アサザとは?浮葉植物と呼ばれる水草の生育環境や越冬方法などを紹介!

アサザとは?浮葉植物と呼ばれる水草の生育環境や越冬方法などを紹介!

水草の一種である浮葉植物のアサザは、初夏から夏頃に黄色い花を咲かせます。そんなアサザがどんな植物か、アサザの植え方や栽培方法、増やし方、花言葉などを説明します。また、育て方が簡単で繁殖力も強い反面、絶滅が危惧されています。その状況も紹介します。

    記事の目次

    1. 1.アサザとは?
    2. 2.アサザの生育環境は?
    3. 3.越冬方法は?
    4. 4.アサザを増やす方法は?
    5. 5.アサザは絶滅危惧種?
    6. 6.まとめ

    アサザとは?

    Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

    アサザは、水草の一種で、水の中の土に根を張り、水面に葉を浮かべる浮葉植物です。沼や池などの比較的水が浅いところに生育し、群生し、黄色い花が咲きます。なお、水辺で生息する植物の種類の呼び方は、後述のとおり、「水草」や「浮葉植物」など他にもいろいろあります。

    アサザの名前の由来・別名

    アサザの名前の由来は、朝に咲くことからきたという説や、水の浅いところに生息することから浅く咲くという意味からきたという説などがあります。また、アサザは「阿佐々」として、昔の書物にも掲載されていたことから、昔からこの名前で親しまれていました。アサザはハナジュンサイとも呼ばれていて、ハナジュンサイの名前で親しんでいる方もいます。

    アサザの花・葉

    アサザの花は黄色をしており、開花時期は5月~9月です。葉は、大きさが5~6cmぐらい草丈が5~20cmで、睡蓮の葉に似ており、ハートのような形をしています。また、若いきれいな葉は食用にもなり、山菜として湯がいて食べられます。

    アサザの分布

    どこでもよく生育することから、寒冷地などを除けば日本全国に分布しています。海外では、アジアや北アメリカなどにも生息しています。その一方で、汚染や、沼や池が整備され、浅い部分が少なくなったことから、減少していて絶滅を危惧されています。

    花言葉

    花には、それぞれ花言葉があります。花言葉は、古くはヨーロッパからはじまり、貴族の間で親しまれてきました。そして、日本に入ってきたとき日本に合った花言葉が作られました。また、うれしい花言葉だけではなく、悲しい花言葉もあるので、花を人に贈るときは気をつける必要があります。黄色い花を咲かせるアサザの花言葉は、「しとやかな」「信頼」「平静」です。濃い緑の葉の間に凛と咲く黄色いアサザの花にピッタリですね。

    メダカの隠れ家に

    屋外のビオトープや睡蓮鉢などでメダカを飼っている場合は、一緒にアサザも育てることをおすすめします。メダカの隠れる場所になり、メダカのストレスを軽減しますし、暑い時期は影を作り暑さを和らいでくれるのでメダカにとっては最適な環境になります。

    浮葉植物とは?

    浮葉植物は、水生植物の一種です。水生植物には、水の底に生息している底生植物、水中を浮遊している浮漂植物、水中に根を張り葉は水面に浮かんでいる高等植物があります。浮葉植物は、この高等植物の一種でアサザもこの仲間です。また、水草は、水の中で生育する植物の総称で、水生植物を水草とも呼びます。ちなみに、浮葉植物は、「ふようしょくぶつ」と読みます。

    アサザの生育環境は?

    Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

    アサザは、水の中の土に根をおろし、ランナーという地下茎になって、どんどん伸びていきます。伸びた根に、いくつか節ができ、そこからまた新しい葉や、根が出て成長します。アサザが大きくなったら、大きい鉢に植え替えたり、根が張った先に新しい株ができたら、株分けをしましょう。

    開花

    アサザの花は黄色で、根が伸びていった先の節から成長し、開花します。ただし、狭いと開花しづらいので、ある程度広い場所で育てると元気に生育し開花しやすいです。また、朝だけ開花し、午後になると閉じ、さらに、晴れている日だけ開花し、雨の日や曇りのときは開花しません。

    日当たり

    アサザの生育環境には、日が当たるかどうかがとても重要で、直射日光に強い植物です。日が当たらないところでは、花が咲きづらくなるので、日が半日以上あたる場所がよい生育環境となります。ただし、越冬時期は、日があまり当たらなくても問題ありません。

    生育に最適な土

    アサザが生育するときに適した土は、よく販売されている赤玉土でよいでしょう。可能であれば、田んぼの土を使うとよく育ちます。また、メダカの水槽にアサザを入れて一緒に育てるときがあります。その場合、水槽に大磯砂を敷いていることがありますが、大磯砂に直接アサザを植えるのではなく、鉢ごと水槽に入れとよいでしょう。水深が深い場合は、下にブロックなどを置いて、葉が水面に浮かぶよう調節しましょう。

