シラサギカヤツリとは
シラサギカヤツリは、北アメリカ南東部原産の多年草で、主に水辺に生えています。水草ですが、水槽などの水に浸かる環境だけでなく、庭や鉢植えなどに地植えも可能な園芸品種です。これから、シラサギカヤツリの育て方や花を咲かせるコツ、管理方法について紹介します。
シラサギカヤツリの基本情報
学名 | Rhynchospora colorata |
科名 | カヤツリグサ科 |
属名 | リンコスポラ属(ディクロメナ属) |
別名 | シューティングスター、スターグラス |
原産地 | 北アメリカ南東部 |
草丈・樹高 | 30~60cm |
開花期 | 5~10月 |
花色 | 白(苞の色) |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 弱い |
名前の由来
シラサギカヤツリという名前は、開花期に苞が白く染まった様子が、サギが優雅に飛ぶ姿に似ていることに由来しています。実際のところ、花は小さくそれほど目立ちません。また、別名であるシューティングスターやスターグラスは海外で呼ばれていたもので、苞を含む花の様子が星に見えたことに由来します。
花言葉
シラサギカヤツリの花言葉は、「幸運・高貴・高尚」です。幸運の由来は、美しい白い花を見て幸運だと思ったこと、高貴・高尚の由来は、花の揺れる様子が優雅に飛ぶシラサギのように見えたことに由来します。花言葉になってしまうほど、その花の様子は印象的です。
シラサギカヤツリの特徴
特徴①水辺で育つ
シラサギカヤツリの特徴の1つ目は、多くのカヤツリグサ科の植物と同じく、水辺で育つということです。そのため、乾燥には弱くなります。庭での地植えや鉢植えしても大丈夫ですが、水切れには注意が必要です。栽培するときは、水槽などに水を溜めて植えるのがいいでしょう。
特徴②開花期間が長い
続いて紹介する特徴は、開花期間が長いということです。シラサギカヤツリの開花期間は5~10月と、約半年間です。花は小さくて目立ちませんが、花を包む苞が白く染まるのを、長い期間楽しめます。長い間水辺の空間を彩ってくれる、頼もしい品種です。
特徴③寒さに弱い
シラサギカヤツリの特徴の3つ目は、寒さに弱いことです。シラサギカヤツリの葉は、冬になると枯れます。地下茎が休眠状態になって冬越しします。この地下茎が凍結すると全体が枯れてしまうので、冬越しをさせる場合は気温の管理に注意ましょう。
シラサギカヤツリの植え方
水槽・水盤
シラサギカヤツリは水草ですので、植え方として一般的なのは、水槽や水盤などの水中に植える方法です。こうすることで水切れを起こさず、安心して育てられます。1つ注意すべきなのは、水深が深くなりすぎないことです。深すぎると上手く育たないので、5~10cmがちょうどいいでしょう。あくまで、株元が水中にあるというイメージです。
地植え・鉢植え
シラサギカヤツリは、水切れに注意すれば、地植えや鉢植えといった植え方でも育てられます。この場合は、小まめな手入れが必要です。鉢植えに植える場合は、腰水栽培といって、水を入れた容器に直接鉢植えを浸す栽培方法になります。こうすることで、株元が常に水中にあるため、水切れの心配がなくなるのです。
出典:写真AC