レースフラワーとは
レースフラワーの特徴と和名
レースフラワーは、一般的に「ホワイトレースフラワー」のことを指します。ホワイトレースフラワーはセリ科の1年草であり、ドクゼリモドキ(毒芹擬)という和名がついています。毒々しく感じる和名ですが、花はとっても可憐。小さな花が多数ついているのが特徴であり、上から見るとひらひらとしたレースのように見えます。
レースフラワーを楽しめる季節
レースフラワーが開花する季節は初夏の5~6月です。しかし花屋では季節関係なく周年出回っており、一年中花を楽しむことができます。
レースフラワーの種類と品種
レースフラワーには主に3つの種類があります。「ホワイトレースフラワー」「ブルーレースフラワー」「ブラックレースフラワー」です。
ホワイトレースフラワー
レースフラワーというと、一般的にホワイトレースフラワーを指します。ホワイトレースフラワーは、名前の通り白色の花を咲かせます。ここでは、ホワイトレースフラワーの品種の一部を紹介します。
アフリカクイーン
ホワイトレースフラワーの中でも、一般的な品種がこちらのアフリカクイーンです。小さな白い花が数十集まってグループを作り、そのグループがさらに集まって花全体となっています。
グリーンミスト
グリーンミストは緑がかった白色の花をつけます。爽やかな色で、初夏やブライダルの利用にもピッタリの品種です。
ブルーレースフラワー
ブルーレースフラワーという名前ですが、花色は青色だけではなく、白色のものやピンク色のものもあります。実はブルーレースフラワーは、ホワイトレースフラワーと属が異なり、ブルーレースフラワーの白色と、ホワイトレースフラワーは違う属のものなのです。
ややこしいですが、青色、ピンク色のレースフラワーを見かけたら、「これはブルーレースフラワーだな」と認識できればOKです。
ブラックレースフラワー
ブラックレースフラワーは、赤紫色の花を咲かせます。ブラックレースフラワーもブルーレースフラワーと同様に、ホワイトレースフラワーとは別の属のものです。しかし、同じセリ科のため、花型はとても良く似ています。
似ている花として…
レースフラワーと似ている花に、オルレアがあります。オルレアはセリ科オルレア属であり、レースフラワーと同じセリ科のため似た花を咲かせます。しかし、花弁をよく見るとレースフラワーよりも大きく、レースフラワーとは違う花であると簡単に識別できます。
レースフラワーの花言葉
ここでは、レースフラワーの花言葉を「ホワイトレースフラワー」「ブルーレースフラワー」「ブラックレースフラワー」の3つの種類に分けて紹介します。
ホワイトレースフラワー:「可憐な心」「感謝」「細やかな愛情」
ホワイトレースフラワーの花言葉は、「可憐な心」「感謝」「細やかな愛情」。白く可憐な花にぴったりの花言葉です。感謝を伝える際に、ホワイトレースフラワーを添えてみても良いかもしれませんね。
ブルーレースフラワー:「無言の愛」「優雅な振る舞い」
ブルーレースフラワーの花言葉は、「無言の愛」「優雅な振る舞い」。清楚な花にぴったりの花言葉です。
ブラックレースフラワー:「幼い夢」
ブラックレースフラワーの花言葉は、「幼い夢」。落ち着いた色の花は、不吉な花言葉がついていることもありますが、ブラックレースフラワーはその限りではありません。シックな印象の花を贈りたいときにも、気兼ねなく入れることができます。
レースフラワーの切り花としての楽しみ方
レースフラワーの花期は初夏ですが、花屋では1年中出回っているため、切り花として楽しむのに最適です。ここでは、切り花として楽しむ際の注意点を挙げていきます。
虫に注意
レースフラワーにつきやすい虫として、アブラムシ、ハダニがいます。切り花として購入する際には、これらの虫がついていないかチェックすると良いでしょう。特にアブラムシは緑色の虫で、茎と同化していることが多いため、注意深く確認しましょう。
水下がりに注意
レースフラワーを切り花として楽しむ際には、水下がりに注意が必要です。
- 葉を取る
- 枝を分ける
水下がりが起きてしまったときは
対策をしていても水下がりが起きてしまうときもあります。そんなときは、湯上げをしてまた元気にさせましょう。
湯上げの方法は簡単。レースフラワーを新聞紙で巻いて茎を切り、茎を熱湯に30秒程度つけます。その後、新聞紙を巻いたまま水につけてしばらく放って置くと、くったりしていた茎がまっすぐに戻ります。
レースフラワーの切り花以外の楽しみ方
レースフラワーは切り花だけでなく、ドライフラワーや押し花としても楽しむことができます。
ドライフラワー
レースフラワーは簡単にドライフラワーにすることができます。乾燥剤を使わず、吊るしておくだけでドライフラワーになります。
押し花
レースフラワーは押し花にも簡単にすることができます。押し花にした後、アクセサリーやハーバリウムに使用しても良いでしょう。
まとめ
レースフラワーには様々な種類がありますが、全て切り花として季節を問わず1年中楽しむことができ、切り花以外でもドライフラワーなどにして楽しむことができます。贈り物としてもぴったりな、可愛らしく可憐なレースフラワー。花屋で見かけたら買ってみてはいかがでしょうか。
出典:写真AC