるので枯れることはありません。
ボタニ子
室内で虫がないと心配なら、時々外に出して食べ物となる虫を待ってみるのもいいかもしれません。
モウセンゴケの育て方②植え替え
植え替えの時期
モウセンゴケはぐんぐん成長します。植木鉢で育てている場合は、1~2年ごとに植え替えをしましょう。植え替えをしないと窮屈になり、生育が悪くなってしまいます。植え替えは、生育期前の3~4月頃がおすすめです。水苔も植え替えのときに新しい物と交換しましょう。
植え替えの注意点
モウセンゴケを植え替える際、深く埋めすぎると根が伸びないことがあるので注意してください。植え替えの仕方としては、植木鉢の半分より少なめに用土を入れ中央に株を置きます。残りは水苔で隙間ができないようにすれば、深く埋めすぎるのを防げます。
ボタニ子
植え替え後はたっぷり水やりをして、日当たりのいい場所に置きましょう。
ボタ爺
次は、モウセンゴケの増やし方と長く楽しむコツを紹介します。
モウセンゴケの育て方③増やし方
種まき
モウセンゴケを育てているなら、種をとって種まきで増やせます。種類や環境で多少の違いはありますが、6~7月頃に花が咲くので、花が咲き終わったら花茎を切り取り種をとりましょう。モウセンゴケの種はとても小さく細かいので、キッチンペーパーのようなものを敷いた上で種をとるのがおすすめです。
種まきの仕方
とった種はすぐにまきます。種まきの仕方は、覆土をしてしまうと発芽できないので、水苔をたっぷり埋めた植木鉢にまきましょう。種まきの後は霧吹きで水やりをしていくと、大体3週間ほどで発芽します。
水苔をつかう場合はたっぷり使い隙間を作らないようにするのがポイントです。