モウセンゴケの増やし方としては、根ざしという方法があります。根ざしという増やし方をするのは、種から育てたモウセンゴケで太い根ができるものに限られます。根が太くしっかりとしたものなら、根ざしで増やしてみるのもいいでしょう。
ピグミーモウセンゴケの増やし方
ピグミーモウセンゴケは、むかごで増やせます。根ざしとは少し違いますが、球根のような状態になるので、むかごを外して植えるという増やし方も可能です。
葉挿し
モウセンゴケの増やし方として一般的なのは、葉挿しという方法です。葉挿しというのは、葉を切り水分を吸わせた水苔の上に置くだけです。寝かせるときは腺毛がある方を上にしましょう。葉挿しをしたら水を切らさないよう注意して、半日陰で発芽を待ちます。葉挿しの時期は4月~6月頃がいいでしょう。1ヶ月ほどで根が伸びてきます。
ボタニ子
株分け
イシモチソウは、モウセンゴケでありながら球根性という特徴があります。イシモチソウの増やし方として、株分けという方法もあります。屋外で地植えしているような場合は、株分けしなくても問題ありません。鉢植えの場合は、株分けでも増やせます。株分けの際は傷つけないよう丁寧に分け、後は植え替えと同じ方法で植え付けてあげましょう。
モウセンゴケの育て方④長く楽しむコツ
剪定
モウセンゴケは多年草なので、基本的に長く楽しめます。より長持ちさせたい場合は、剪定をするのもおすすめです。剪定方法は切り戻しではなく、花茎切りで行います。花は下の方から上に向かい順番に咲くので、切り戻しは不向きです。全部の花が咲くまで置いておくと全体が弱くなる傾向があるので、2/3くらい咲いたら花茎を剪定しましょう。
ボタニ子
剪定の際はうっかり切り戻ししないよう注意してくださいね!ただし増えすぎて手に負えないような場合は、切り戻しをするのもいいかもしれません。
モウセンゴケを枯らさないコツ
モウセンゴケは寒さに強いですが、極端に暑い環境は苦手です。葉にある腺毛から粘液を出すのも特徴ですが、粘液が出ていないような場合はベストコンディションではないサインと考えられます。寒さに強いですが、霜が降りるような場所では枯れてしまうことも。モウセンゴケを枯らさないコツは、温度管理に注意することです。
ボタニ子
種類による違いはありますが、昼間は28℃・夜は22℃以上にならないよう注意しましょう。
モウセンゴケの育て方⑤病害虫
モウセンゴケは、食中植物なので、害虫の心配はほとんどありません。ただしカイガラムシやハダニ、アブラムシが付くことがあるので注意しましょう。害虫がほとんど付かないので、害虫が原因の病気も心配ありません。もしも害虫を見つけたら、早めに薬剤で除去してください。
モウセンゴケの水栽培について
モウセンゴケは湿地帯に生息していることから、水栽培という育て方もあります。しかし自然の環境とは違うため、管理がむずかしくなります。水栽培用の土もありますが、雑菌が繁殖しやすいという問題点があり、万全な状態での管理はかなり大変です。気軽に育てたい場合は、水はけのいい土と水苔を使うのがおすすめです。
まとめ
モウセンゴケは虫を食べ物にするという捕虫植物で、ユニークなビジュアルをしています。種類によって形や大きさが違い、観賞用として大変人気があります。極端な暑さと寒さ、日当たりと乾燥に注意すれば、初心者にも育てやすいのでおすすめです。食虫植物に興味がある方は、ぜひ試してみてください。
葉挿しは簡単な増やし方ですので、初めてトライするときにもおすすめですよ!