3月15日の誕生花は?
3月15日の誕生花は「ジンチョウゲ」
早春に開花し、甘い香りをあたりにただよわせるジンチョウゲ(沈丁花)が、3月15日(3/15)の誕生花です。夏のクチナシ(梔子)、秋のキンモクセイ(金木犀)と並んで、三大香木として親しまれています。純白で肉厚の花と、くっきりとしたグリーンの葉とのコントラストも美しいですね。花びらのように見える部分は厳密には萼(がく)で、本来の花弁ではありません。日本には、室町時代に中国から渡来しました。
名前 | ジンチョウゲ(沈丁花) |
別名 | ズイコウ(瑞香)、リンチョウ(輪丁) |
園芸分類・形態 | 花木・低木 |
原産地 | 中国中部から雲南省、ヒマラヤ地域 |
開花の時期 | 2月~4月 |
花の色 | 白 ※外側は紅紫 |
暑さ / 寒さ | 普通 / 普通 |
特徴 | 香りがある、常緑性、初心者でも育てやすい |
ジンチョウゲの特徴3選
特徴①香りのよさにちなんだ名前
ジンチョウゲ(沈丁花)という名前は、香木のジンコウ(沈香)とスパイスのチョウジ(丁子)にちなんでいます。それらのように花の香りが高いことから、それぞれから一文字ずつ取って「沈丁花」と名付けられました。また、学名の「ダフネ(Daphne)」はギリシャ神話が由来ですよ。そのほか、ズイコウ(瑞香)、リンチョウ(輪丁)などもジンチョウゲの別名です。
特徴②ギフトにぴったりの花言葉
ジンチョウゲの花言葉は「栄光」「不滅」「永遠」です。これはジンチョウゲが、通年で葉を茂らせる常緑植物であることにちなみます。ロマンティックな印象で、大切な人に教えたくなるメッセージですね。ギフトとして贈るなら、ミニ盆栽がおすすめです。鉢の色や材質を選ぶことで、洋風にも和風にも仕立てられますよ。
特徴③三大香木のひとつ
ジンチョウゲは強く甘い香りを持つ「三大香木」のひとつに数えられています。春のクチナシ、秋のキンモクセイ、冬のジンチョウゲと、それぞれの季節を代表します。中でもジンチョウゲは最も遠くまで香りが届くといわれ、含まれる成分は100種類以上です。香水や化粧水の香料にも人気がありますが、花びらや根には毒があることや、安定した抽出が難しいことから、アロマオイルにはほとんど使われていません。
ジンチョウゲの育て方
育て方①栽培環境
ジンチョウゲは根が切れると株が枯れてしまうため、鉢植えでの栽培には向きません。西日の当たらない半日陰に、庭植えで育てるとよいでしょう。移植せずに栽培できるように、植え付け場所はよく吟味してくださいね。有機質に富んでいて、水はけと水もちのよい土壌を好みます。弱酸性がベターです。
育て方②水やり・肥料
ジンチョウゲは根が地中深くまで伸びないため、極端な乾燥は苦手です。新芽が成長する春や、高温期の夏に乾燥させないように、たっぷりと水を与えましょう。そのほかの季節は、自然に降る雨に任せれば十分です。肥料は開花後の4月中旬・下旬と、株が充実する9月に緩効性化成肥料を施します。また1月~2月には、寒肥として有機質肥料を与えましょう。
育て方③植え付け・植え替え
ジンチョウゲを植え替えをしない前提で鉢植え栽培する場合、水はけ・水もちのいい用土を選ぶことが重要です。赤玉土の小粒と中粒、腐葉土を配合するといいですよ。庭植えの場合も大株は原則として植え替えは不要ですが、小株であれば移植に耐えます。開花後に新芽がつくられる前の3月下旬~4月か、9月下旬~10月に行いましょう。根を切らないように気をつけてくださいね。
3月15日の誕生花(ジンチョウゲ以外)
ジンチョウゲ以外にも、3月15日の誕生花はあります。ここではその中から、ふわふわとした花がまさにレースのような「レースフラワー」と、ポップスの歌詞にも登場する「スイートピー」について、特徴や花言葉を見ていきましょう。どちらも大切な人に贈りたくなる、とても素敵な花ですよ。
3月15日の誕生花①レースフラワー
レースフラワーは地中海沿岸が原産です。ドクゼリに見た目が似ていることからドクゼリモドキ(毒芹擬)とも呼ばれますが、レースフラワーに毒はありません。可憐な小花がイノセントな印象で、アレンジメントや花束などのフラワーギフトで活躍します。名脇役としての扱いがほとんどですが、あえてレースフラワーを主役にしても、ロマンティックで素敵ですね。花言葉は「繊細」「可憐な心」「感謝」です。
3月15日の誕生花②スイートピー(白色)
春を代表するパステルカラーの可憐な花、スイートピー(白色)も3月15日の誕生花です。ひらひらとした蝶のような花びらが、アレンジメントや花束をフェミニンな雰囲気に彩ります。花言葉は色ごとにつけられていて、白は「優しい思い出」「門出」、ピンクは「繊細」「優美」です。どちらも恋人や友人へのギフトにぴったりの、優しくあたたかな印象のフレーズですね。
3月15日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、3月15日にゆかりのあるものを紹介します。今日が誕生日のエミール・アドルフ・フォン・ベーリングは、ドイツの細菌・免疫学者です。1901年、「ジフテリアに対する血清療法の研究」で第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞したことでも知られます。共同研究者は「日本の細菌学の父」とも名高い、北里柴三郎ですよ。
3月15日の誕生石
3月15日の誕生石は「オレンジ・ムーンストーン」です。名前のとおりオレンジ色をしたムーンストーンで、インドやスリランカで産出されます。まるでくだものが熟したような、あたたかみのある色合いに「豊穣」や「結実」の象徴として愛されてきました。肌馴染みのよいオレンジベージュは服装や年齢を選ばず、アクセサリーとしても人気です。女性へのギフトにもおすすめですよ。
3月15日生まれの有名人
3月15日生まれ(星座はうお座)の有名人には、以下のような人々がいます。山梨県出身の竹内直子さんは、繊細なイラストで人気の高い少女漫画家です。代表作の「美少女戦士セーラームーン」シリーズはアニメや実写ドラマ、化粧品やアクセサリーなど、いろいろな商品に展開されていますね。
- エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(ドイツの細菌学者、免疫学者)
- 平岩弓枝さん(小説家、脚本家)
- 武内直子さん(少女漫画家)
3月15日の出来事・記念日
靴の記念日
3月15日は「靴の記念日」です。東京・築地の入船町に、日本で初めての西洋靴の工場「伊勢勝造靴場」が開設されたことにちなみ、日本靴連盟が制定しました。これは陸軍の創始者である大村益次郎の提案によるものです。輸入された軍靴は海外仕様で大きすぎたため、日本人の脚にぴったりの靴をつくる必要があったそうですよ。
ジンチョウゲの凛とした美しさは魅力的
甘い香りで春の訪れを告げるジンチョウゲは、とても人気の高い花木です。花姿も凛としていて、庭の雰囲気をしっとりと美しいものに演出してくれます。室町時代から栽培されているため、日本の環境にもよく適応しています。枝がよく分岐し、剪定をしなくてもこんもりと整った樹形を保つのも、ガーデニング初心者には嬉しいポイントですね。
出典:写真AC