ナガバオモダカとは
ナガバオモダカとは、北アメリカ原産の多年生抽水植物です。北アメリカの東北部及び中部の池や湿地帯などに自生しています。初心者でも栽培が容易で、可憐な白い花を咲かせることから観賞用として世界的に人気のある水草です。
ナガバオモダカの基本情報 | |
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分類 | 抽水植物 |
学名 | sagittaria graminea |
和名 | ナガバオモダカ |
属名/科名 | オモダカ属/オモダカ科 |
別名 | ジャイアント・サジタリア |
原産国 | 北アメリカ |
草丈 | 20cm~60cm |
開花期 | 5月~9月 |
花の色 | 白色 |
ナガバオモダカの特徴
特徴①水中葉と水上葉の性質を持つ
ナガバオモダカは水の中で育つことが可能な水中葉と水面より上で育つことが可能な水上葉の2つの性質を持っています。春から秋の間では水面より上でも育ちますが、冬は休眠期となるので水面より上では育つことなく枯れてしまいます。冬期は基本、水中で育つ植物です。
特徴②他の水生植物と相性がよい
ナガバオモダカは強い日差しに負けない水生植物です。水生植物の中には、強い日差しに弱い植物もいるので、日差しに弱い水生植物の近くにナガバオモダカを植えると、日差しから守ることができます。夏の日差しによる水温の上昇もナガバオモダカによって防げるため、非常におすすめです。
特徴③生態系被害防止外来種
ナガバオモダカは生態系被害防止外来種に指定されています。人間が育てる上での管理の範囲内であれば問題はありませんが、不要になって他の敷地に植えたり破棄したりすることに関しては国から禁止されています。必要なくなった株は他の敷地に植えたりその場で捨てたりせず、ゴミとして破棄するようにしてください。
特徴④耐寒性の優れた植物
ナガバオモダカは冬の寒さに強く、寒冷地でなければ、屋外で冬越しができます。冬場は水面に出ている部分が枯れるので、茶色くなってしまった葉は根元から切り取りましょう。水中にある葉は枯れないので安心してください。
特徴⑤可憐な花を咲かせる
ナガバオモダカは成長期では水面から茎を伸ばして1cmほどの白い可憐な花を咲かせます。花びらの数は3枚で、中央に緑色のおしべが存在します。花の開花期は5月~9月頃までです。
特徴⑥栄養繁殖できる
ナガバオモダカの草丈は約15cm~60cm、休眠期に入ると約5cm~15cmになります。種子繁殖はできませんが、地下茎で栄養繁殖できる植物です。
栄養繁殖とは
植物にある根や茎、葉などの栄養を吸収する器官から次の世代の植物が繁殖することを栄養繁殖といいます。栄養器官を使用して繁殖するため、親株とよく似た性質の株を早く育てられるのが栄養繁殖のメリットです。しかし、親株が病気にかかっていた場合には栄養繁殖によってできた株も同じ病気にかかってしまう可能性があるので、栄養繁殖をさせる前に親株が病気にかかっていないかしっかり確認しましょう。
出典:写真AC