【地域別】河津桜の名所一覧！おすすめな時期や穴場もご紹介！

河津桜はバラ科サクラ属の落葉高木で、名前の由来にもなった静岡県河津町に多く生息しています。一般的な桜よりも早咲きで、気候や環境にもよりますが2月～3月ごろに見ごろを迎えます。パッと咲いて散るイメージの強い桜ですが河津桜は約1カ月かけてゆっくりと満開を迎え、満開後も花を長く楽しめるのが特徴です。

花は一重咲きで、一般的な桜よりも少し大きめの中輪の花を咲かせます。つぼみの時期は赤っぽい色をしていますが開花とともに明るいピンク色に変わり、変化を楽しめる点も魅力的です。花後にできる実は量が少なく、黒く熟すまで待ったとしても酸味が強く甘みはなく食用に向きません。花に香りはありませんが、花つきがよく満開時の花姿は圧巻です。

福島県の21世紀の森公園のコミュニティ広場近くの東側には河津桜が植えられています。緩やかな斜面に間隔を空けて植えられており、木々が重なることはなくどの場所からでも辺り一面を見渡せます。本数自体はあまり多くありませんが、斜面を覆う花姿はとても華やかです。駐車場のすぐ近くで歩道が広く整備されており、車いすやベビーカーでも観賞しやすいスポットになっています。

常磐共同火力株式会社勿来発電所は創立50周年の記念事業として、2005年に敷地内に50本の河津桜を植樹しました。以降毎年艶やかな河津桜が春の訪れを知らせてくれます。50本の河津桜の木がいっせいに満開になる姿は見ごたえ十分です。植えられている場所は発電所南側の敷地内であり構内ではないため、間違えないように場所をしっかり確認してから出かけましょう。

東京都江東区にある木場公園東側を流れる大横川のほとりには、約105本の河津桜の木があります。地域の方々が静岡県の伊豆の河津町にある河津桜に思いを寄せ、川のほとりに植え付けたのが始まりです。105本の河津桜がずらっと並んで咲く姿は美しく、東京にいながら伊豆にいるような気分を味わわせてくれます。遠くにはスカイツリーが見え、写真スポットとしても人気です。

新川沿いには約700本の河津桜が並んで植栽されており、河津桜並木道の長さは4.6kmにも及びます。川のせせらぎを聞きながらゆっくりと満開の河津桜並木道を歩ける贅沢なスポットです。歩くスペースは広めで、車いすやベビーカーでもゆったりと観賞できます。昼間はもちろんですが、期間限定で楽しめる夜間のライトアップも見どころのひとつです。

松田山ハーブガーデンには約360本もの河津桜があり、木の下には無数の菜の花が植えられています。春が訪れると河津桜の濃いピンク色と菜の花の鮮やかな黄色のコントラストを楽しめ、その華やかさは見る人の心をひきつけます。松田の街並みを見渡せるだけでなく天気のよい日には富士山も拝めるなど、写真撮影にピッタリの場所も盛りだくさんです。