バンダの特徴
冬が寒い日本ではバンダの栽培が難しいですが、タイをはじめ、東南アジアなどはバンダに適した気候であるため、栽培が盛んです。バンダは着生植物で、自然の中では高い木の上で見られることもあります。鮮やかで大輪になる花や、旺盛に広がり層を成す葉、豪快に伸びる根など、バンダは各部分にいろいろな特徴があります。
バンダの花
バンダは生育環境の影響を受けやすいため、開花時期は不定期です。花色で最も一般的なのは紫色系で、薄紫、青紫、赤紫などがよく見られますが、ピンク、白、黄色、基本の色に模様の入ったものなど、実はさまざまな花色や種類があり、交配も盛んに行われています。花の直径は5~10cmでやや大きめ、平らなお皿のような形で、花全体の輪郭は丸みがある種類が多いです。
蘭の花は基本的に内側の3枚の花弁と外側の3枚の萼弁で構成されていますが、バンダはこのうちの唇弁といわれる花弁が非常に小さい種類が多いのが特徴です。写真では下部の黒っぽい部分になります。2枚目の写真は洋ランの仲間のカトレアですが、こちらは逆に唇弁が大きいタイプの蘭です。比較してみると、バンダの花の特徴がよくわかるのではないでしょうか。
バンダの葉
バンダの葉は左右対称に重なり合うように生え、上へと高く伸びていく特徴があり、草丈は1mほどになるものもあります。つやのある葉には厚みがあり、この葉の中に水分をたっぷり蓄えて生きています。ほかの蘭の種類の中には、バルブという茎のような器官をもち、そこに水分をためているものもありますが、バンダにはそれがないため、葉の役割はかなり重要になります。
バンダの根
バンダの根っこは少しムチムチした形状で白または緑色で、草丈よりも長く生長するものもあります。バンダは鉢のほかに、根をむき出しにして育てることも一般的で、カゴに入れて吊るす栽培方法などもあります。というのも、バンダは根から空気中の水分や養分を吸収しているので、発達した根が空気に触れていることが必要なのです。
バンダの入手方法
バンダの生育には温暖で、適度な湿度のある環境が必要です。寒さに弱いので、日本できちんと育てるためには、ある程度の知識と温室などの設備も必要です。そのため、いつも店頭に並んでいるわけではありません。とはいえ、最近ではバンダの花を見る機会も増えてきました。入手したいときはどうしたらいいのか解説します。
苗・鉢花を入手する
【少量・限定開花中】『バンダ 豪華2本仕立て』選べる3タイプ空中に美しい根を出すバンダは、吊り下げ栽培にも最適!誕生日のお花やご自宅のリビングにも♪
参考価格: 8,800円
バンダの苗や鉢植えは、蘭を専門に扱う園芸店や農園で販売されています。店頭販売のほか、インターネットの店舗で通信販売しているところも多いので、注文すれば入手できます。管理方法や栽培方法に疑問があれば、問い合わせてみるといいでしょう。また、蘭の展覧会で購入できるケースがあります。
切り花を入手する
バンダを育てる知識や自信はないけれども、部屋にバンダの花を飾って鑑賞したい方には、切り花のバンダがおすすめです。水揚げがうまくできれば、2週間くらい咲いてくれることもありますよ。インターネットのフラワーショップのほか、街のお店に置いてあることも。なじみの生花店があれば、入荷予定があるか尋ねてみてはいかがでしょうか。
まとめ
バンダには豪華なイメージがありますが、丸みのある花の形にはかわいらしさがあり、どこか親しみやすさを感じませんか?もしプレゼントにバンダをもらったら、華やいだ明るい気持ちになれそうですね。栽培や管理は少々難しいですが、多年草なので、何年にもわたり花を咲かせる可能性があり、試行錯誤しながら育てている方も増えているようです。
- 1
- 2
バンダの花:唇弁が極端に小さい