ミニトマトの摘心方法
手で摘みとる
ミニトマトの主枝が支柱の高さまで伸びたら、摘芯にちようどよい位置で主枝を摘みとります。ハサミを使って切ると切り口が乾きにくくなり、病原菌が繁殖しやすくなるため、摘心やわき芽かきなどのミニトマトの剪定には基本的に手をつかいます。病原菌がつかないように、摘芯の前に手洗いなどをして清潔な手で摘心しましょう。
ハサミやカッターナイフで切る
主枝が伸びすぎて太くなると、手で摘みとることがむずかしくなります。このときに無理やり引きちぎると、切り口の組織がこわれてしまいます。手で摘みとるのがむずかしいときには無理をせず、ハサミやカッターナイフを使って切りましょう。ただし、刃物を使うときには少し注意が必要です。
ハサミやカッターナイフを使うことでも、切り口の組織は傷つきます。断面も乾きにくくなるので、手入れの行き届いた刃物を使いましょう。また、病気のトマトを剪定した後にそのまま同じ刃物を使うと、病原菌が切り口についてしまいます。ハサミやカッターナイフは使用する前に消毒をして、使用後は必ずきれいに洗いましょう。
ハサミ、カッターナイフの消毒の仕方
ハサミ、カッターナイフの消毒はいくつか方法があります。
- 市販のアルコール液にハサミ、カッターナイフをひたす。またはスプレーする
- 51℃以上のお湯をかけて煮沸消毒をする
- ライターの炎でかるくあぶる
- 剪定ばさみ専用の消毒液を使用する
摘心したミニトマトの枝の利用法
さし木にする
摘心した枝はわき芽と同じように、さし木をすると新しい苗として栽培することができます。せっかく勢いよく伸びた枝です。捨ててしまわずにさし木にチャレンジして新たな苗を育ててみましょう。
準備
摘心時に切った15cm~20cm程度の枝を用意します。土にかくれる部分の葉を取り除き、清潔なハサミで切り口をななめに切ります。摘心後の枝はしおれやすいので、すぐに水や土にさしましょう。摘心前に枝が1/3つかる程度の水をバケツなどに入れて、そこに挿しておくと作業がしやすくなります。
方法①そのまま植える
ミニトマトを植える場所にその植えてしまう方法です。根がないミニトマトは乾燥に弱いので、水やりを十分にして土が乾燥しないように気をつけます。しおれかけたように見えますが、しばらくすると元気になります。
方法②発根するまで水につける
切り口から1/3が水につかるようにして、ビンなどにさしておきます。そのまま直射日光のあたらない所においておくと、やがて根が出てきます。夏場は水が腐りやすいので、できるだけ毎日水をとりかえます。根が出たら、根を傷つけないようにして土に植え替えます。
まとめ
ミニトマトの育て方の中から摘心の時期、摘心の仕方、摘心の位置を図解でお知らせしました。ミニトマトはしっかりと葉や実に栄養がいきわたるように世話をすると、よりおいしい実ができます。失敗も少ないので、剪定作業にぜひチャレンジしてみてくださいね。
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