水耕栽培で肥料を与えるときの注意点
注意点①肥料は発芽してから与える
種を植え付けてから2週間~3週間後に、水で薄めた肥料を与えます。最初から液肥を与えてもうまく吸収されず育ちが悪くなるからです。液肥を与える時期は、発芽しはじめたときです。植物が発芽して茎が伸び始めたら、株元にそっと流し込むように与えましょう。肥料を与える回数は、同じように薄めた肥料を1週間~10日に1回です。
ボタニ子
注意②水耕栽培専用の液肥を使う
水耕栽培で使用する肥料は、水耕栽培専用のものを使うと安心です。水耕栽培専用肥料には、土に含まれる植物に必要な栄養素が入っているからです。また、水耕栽培専用の肥料のほとんどは化学的につくられている合成肥料で、茎への吸収が速く、植物を栄養たっぷりに育てられるメリットがあります。
ボタニ子
正しい与え方をすれば、約1週間は効果が持続するよ。
水耕肥料に有機肥料は使える?
天然の油かすなどで作られる有機肥料での栽培は、甘く美味しく野菜が育つといわれています。しかし水耕栽培で使える有機肥料はほとんどないのが現状です。有機肥料は天然素材のため、植物への栄養の吸収が遅く、水も腐りやすいなどと栽培が難しいため、水耕栽培にあまり向かないからです。
注意③肥料を与えすぎない
肥料を与えすぎると根腐れの原因になり、栄養を吸収できなくなります。また、与えすぎで成分の中の塩素のために植物に苦みがでることもあります。体に害はありませんが、肥料を与えすぎるとデメリットのほうが多いです。むやみに肥料を与えず、購入した肥料の規定の量を守った与え方を心がけましょう。
水耕栽培を成功させるコツはありますか?
水耕栽培で植物を育てるには、光合成・肥料・根への酸素が必要です。水替えせずに水が濁ってくると水中の酸素がへり、根も傷みやすくなり栄養を吸収できなくなってしまいます。できるだけ酸素を吸収させるために、根の下半分が水に浸かる程度にし、上半分は外気に触れさせて酸素を吸収できるようにしましょう。
上手に肥料を使って水耕栽培を成功させよう
水耕栽培で必要な肥料には、栄養成分の違いがあり、植物によって与える量にも違いがあります。肥料を正しく使用して植物を元気に育て、水耕栽培を成功させましょう。
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植物全体にかけるような与え方はしないようにね!