水苔(ミズゴケ)とは?カビが生えた時の対処法や管理の仕方を紹介!

水苔(ミズゴケ)とは?カビが生えた時の対処法や管理の仕方を紹介!

水苔は、さまざまな使い方ができる園芸資材です。主に、蘭や多肉植物の植え込みに使われているのを見かけたことがあるかもしれません。この記事では、水苔の特徴や使い方、カビを発生させない管理の仕方を詳しくみていきます。正しく使って、より園芸を楽しみましょう。

記事の目次

  1. 1.水苔とは?
  2. 2.生の水苔と乾燥水苔の特徴
  3. 3.乾燥水苔の戻し方と保存方法
  4. 4.乾燥水苔にカビが生えたときの対処方法
  5. 5.乾燥水苔の管理の仕方
  6. 6.乾燥水苔の用途
  7. 7.気軽に水苔を使ってみよう!

乾燥水苔にカビが生えたときの対処方法

出典:写真AC

水苔は、蘭や観葉植物などさまざまな植物を上手に育てられる優れた園芸資材です。植物の根周りに巻きつけて鉢に植えれば、保水性と排水性のよい環境をつくり出せます。しかし、水を与えすぎて湿気が多い状態が続くとカビが発生します。早めに気づいて取り除くようにしましょう。

対処方法①カビの生えた部分を取り除く

水苔に生えたカビは、洗い流したり手で取り除いたりします。薬剤を散布する必要はありません。寄せ植えしているほかの植物へ影響が現れていなければ、カビだけをそっと取り除きましょう。定期的に水苔を植え替えるとカビが生えにくくなります。

対処方法②植え替える

水苔は傷みやすい植物のため、1~2年で植え替えが必要です。植え替えないと、水はけが悪くなりカビが生えてしまいます。特に素焼き鉢で育てている場合は、水分が鉢に吸収されて表面にカビが生えてしまうことがあります。鉢の表面のカビをブラシで擦り落とし、きれいに洗って消毒してから植え替えましょう。

乾燥水苔の管理の仕方

Photo by kochibi@JPN

湿気を好む水苔は、直射日光が当たるのを避け、適度な水分を保つことが大切です。また1~2年に1回植え替えて、鉢の中をきれいに手入れする必要があります。日当たりや水やりなど管理の仕方を覚えて上手な使い方をしましょう。

管理の仕方①日当たり

乾燥水苔は、用土の代わりの園芸資材として使われます。強い日差しが苦手のため直射日光が当たらない場所がおすすめです。しかし、長い時間、日が当たらない暗い場所に置いてもよくありません。半日陰や半日だけ少し日光が当たるような場所に置きましょう。

管理の仕方②水やり

水やりは、水苔がしっかり乾いた状態のときにたっぷり与えます。常時水を与える必要はありません。水を与えすぎて過湿の状態が続くと、根腐れを起したりカビが発生したりします。水苔の表面を触って乾き具合を確認しましょう。温度が低い秋冬は、芯まで乾ききっていない可能性があるため、注意深く観察して霧吹きを使って水やりをします。

管理の仕方③肥料

水苔には、肥料は必要ありません。コケ植物は、用土から水分や栄養成分を吸収する根をもっていないため、肥料を与えると枯れてしまう場合があります。植え付けるときに、リンやカルシウム、マグネシウムなどミネラルが含まれている栄養剤を水に混ぜましょう。

管理の仕方④植え替え

水苔の表面がカサカサになって、藻のような緑色になってきたら植え替えます。植え付けて2年ほど経つと吸水性が悪くなるため、古い水苔を全て捨てて新しい水苔に替えましょう。植え替えを長い期間行わないでいると、カビが生えて植物に伝染してしまいます。作業をするときは、鉢やスコップを消毒して病気の発生を防ぎます。

乾燥水苔の用途

出典:写真AC

水苔の繊維は、水で戻すと乾燥時の20倍もの保水力を持っています。水分を吸収した柔らかい水苔は、内部にたくさんの空気を含み植物が成長しやすい環境をつくり出します。主に蘭を植えるために使われていましたが、近年は多肉植物や苔玉にも使われるようになりました。保水力と排水力があり使い方も簡単なため、初心者の方も気軽に使ってみましょう。

用途①蘭や観葉植物の植え込み材料にする

蘭や多肉植物などを植えるときは、水苔を植え込み資材に使いましょう。根の内側に団子状にした水苔を抱き込むように入れ、次に根の外側にしっかり水苔を巻きつけます。鉢の直径より大きい苔玉を作り、ギュッと鉢に詰め込みます。水苔の詰め具合は、植え込みのあと株を持って鉢ごと持ち上げられるくらいが目安です。水苔が湿っている間は水やりはしません。

用途②マルチングとして使う

水苔は、植物の根元や土壌を覆うマルチングに使えます。保水性を活かして土の水分の蒸発を防いだり、急激な温度変化をやわらげ植物が傷むのを防いだりします。水苔で土を覆うと見た目をおしゃれな雰囲気にできる点も魅力です。雨や水やりによる泥はねを防ぐことで病気の発生を抑えたり、雑草が生えるのを防いだりするなど日々の手入れも簡単になります。

用途③苔玉作りに使う

かわいらしい苔玉は、水苔を使って作れます。植物の根についている土をしっかり丸め土玉を作り、その土玉を覆うように水苔を巻きつけます。土が見えないように手で丸く整えましょう。水苔がベチャベチャしていると作りにくいため、水気を適度にきってから巻きつけます。最後に水苔が剥がれないように糸でしっかり固定します。糸は手芸に使う黒か緑の木綿糸がおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

糸は、時間が経つと腐って見えなくなります。苔玉全体に何重にも糸を巻き、水苔がはみ出ないようにするのが巻き方のコツです。

用途④ハンギングバスケットに使う

水苔は、軽量なためハンギングバスケットにおすすめです。ハンギングバスケットとは、植物を植えてベランダやテラスに吊り下げたり、掛けたりできる花鉢のことです。花壇がない限られた空間を華やかに彩るメリットがあります。ハンギングバスケットの中に水苔を敷き、培養土を入れて草花を植え付けます。立体的な寄せ植えを作り出せるでしょう。

気軽に水苔を使ってみよう!

水苔は、植物の根を傷めずに適度な湿度と温度を保てる園芸資材です。水やりの回数も少なく、肥料も必要ないため日常の手入れも簡単で使いやすいです。多肉植物や観葉植物をおしゃれに見せる使い方を気軽に楽しみましょう。

sacchi
ライター

sacchi

子育てと介護に励む主婦ライターです。信州の豊かな自然の中で、たくさんの植物に囲まれて育ちました。娘のアトピー改善のために、薬膳料理に奮闘中です。

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