    水の深さ

    アサザを育てるとき、鉢植えで育てる方法と、地植えで育てる方法とがありますが、どちらも水の深さが生育するのに重要になります。鉢植えの場合、水の中に鉢ごと沈め、水面に葉が浮くように水の高さを調節します。このとき、すこし葉が水の中に入っていても問題ありません。水替えは、あまり必要なく、汚れが気になったときにする程度で大丈夫です。

    肥料

    肥料は、化成肥料を土の中に埋めるように与えます。肥料が水に流れ出さないようにすることが大切で、肥料を埋め込むことで、肥料が水に流れ出すのを減らすことができます。液肥も悪くはありませんが、アサザだけでなく、水全体に効かせやすくしてしまい、藻やプランクトンなどが発生し、水が濁ったり、緑色になったりします。肥料を与える時期は、春から秋の間で、3~4週間に1度ぐらいの頻度で与えるのがよいでしょう。

    越冬方法は?

    アサザは、日本に広く分布しているように、わりとどんな生育環境でも育ちます。家の外に置いていても越冬でき、一見枯れたように見えても、根が残っていて越冬します。ただ、水面に薄い氷が張るぐらいなら越冬できますが、株ごと凍ってしまうような寒い地域では、越冬できず枯れてしまいます。

    アサザを増やす方法は?

    Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

    株分けしてよい時期

    株分けは、植えたアサザの株が何株かに増えたら行います。また、株分けは、暑いときと寒いときを除けば、一年中いつでも行えます。アサザは結構丈夫なので、少しぐらい根が傷んでいても成長するので、あまり気にしなくても大丈夫です。

    株分け方法

    株を水中や鉢から出し、根をつけた状態で株を切り離します。アサザは結構強い植物なので、株と株の間をハサミで大胆に切って大丈夫です。アサザは、葉からも水を吸収することができます。ただ、底の根まで切りすぎないようにしましょう。根をとり過ぎると、株分けした後の生育に影響します。

    新しい株の植え付け方法

    株分けした新しいアサザは、そのまま鉢などに植えます。土の深さは、切った株があまり深くならないように、切った株の土の上面と同じぐらいになるように土を入れます。鉢の大きさは4号や直径12cmぐらいか、これより少し大きめのサイズがおすすめです。これより小さいサイズでも大丈夫ですが、少し大きいかなというぐらいが、根がはりやすく、開花しやすいです。

    伸びたランナーで増やす方法

    株分けする他に、伸びたランナーを利用して増やす方法もあります。根が伸びたら、根元から切って、そのまま土に植えるだけで成長します。アサザは、今、絶滅が危惧されていますが、本来、水草は繁殖力が強く、増えすぎて困るほどどんどん増えていきます。もし、増やそうとしているのに増えない場合は、日当たりや水深など、生育環境を見直しましょう。

    鉢上げ

    また、株は増えていないけれど、よく成長し大きくなったときに、一回り大きな鉢に入れ替えてあげましょう。このとき、根は出来るだけ崩さずそのまま大きな鉢に入れましょう。鉢上げは、アサザの根が痛むことをあまり気にしなくても大丈夫です。

    アサザは絶滅危惧種?

    Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

    アサザは、本来池や沼、水路などに生息し、黄色い花を咲かせていましたが、最近は減少し絶滅を危惧されています。その原因として、水質の悪化や、水辺が整備されアサザが生息しやすい環境が少なくなってきたからです。そのことから、2000年頃、絶滅の恐れがあるということから絶滅危惧種になりました。

    霞ヶ浦での活動

    海に面した大きな湖である霞ヶ浦は、アサザが自生する日本の中で最大の生息地でした。ところが、2000年頃、数年で9割以上も減り、急激に減少していることがわかりました。そのことから、絶滅の恐れがあることがわかり、市民が主体となってアサザを再生させるための活動が開始されました。

    絶滅危惧種から準絶滅危惧に回復

    霞ヶ浦だけでなく、日本各地でアサザが絶滅の危機に瀕していることが分かり、市民などによる活動が行われています。その活動によって少しずつアサザの数が増えてきたことから、絶滅の危険が低くなり、絶滅危惧種から準絶滅危惧に回復しました。

    まとめ

    寒さに強いアサザは、越冬しやすく、育てる方法が簡単な水草です。根は大変丈夫なので、枯れてしまったように見えても、根が生きているとまた新しい葉が出てきて、成長し、黄色を花が咲きます。また、睡蓮鉢などでメダカと一緒に育てるとメダカにもよい環境になりますし、私たちにも癒しを与えてくれるのでおすすめです。

    soranomi
    ライター

    soranomi

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