スイートピーとは
科目 | マメ科レンリンソウ属 |
原産国 | イタリア(シチリア島) |
開花時期 | 4~8月 |
耐暑性 | やや弱い |
耐寒性 | やや弱い |
スイートピーの特徴
可憐な雰囲気を漂わせるスイートピーは、つるを伸ばして生長する性質があり、エンドウマメと同じマメ科に属しています。イタリアの南部に浮かぶシチリア島が原産で、比較的温暖な地域の植物といえます。暑さや寒さに弱い面がありますが、品種によっては寒さに耐えられるものもあります。上手に育てれば、1年中開花を楽しむことができますよ。
スイートピーの実には毒がある
花が咲き終わるとできるスイートピーの実には毒性があるとされています。エンドウマメの仲間なら食べられるような気もしますが、食用には向いていません。誤って実を食べてしまうと「ラチリズム」という中毒症状を起こす可能性があるため、注意が必要です。
実を食べてしまうとどうなる?
毒性を持つスイートピーの実を誤って口にしてしまうと、膝が曲がらなくなってしまったり頚椎まひを起こしてしまう場合があります。動物によっては、骨格障害を起こすことも。命を落とす可能性は低いですが、いいことはなにもないので口にしないようにしましょう。
スイートピーの名前の特徴
スイートピーの日本名に「ジャコウエンドウ」や「カオリエンドウ」といった呼び方があります。スイートピーがマメ科であることと、甘い香りを放つジャコウと同じにおいがすることから、こう呼ばれるようになりました。英語名では、やはり同じように香りをあらわす「スイート」とマメをあらわす「ピー」を組み合わせて、スイートピーと呼ばれています。英語で書くとSweet Peaと表記されていて、スイトピーと発音します。
スイートピーの花の特徴
スイートピーの花は、交配や品種改良などを経てピンクや赤など色とりどりになりましたが、もともと淡い紫の1色しか発見されていなかったといわれています。長い歴史の中で色々な染色体を持っていることが判明しましたが、まだまだ謎が多い植物です。また、美しい見ためと甘い香りを楽しむためにイギリスの王室に献上されていた歴史を持っています。
カラフルな色の秘密
@yanoken130
— ゆかり (@donguri_yucari) January 28, 2015
ピンクのスイートピーと、カーネーションだよー!
その内の1本はレインボーカラー
(*^ω^*) pic.twitter.com/QrS3GyqfWD
スイートピーは、濃い色合いのものからパステルカラーのものまで、カラーバリエーションが豊富なのが魅力のひとつですが、中には染色液で染められたものも存在しています。多く流通している黄色も染色液で染められたもののひとつで、他にも青やレインボーカラーなども染色液で染めて作られたものです。
あの赤いスイートピーは
曲のタイトルとして有名な赤いスイートピーですが、海外では赤いスイートピーは存在していましたが、歌が流行った当時の日本には赤いスイートピーは流通していませんでした。この1曲が大ヒットしたおかげで、流通量が増え、現在では当たり前のように赤いスイートピーを目にするようになりました。
スイートピーの開花時期
スイートピーが開花する季節は4~6月ですが、品種によっては8月の夏時期に花を咲かせるものもあります。ガーデニングで育てる場合は、春に花が咲くように秋に種を植えたほうが簡単で、確実に花を咲かせることができます。温室のような環境があれば、冬時期でも開花させることが可能ですので、ぜひ挑戦してみてください。
冬に開花させるには?
スイートピーは屋外で栽培できますが、冬にも開花させたいなら屋内でも育てられるプランターを使った栽培がおすすめです。温度が15℃を下回ると生長しにくくなってしまうので、管理には気をつけてください。
スイートピーの品種
スイートピーの品種は実に多く、世界中で100種類以上あるといわれています。その中でも「ロイヤルホワイト」は日本生まれの品種で8月に咲く遅咲きの品種で、「ステラ」は一番多く流通している品種です。ほかにも、ガーデニングで育てやすい「キューピッド」や「ムジカ」という品種があります。
キューピッド
スイートピー キューピッド
— めのう(調香師) (@menou926) May 21, 2018
蝶の羽根のような
愛らしい花に
毎朝 挨拶しながら
甘い香りの要素を
探ってみるのです
( 調香師への扉 ) pic.twitter.com/na7EViGHUF
スイートピーの中では、つるが伸びにくいのでガーデニングなどで手入れがしやすい品種です。横方向に広がる性質があるので、吊り鉢などのハンキング栽培がおすすめです。鉢からあふれるような姿は、見ごたえも抜群ですよ。つぼみのような形の花も魅力的です。
ムジカ
赤いスイートピー
— 花のクレヨン (@crayon09346272) January 27, 2016
名前はクリムゾン https://t.co/1O2AzsMNrj pic.twitter.com/sndu3bxP2z
ムジカの中には赤紫色のスカーレットと、真っ赤なクリムゾンがあります。近年になって、赤いスイートピーという楽曲のヒットを受けて開発された品種で、初心者にも育てやすく、巻きひげがないという特徴を持っています。
続いて、スイートピーの花言葉を紹介します!