液体肥料の与え方
ここでは、液体肥料の与え方を4通りご紹介します。それぞれの与え方にあわせて必要な園芸用品が異なりますので、必要に応じて用意ください。初心者にもおすすめなのは「①基本の与え方」と「④水耕栽培で使用する方法」です。②は①の応用編、③はやや上級者向けの与え方になります。
①基本の与え方
最初に、基本の与え方をご紹介します。液体肥料のもっとも一般的な与え方は、水やりのようにジョウロで株元に撒く方法(土壌散布)です。原液タイプの液体肥料を使う場合には、あらかじめ水で希釈しておきましょう。この方法は、ガーデニングや家庭園芸で狭い範囲に与える場合に適しています。簡単なので初心者にもおすすめです。
②広範囲の土壌散布
より広範囲の土壌に液体肥料を与える場合には、スプレーや土壌散布機などの園芸用品を活用しましょう。ジョウロで撒くよりも効率的に散布できます。ガーデニングや家庭園芸で使うなら、ホースにつないで水やりしながら液体肥料を散布できる小型のスプレーがおすすめです。散布面積や予算に応じて選びましょう。
③葉面散布
液体肥料は土壌に撒く以外に、葉に直接与えること(葉面散布)もできます。葉面散布は、土壌散布よりもすばやく葉に栄養を届ける方法です。水で希釈した液体肥料を、霧吹きで葉全体にまんべんなくスプレーするように与えてください。濃度が濃すぎたり、葉の表面に肥料成分が残ったりすると、薬害の原因になることもあるので気をつけましょう。
④水耕栽培での使用
水耕栽培では、植物の根を浸す水に液体肥料を混ぜて与えます。与える際には希釈率に注意しましょう。水耕栽培での栄養補給には液体肥料が欠かせません。水耕栽培は土を使わず水で植物を育てるため、土壌に含まれる栄養成分がないからです。水耕栽培には水が腐ったり濁ったりしにくい化成肥料がおすすめです。
人気の液体肥料を用途に分けて紹介
ここでは、育てる植物別に人気の液体肥料を全10種類ご紹介します。草花&野菜に使える液体肥料が3種類、草花専用の液体肥料が4種類、野菜専用の液体肥料が3種類です。原液タイプ、ストレートタイプ、希少な有機肥料やめずらしいアンプルタイプなど、さまざまな特徴をもつ商品があるので、参考にしてください。
草花&野菜に使える液体肥料
①ハイポネックス原液
ハイポネックス原液 800ml
参考価格: 598円
「ハイポネックス原液」は、草花や野菜だけでなく、あらゆる植物に使用できる液体肥料の定番商品です。育てる植物にあわせて、250~2,000倍に希釈して使う原液タイプなので、少量で何回も使えて経済的。15種類の栄養成分がバランスよく配合され、花や実つき・葉や花の色を鮮やかにしてくれます。
②ハイポニカ
ハイポニカ 水耕栽培 液体 肥料 500mL
参考価格: 1,380円
「ハイポニカ」は、あらゆる植物に使用でき、水耕栽培にも土耕栽培にも使える液体肥料です。原液タイプで、A剤とB剤の2本がセットになっています。それらを同量ずつ水に混ぜて使用しましょう。植物のどの成長段階でも同じ希釈率で使えるため、わかりやすく初心者にもおすすめです。
③レバープランツ有機液肥
レバートルフ 肥料 有機液肥 1kg
参考価格: 2,589円
「レバープランツ有機液肥」は、液体肥料としてはめずらしい有機肥料です。有機栽培で野菜やハーブを育てたい方に特におすすめの商品ですが、草花などにも使用できます。「有機肥料なのに、においが気にならず使いやすい」と評判です。植物の成長や土壌の改善を促す効果があります。
④花工場原液
住友化学園芸 肥料 花工場原液 液体タイプ 1200ml
参考価格: 1,210円
「花工場原液」は、ガーデニングでさまざまな野菜や草花に使える原液タイプの液体肥料です。すばやい効き目で花つきや葉色をよくしてくれます。土壌散布はもちろんですが、500~1,000倍にうすめれば葉面散布にも使用可能です。花工場シリーズには、ほかにもストレートタイプなどの商品があります。
次のページでは、「草花専用の液体肥料」と「野菜専用の液体肥料」をご紹介します。