ハイドロカルチャーにデメリットはある?向いている植物は?

ハイドロカルチャーにデメリットはある?向いている植物は?

ハイドロカルチャーは室内でも育てやすいと評判ですが、デメリットがあるか心配になりますね。土を使わないで育てる、水やりの仕方、植え込み材の使い方や選び方などで戸惑う方もいるでしょう。ハイドロカルチャーのデメリットや向いている植物について解説しています。

記事の目次

  1. 1.土を使わない人気のハイドロカルチャー
  2. 2.植え込み材の特徴と違い
  3. 3.ハイドロカルチャーのデメリットとは?
  4. 4.ハイドロカルチャーに向いているおすすめの観葉植物
  5. 5.デメリットを逆手に取ってハイドロカルチャーを楽しもう

デメリット④植え替えが必要

Photo byYlanite

ハイドロカルチャーの植え替えは年に1回が目安で、暑い時期が来る前の5月~6月ごろ(成長期)が適しています。適期以外でも根腐れを起こしている場合は、気がついたときに行いましょう。防腐剤の入れ替えと、植え込み材の洗浄や入れ替えをして清潔に保つのために植え替えは必須です。根が張って大きくなったら、一回り大きめの新しい鉢を用意して植え替えるか、細い根を切っておきましょう。

植え替えのやり方

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  1. 根をほぐして植え込み材を落とす
  2. 根の細かい部分はボウルなどにためた清潔な水の中で優しく洗い落とす
  3. 乾かした鉢(新しい鉢)の底に防腐剤を敷く
  4. ざるで洗った植え込み材(新しいもの)を鉢に入れて植物を植える

根が資材に絡みついていて困った

植え込み材の穴に根が入り込んで絡みついたり、資材の柔らかい部分を根が突き破ってくっついてしまったりすることがあります。ハイドロボールやハイドロコーンなどのすき間が大きい植え込み材や吸水ポリマーに多く見られるトラブルです。細い部分なら園芸ばさみで切断してもかまいません。幹に近い太い根が残っていれば大丈夫です。

デメリット⑤容器選びに注意

出典:写真AC

栽培初心者の場合、ハイドロカルチャーの容器なら植木鉢がよいのではと考えるかもしれませんが、資材が抜けないように底があるものが適しています。植物の大きさがあえば、小さめのスープボウルやマグカップのような深さのある食器で代用するのもおすすめです。口径が大きな鉢にいくつかの植物を寄せ植えするのもよいでしょう。

ハイドロカルチャーに必要な水位計が入る鉢

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ハイドロカルチャーに慣れていない方は、水位計があると水やりが苦になりません。水位計にはゲージがついていて水分が十分保たれていると上を示し、水分量が少ないと下がります。最小の水量を指したときに水やりをしましょう。真ん中くらいの最適水量の印に針が指すくらいに水を入れるとちょうどよい水量です。家を何日か空ける場合は、最大水量まで入れると安心です。

ボタニ子

ボタニ子

便利な水位計だけど、鉢の大きさにあわない場合もあるようなの。あくまで目安ということね。

透明な容器はハイドロカルチャーに向きにくい

出典:写真AC

鉢のかわりにグラスやプラスチックのカップなどの透明な容器を使うと、よりきれいに見える場合があります。特に、ポリマーやビー玉などを敷き詰めるとカラフルでおしゃれ感が増しますね。しかし、初心者の場合はよく考えて使用したほうがよいかもしれません。植え込み材の汚れが目立ったり、日が当たると藻が繁殖しやすくなったりするためです。植え込み材を洗う回数が増えて手間がかかるでしょう。

デメリット⑥大きく育てにくい

出典:写真AC

土を使わないため、ハイドロカルチャーで育てた植物は肥料が不足して大きく育ちにくい傾向があります。小さく育てたい場合はメリットにもなりますね。大きく育たなくても肥料は必要のため、春から秋にかけての成長期には水耕栽培用の液体肥料を与えましょう。使い方の目安としては、週に1度程度で問題ありません。

ボタ爺

ボタ爺

冬場の休眠期は与えなくてよいぞ。液体肥料は容量を守った適切な使い方をするんじゃぞ。

ハイドロカルチャーに向いているおすすめの観葉植物

出典:Unsplash

小ぶりで半日陰で育てられるものがベター

強い光が当たらないほうがよいところから、ハイドロカルチャーに向いている植物はカーテン越しなどの半日陰、北向きや部屋の奥で直接光がささない所でも丈夫に育つ観葉植物です。小ぶりなため、大きくなったら置けない場所、限られたスペースに飾れますね。

ボタニ子

ボタニ子

ハイドロカルチャーはトイレの棚やデスク周り、ラックの上など狭い所に向くね。大きい観葉植物を置けない所でもインテリア感覚で飾れそう。

ボタ爺

ボタ爺

違う種類を寄せ植えしたり、小さい鉢をまとめて寄せ鉢にしたりといったようにも楽しめるぞ。清潔でキッチンや食卓にも向いているんじゃよ。

おすすめ観葉植物①ポトス

Photo by ProFlowers.com

ポトスは熱帯雨林原産で、ある程度耐陰性があり育てやすくハイドロカルチャーに向いている植物です。葉に黄色や白などの模様が入っているものは、できるだけ明るい場所に置くと模様が薄くなる心配がありません。剪定したつるは挿し木にしてハイドロカルチャーで増やすこともできます。

おすすめ観葉植物②パキラ

Photo by wootil

パキラは初心者向きで、ホームセンターでも入手しやすいハイドロカルチャーに向いている植物です。大きくしたくない場合は、好みの位置で茎を切り戻して剪定してもかまいません。切った所からまた芽が出るため、ハイドロカルチャーのように小さめのものでも扱いやすいです。日当たりのよい場所であればどこでも室内に飾れます。

おすすめ観葉植物③アイビー

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アイビーはつるが巻き付くようにして成長していきます。耐陰性と耐寒性が高いため、室内でも丈夫に育てられますね。棚などに置いたり壁に吊るしたりして、伸ばしたい方向に支柱を立てて這わせるとよいでしょう。

ボタ爺

ボタ爺

つるを生かしてハンギングで飾るのがおすすめじゃ!

おすすめ観葉植物④サンスベリア

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サンスベリアは乾燥した場所を好むので、水やりの手間がかかりません。耐陰性があるので、日陰でもよいのですが、できれば半日陰に置くほうがよさそうです。成長が早いので、株のもとからどんどん脇芽がでてきます。葉挿しでも増えることがあるため、いろいろな場所に置いて楽しんだり、親しい方にプレゼントしたりするとよいでしょう。

デメリットを逆手に取ってハイドロカルチャーを楽しもう

出典:写真AC

観葉植物を自宅に置くのは難しい、大きくなったら世話が大変と諦めていた方もいるかもしれません。ハイドロカルチャーにすると小ぶりで大きく育たないというデメリットがありますが、そこを逆手に取ると限られたスペースでも育てやすいですね。まずはおすすめの観葉植物から選んでハイドロカルチャーに挑戦してみると、室内に植物があるくつろぎ空間を演出できるかもしれません。

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海辺のつばくろ
ライター

海辺のつばくろ

海辺の町で魚を干しながらのんびりと暮らしています。

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