②燃やすための穴を掘る
草木灰の材料が集まったら、燃やして灰にするための穴を準備します。穴をあける場所は火災予防のためにも、「周囲に家がない」「燃えやすいものが近くにない」場所で行わなければいけません。場所が決まったら地表から30cm~40cmの深さになるまで穴を掘ります。これで燃やす前の準備は終了です。
野焼きでの作り方は原則NG
かつては野焼きでの作り方が主流だった草木灰ですが、現在はほとんどの自治体で野焼きは原則NGです。野焼きでの作り方を自治体が規制する背景には廃棄物処理および清掃に関する法律があり、この法律が許容する範囲内でなければ野焼きで草木灰をつくる作り方はできません。
落ち葉・枝木などは少量ならOK
お住いの自治体によって野焼きに関する解釈に違いはありますが、少量の落ち葉・剪定した枝木・雑草であれば「野焼きの作り方もOK」とする自治体が多いです。ただし燃やす場合にはそのほかにも「周囲200メートル以内に家がない」など別の条件もあるため、事前にお住いの自治体の状況を確認するのがよいでしょう。
③低温で燃やす
草木灰の作り方では、燃やす時の温度にも注意が必要です。草木灰は低音でゆっくりともやすことでミネラルたっぷりの灰となるため、こまめに上下をひっくり返しながら全体が灰になるまで燃やします。なお高温で燃やすと周囲に火が移り火災となる危険もあるので、絶対にやめましょう。
④数日寝かす
自作の草木灰は、燃やしてから数日寝かせることでさまざまな効果を発揮する草木灰になります。ただしすでに燃やし終えた灰は風で飛散しやすいので、穴の上に段ボールなどを乗せてふたをします。なおふたをする際には、灰が完全に冷めたのを確認してからにしましょう。
⑤ふるいにかける
数日かけてしっかりと寝かせた灰を、肥料や虫除け・防腐剤として使いやすいようにふるいにかけます。ふるいにかけずに堆肥に混ぜる方法もありますが、水に溶けやすい性質を持っている草木灰なので、灰の粒子が細かいほど即効性の高い草木灰になります。
おすすめの草木灰
剪定した枝や木などを使って草木灰を自作するのもおすすめですが、作り方がわかっても作る場所がないというケースも多いです。そんなときには、園芸店やホームセンターなどで草木灰を購入しましょう。なお市販されている草木灰は種類が多いので、その中から家庭菜園やガーデニングにおすすめの草木灰を2つご紹介します。
①JOYアグリス草木灰
【あす楽対応】JOYアグリス草木灰 K.1002KG
参考価格: 740円
家庭菜園や花の栽培におすすめの草木灰です。天然カリウムが豊富なだけでなく、植物の成長に欠かせないリン酸や苦土も豊富に含んでいるので、バランスのよい土づくりができます。なお土壌改良や追肥のほかに、種芋の防腐剤としても使えます。
使いやすさ | ★★★★ |
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内容量 | 2kg |
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用途 | 家庭園芸用肥料 |
②アミノール科学研究所草木灰
アミノール化学研究所 草木灰(500g)
参考価格: 425円
炭酸カリウムを豊富に含む草木灰なので、植物の生育をアップさせる効果があります。また花や実を大きくさせるリン酸も多く含むため、花の栽培や庭木の手入れ、果樹の栽培などにもおすすめです。なお即効性の高い草木灰なので、土壌改良や追肥などに適しています。
使いやすさ | ★★★ |
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内容量 | 2kg |
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用途 | 家庭園芸・庭木・果樹 |
まとめ
天然の草木で作る草木灰は、自然に優しくさまざまな用途に使えるおすすめのアイテムです。ただし草木灰には相性が悪い肥料などもあるので、草木灰がもつ効果を最大に発揮させるためにも、使用上の注意点をよく読んでから使うようにしましょう。