10月20日の誕生花は?
10月20日の誕生花は「ブッドレア」
中国を中心としたアジア・南北アメリカなどに分布する円すい形の花、ブッドレアが10月20日(10/20)の誕生花です。多くの園芸品種を持ち、花色も藤色、白、青などさまざまなバリエーションがあります。葉に斑があるものやサイズが小さいものも、観賞用として人気ですよ。開花期間が長く、花の少なくなる夏~秋にかけて開花するので、花壇の彩りとしても頼りになります。
名前 | ブッドレア |
別名 | フサフジウツギ(房藤空木) |
園芸分類・形態 | 花木・低木 |
原産地 | 中国 |
開花の時期 | 7月~10月 |
花の色 | 青、白、紫 |
暑さ / 寒さ | 強い / 強い |
特徴 | 開花期が長い、落葉性、香りがある |
ブッドレアの特徴2選
ブッドレアは学名、和名、英名と、それぞれ由来の異なる名前を持っています。花の性質や歴史など、着眼点によってつけられる名前が変わるのが興味深いですね。ロマンチックな雰囲気の花言葉は、ブッドレアの持つ甘い香りにちなんでいます。大切な人への贈りものにも、やわらかな色合いのブッドレアはおすすめですよ。
特徴①植物学者の名前にちなんだ花名
ブッドレアという名前は、イギリスの植物学者・聖職者のアダム・バドル(Adam Buddle)からつけられました。日本では「フサフジウツギ(房藤空木)」とも呼ばれていますが、これは花姿や色が、フジの花によく似ていることが由来です。また、花穂から甘い香りがして、その香りに誘われてたくさんの蝶がやってくるため、「Butterfly bush:蝶のための茂み」という別名でも知られていますよ。
特徴②ギフトにぴったりの花言葉
ブッドレアの花言葉は「恋の予感」「あなたを慕う」です。ブッドレアの甘い香りに誘われてひらひらと舞う蝶のようすから、恋をしている人をイメージしてつけられました。思いを寄せる相手へのギフトにぴったりの、いじらしく一途なフレーズですね。アレンジメントやブーケなどに使うと、ふんわりと優しいイメージに仕上がりますよ。
ブッドレアの育て方
ブッドレアは成長が非常に早いことが特徴です。日当たりと水はけのよささえ確保すれば、土質にもそれほどこだわりません。春に伸びた枝に花芽をつけるので、その前の3月に剪定を行い、樹形を整えるといいですよ。丈夫で育てやすく、花木栽培の入門種としても最適です。栽培環境や水やり、肥料などくわしく学んでいきましょう。
育て方①栽培環境
ブッドレアは日光を好みます。日照量が足りないと開花量が減ってしまうので、たっぷりと日に当てて育ててくださいね。水はけがよく、乾燥しすぎない肥よくな土地が適しています。用土は市販されている、花木用のものを使うと便利でしょう。大きく育つため、鉢植えよりも庭植えでのびのび育てるのがおすすめですよ。
育て方②水やり・肥料
ブッドレアは、基本的には水やりが不要です。植え付け後、根がしっかり根付くまでは定期的に水を与えますが、そのあとは自然に降る雨に任せましょう。日照りが続くときや真夏など、極端に乾燥する時期には適宜水やりをしてくださいね。肥料もほとんど必要ありません。成長を早めたい場合には、3月に緩効性化成肥料を施してもいいでしょう。
育て方③植え付け・植え替え
ブッドレアの苗は、3月上旬~4月上旬が植え付けの適期です。根鉢の大きさの倍の深さ・幅の植え穴を掘って植え付けます。用土には腐葉土や堆肥、ピートモスなどを混ぜ込んでおきましょう。根が粗いため、移植には向いていないのもブッドレアの特徴です。もしも植え替えをする場合は、半年以上前に根切りを行い、細根を出させておきます。
育て方④剪定
ブッドレアは成長が早くすぐに樹姿が乱れるので、毎年の剪定が欠かせません。剪定をしないと枝が細くなったり、花が咲きにくくなったりします。害虫の予防にもなるため、しっかり剪定を行ってくださいね。適期は3月上旬~下旬です。前の年に伸びすぎた枝を切り戻すほか、枯れた枝や込み合っている部分の枝も切り落とすといいでしょう。
10月20日の誕生花(ブッドレア以外)
ブッドレア以外にも、10月20日の誕生花はいくつもあります。ここではその中から、私たちの生活に欠かせない植物のひとつである「麻」と、日本原産の素朴でかわいらしい花「タムラソウ」について見ていきましょう。どちらもギフトとして贈るのは難しいですが、とても素敵な花言葉を持つ植物ですよ。
10月20日の誕生花①麻
麻は衣類や紙などの材料として、人々の生活に広く浸透している植物です。とにかく成長が早いのが特徴で、わずか120日ほどで収穫できるといわれています。花言葉は「運命」「宿命」「結果」など、ロマチックなものばかりです。ただし、麻薬(マリファナ)が精製できることから日本での栽培は免許制となっているので、ギフトにはできません。
10月20日の誕生花②タムラソウ
タムラソウ(田村草)は日本を原産とするキク科の花です。開花時期の8月~10月に、紫色の花を咲かせます。その花姿はアザミとよく似ていますが、葉にトゲがないことで区別できますよ。なぜタムラソウと呼ばれるのか、理由は明らかになっていません。花言葉は「あなただけが好き」。ギフトとしての流通はあまり多くありませんが、かわいらしく素敵な花言葉ですね。
10月20日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、10月20日にゆかりのあるものを見ていきましょう。今日が誕生日のアルチュール・ランボーは、19世紀のフランスを代表する詩人です。早熟な天才と称された彼は15歳という若さで頭角をあらわし、たった5年で詩を放棄してしまいました。日本でも永井荷風や中原中也、金子光晴など多くの文学者に影響を与えています。
10月20日の誕生石
10月20日の誕生石は「ターコイズ」です。貿易でトルコを経由してヨーロッパに広まったことから、「トルコ石」という名前でも知られています。実際の産出国はイランやペルシャなどの中東の国々です。古くから魔よけとして考えられていて、遺跡からもこの石を使ったアクセサリーや武器が多く出土しています。ブルーともグリーンともいえるやわらかな色合いは、女性へのギフトにおすすめです。
10月20日生まれの有名人
10月20日生まれの有名人は、以下のような人々です。星座はてんびん座、バランス感覚に優れた温厚な人が多いとされていますよ。
- アルチュール・ランボー(フランスの詩人)
- 坂口安吾さん(小説家)
- 茂木健一郎さん(脳科学者)
10月20日の出来事・記念日
リサイクルの日
10月20日は「リサイクルの日」です。日本リサイクルネットワーク会議によって、1990年に制定されました。「ひとまわり(10)」「ふたまわり(20)」再利用しよう、という意味の語呂合わせです。この記念日にちなんで、10月は「リデュース・リユース・リサイクル推進月間」とされています。ポスターコンクールやリサイクル実験など、関連イベントが複数行われますよ。
まとめ
藤色や白などのやわらかで涼しげな花色が印象的なブッドレアは、夏~秋の花壇を優しく彩る花です。円すい形の花姿がユニークで、アレンジメントや寄せ植えに立体感を出してくれますよ。丈夫で育てやすく、ぐんぐん大きくなるので、花木の栽培に慣れていない人にもおすすめです。恋のはじまりを思わせる可憐な花言葉は、大切な人へのギフトにもぴったりですね。