中玉トマト(フルティカ)の育て方!苗から上手に栽培するコツをご紹介!

中玉トマト(フルティカ)の育て方!苗から上手に栽培するコツをご紹介!

健康や美容に効果的な栄養成分リコピン!フルティカには大玉トマトの2倍のリコピンが含まれているんですよ!そんな栄養たっぷりのミディトマトを自分で育ててみませんか?初心者でもかんたんに栽培できるポイントを苗から育ててまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.フルティカの特徴
  2. 2.フルティカの栽培スケジュール
  3. 3.フルティカの栽培準備① 注意点の把握
  4. 4.フルティカの栽培準備② 土づくり
  5. 5.フルティカの栽培準備③ 資材
  6. 6.さっそく栽培を始めてみましょう!
  7. 7.フルティカ栽培0日目(4月17日):苗の選び方
  8. 8.フルティカ栽培1日目:苗の定植
  9. 9.フルティカ栽培6日目:わき芽かき
  10. 10.フルティカ栽培15日目:支柱をたてる
  11. 11.フルティカ栽培17日目:病気
  12. 12.フルティカ栽培28日目:病気その後
  13. 13.フルティカ栽培34日目:追肥
  14. 14.フルティカ栽培36日目:摘果
  15. 15.フルティカ栽培51日目:収穫!
  16. 16.フルティカ栽培73日目:摘芯
  17. 17.フルティカ栽培114日目:最後の収穫
  18. 18.フルティカの実食
  19. 19.まとめ

さっそく栽培を始めてみましょう!

栽培者プロフィール

はじめてのミディトマト!
たくさん収穫できるように頑張ります!

家庭菜園の経験年数 2年
フルティカの栽培経験 なし
栽培地域 神奈川県
栽培環境 東南で日中はよく陽のあたる場所
ホームセンターで実生苗を購入

フルティカ栽培0日目(4月17日):苗の選び方

フルティカの苗は、3月中旬頃からホームセンターやインターネットで購入できます。葉が濃い緑色で茎ががっしりしている、茎の根本に細かい毛がびっしりついているものは、抵抗力のある元気な苗である証拠です。新しく出た葉は若緑色で、次第に濃い緑色にかわっていきますよ!

実生苗と接木苗

種子から育った実生苗(みしょうなえ)と、根の張りが良く病害虫に強い台木に、フルティカの穂木をつなぎ合わせた接木苗(つぎきなえ)の2種類を選ぶことができます。実生苗に比べて接木苗は苗の価格が高いですが、連作障害が少なく、病気に強い特徴があり、初心者にも育てやすくおすすめです。

フルティカ栽培1日目:苗の定植

定植のタイミング

夏のハウス栽培を除いて、家庭菜園でフルティカを植えるときは、一番目の花が咲いてから定植します。夜の気温が低い時期に開花前の若苗を植えると、草勢(そうせい:株の勢い)が強くなり、異常主茎(いじょうしゅけい)が発生することがあります。異常主茎が発生すると生育遅延、落蕾、落果が誘発されて収穫量が減ってしまうので、苗を購入したら一番開花までは風通しのよい戸外でポットのままお世話しましょう。

苗植え付けの深さ

一般にトマト栽培では浅植えが適切とされています。実生苗に限って、深植えして茎からも発根させる栽培方法があります。深植えすると、株自体の生育が旺盛になり、上手く管理すれば収穫期間が延びる可能性がありますが、養分と水分を多くとりすぎるために、天候に左右されやすい露地栽培にはあまり向かないのです。

苗植え付けの向き

トマトは葉3枚ごとに実をつける習性があります。植え付けのときは第一花房を通路側に向けて植えると収穫しやすいですよ。それぞれの花房は、すぐ下の3枚の葉から栄養を取りこんでいるため、収穫が終わった花房の下葉は順に取りのぞきましょう。風通しがよくなり、病害虫予防になります。

苗植え付け後の水やり

植え付けた後はたっぷり水をやります。トマトは乾燥した土壌を好むので、地植えでは水やりをほとんどしません。プランター栽培では適宜水やりを行います。葉に水をかけるときは、ほどよい風と日差しのあるときに行い、素早く葉を乾かすことがポイントです。濡れたまま長時間放置すると病気にかかってしまいます!

