③即効性がある
草木灰に多く含まれる炭酸カルシウムは、水に溶けやすい性質を持っています。そのため草木灰を土に混ぜると草木灰に含まれる栄養成分がすぐに土に溶け出し、効果が速く表れます。植え付け前の土に混ぜる使い方もできますが、効果が速く出るため追肥としての使い方もできます。
④虫除け剤の代用になる
草木灰は虫除けとしての効果もあるため、虫除け剤の代用としての使い方もできます。アブラムシやヨトウムシ、アオムシなどは早めの駆除が重要ですが、化学物質を含んだ虫除け剤では作物への影響が気になります。その点草木灰は虫除け効果がある上に天然の草木が原料なので、一般的な虫除け剤の代用としておすすめです。
葉についた害虫の虫除け剤にもなる
草木灰を堆肥や追肥として使う場合は土に直接まいて使いますが、葉の虫除け剤の代用として使う場合は、草木灰を直接葉にまきます。ただし灰は飛散しやすいので、虫除け剤の代用にするなら、草木灰が葉に定着しやすい雨上がりなどに行うのがよいでしょう。
草木灰の使い方
色々な効果が期待できる便利な草木灰ですが、目的によって使い方が違う点に注意が必要です。さらに正しい使い方をしなければ、求める効果が発揮されないこともあります。そこで草木灰の正しい使い方をさまざまなシーン別に詳しく解説しましょう。
①堆肥の場合
堆肥として使う場合、草木灰と一緒に別の肥料を使うことが多いのですが、組み合わせによっては強烈なにおいを放つアンモニアガスを発生させることがあります。特に草木灰と化成肥料を混ぜて堆肥にする場合、同時に混ぜるとアンモニアガスが発生します。
堆肥づくりで効果的な草木灰の与え方
草木灰に化成肥料を混ぜて堆肥をつくる場合は、堆肥づくりの工程を2段階にわけるのがおすすめです。堆肥づくりは植え付けの2週間前にスタートするのがポイントで、最初に草木灰を土に混ぜ1週間寝かした後、化成肥料を加えて1週間待ちます。こうすればアンモニアガスを発生させずに草木灰入りの堆肥ができます。
油かすとの相性がよい
草木灰は炭酸カリウムを多く含んでいる肥料なので、堆肥づくりで草木灰と組み合わせる肥料にはカリウムの含有量が少ない肥料を選ぶのがポイントです。なお手軽に購入できて草木灰との相性がよいの油かすを使うと、柔らかくて栄養豊富な土ができます。
②追肥の場合
草木灰は風に飛びやすい特徴があるため、追肥では飛散防止が重要です。効果がすぐに表れる草木灰は追肥としても人気ですが、土の上にまいて追肥するだけではすぐに風で飛んでしまいます。そのため「株元に追肥したら軽く土をかぶせる」「溝を掘って追肥する」など飛散防止の対策が必要です。
追肥する場合の効果的な草木灰の与え方
水に溶けやすいカリウムを多く含む草木灰は追肥に適していますが、成分の中にほとんど窒素がないので、草木灰だけで追肥するのはおすすめしません。なお草木灰を追肥に使うのであれば、窒素を多く含む魚かすを混ぜるとバランスが整い追肥の効果もアップします。
ボタ爺
次からも草木灰の使い方や作り方を紹介するぞ!