フルティカ栽培6日目:わき芽かき

今回は支柱を2本仕立てにして育てるので、第一花房のすぐ下からでる「わき芽」を1本だけ残して、それ以外のわき芽はすべて摘みとります。 ※接木苗の台木からわき芽がでたら必ず取り除きましょう

わき芽をとる理由

  • 取り込んだ栄養を集中させて、品質の良い果実に育てるため
  • 育ったわき芽の葉が多い茂り、光合成率が落ちるため
  • 風通し、見通しを良くして病害虫を予防するため
トマトの剪定方法!摘心・わき芽かきのやり方をわかりやすく図解で解説! | BOTANICA
大きくて美味しいトマトを収穫するために必要な剪定は主にわき芽かきと摘心!トマト栽培に挑戦してみると、剪定のタイミングは結構むずかしいですよね。ここではよい実をつけるための摘心の仕方やわき芽かきの方法をわかりやすい写真と図解でご紹介します!

わき芽の使い道

プランターや空いたポットに挿せば新しい苗ができる!

摘みとったわき芽は捨てるのが普通ですが、わき芽には生長点があり挿し木することで苗を作ることができます。栄養繁殖といって、いわばクローンをつくることができるので複数の株を育てているなら元気な株からわき芽を摘んでプランターに挿し木してみましょう。

  手順 ポイント
大きく育ったわき芽を摘み取る プランターに挿すためある程度の茎の長さが必要です
下葉を取り除く 水分を吸収するための根がまだないので蒸散を抑えるため
土に深く挿す 強い日差しの当たらないところで管理する
水やり 毎日水やりをする
発根・定植 発根して新しい葉が展開したら定植できる

フルティカ栽培15日目:支柱をたてる

定植から2週間ほどたち、苗もしっかり根付いたところで支柱を立てました。主枝の成長を妨げないよう八の字で結ぶのがポイントです。これから葉が増えるので風通しや陽当たりをよくするためにも適宜誘引していきます。

支柱長さ 210㎝
支柱本数 2本
組み式 合掌式

第一花房の花が結実したようです!
数日雨が続いて心配でしたが、安心しました。

着果ホルモン剤って必要?

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長雨や季節外れの低温、日照不足などで咲いた花が落花してしまう場合は、植物ホルモン剤を使って確実に結実させることが大事です。特に第一花房の花は確実に結実させないと第二花房以降の結実が悪くなり実が付きにくくなる「ボケ」という症状が出現します。

フルティカ栽培17日目:病気

長い雨と風にさらされ、葉に黒い斑点と黄変がでてきました。調べると「トマト斑点病」の疑いです。発病条件は20~25℃の冷涼な気温と多湿で、対処法は薬剤散布です。せっかくの家庭菜園、できれば薬剤を使用せずに育てたい・・・病変の出た葉を取り除き、様子を見ることにしました。

フルティカ栽培28日目:病気その後

「トマト斑点病」の疑いで葉を取り除いた後、晴れが続き病変が広がることなく済みました。

【第二花房】
第二花房が結実しました!第三花房のつぼみもつぼみも少しずつ出てきています。

フルティカ栽培34日目:追肥

【第一花房】
今までゆっくりペースだった果実の肥大が1週間で急に進み、2.5㎝ほどの大きさになりました!

【第二花房】
こちらも1週間前と比べて格段に大きくなっています!順調にミディトマトらしい大きさになってきました。

【第三花房】
ついに第三花房のつぼみが咲きました。これが追肥の合図!実も肥大し始めたのでちょうどいよいタイミングです!

追肥はN(窒素)P(リンサン)K(カリ)が8-8-8の即効性のある化成肥料を使います。これから2週間に1度、スプーン1杯(約15g/株)をマルチの隙間から撒きます。 

追肥のついでに、第一花房すぐ下の伸ばしているわき芽を確認したところ、つぼみが付いていました!立派な側枝に育ってきたので、そろそろ誘引しないといけませんね。

フルティカ栽培36日目:摘果

【第一花房】
実が7つも結実したため、一番小さな実を摘果しました。摘果することで、残した実が大きく育ってくれます。

次のページではいよいよ収穫です!

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フルティカ栽培51日目:収穫!

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