ゼラニウムの増やし方なら挿し木がかんたん!
ゼラニウムは、赤やピンクの小花が寄せ集まって咲く姿が愛らしいだけでなく、手間がかからず育てやすいこともあり、ガーデニングや鉢植え、寄せ植えなどに人気です。ゼラニウムはとても丈夫な植物のため「挿し木」で簡単に増やせます。挿し木から育てると成長も早く、うまくいけば半年以内には花を楽しめます。
ゼラニウムは品種が豊富ですが、挿し木のやり方はどれも同じですか?
どのゼラニウムでも、挿し木の時期ややり方は基本的に同じです。「一年草」「多年草」「低木」など種類が豊富で、どのタイプでも挿し木で増やせます。ただし、一年草タイプを挿し木しても1年で枯れてしまうため、増やすならば多年草や低木タイプをおすすめします。
ゼラニウムの増やし方【準備】
必要なもの
- 挿し穂
- 育苗ポットまたは植木鉢
- 用土
- はさみ
容器
ゼラニウムの挿し木に使う容器は、育苗ポット、植木鉢、プランターなどどのようなもの大丈夫です。育苗ポットであれば3.5~5号サイズ、植木鉢やプランターであれば大き過ぎない限りサイズは問いません。ゼラニウムは根の張りがよく、あまり小さめの容器を選ぶと、すぐに植え替えが必要になるため注意が必要です。
ボタニ子
挿し穂
ゼラニウムの挿し木に使う挿し穂は、剪定時にカットしたものを使いましょう。1年以上植えているゼラニウムには、茎が緑色の部分と茶色の部分があります。挿し穂にはその年に成長した「緑色の茎」を選んでください。茶色部分は木質化しており年数が経過しているため、うまく根が出ないことが多く挿し穂に向きません。
用土
ゼラニウムの挿し木には、赤玉土(小粒)か、それにバーミキュライトを混ぜたものを使いましょう。雑菌の繁殖を抑えるためにも、使いまわしの土ではなく清潔な用土を準備してください。市販の「挿し木用」や「種まき用」の土を使うのも、手軽で失敗しにくくなるためおすすめです。
ゼラニウムの増やし方【剪定】
ゼラニウムの挿し木には剪定した枝を使うのがおすすめです。剪定の目的には「樹形を整える」「通気性をよくする」「効率よく成長させる」などがあります。ゼラニウムをきれいに咲かせるための剪定作業と同時に、挿し木に必要な挿し穂が確保できることから、剪定と挿し木は同じ時期に済ませるのがおすすめです。
剪定時期はいつ
ゼラニウムの剪定は、いつでもどの時期にでもできるわけではありません。いつが適期かというと、4月~7月と9月~11月です。ゼラニウムは高温多湿状態や寒さに弱いため、ダメージを与えやすい真夏と冬を避けて剪定しましょう。剪定適期は成長期でもあり、バッサリとカットしたとしても、数週間~1カ月ほどで新しい枝を伸ばし葉をつけます。
ボタニ子
剪定には種類があって、それぞれ目的ややり方が異なるよ!
剪定の種類とやり方
切り戻し
株をコンパクトに、樹形をきれいに保つのに効果的なのが「切り戻し」です。花を咲かせたい高さより低めの位置で、脇芽の少し上からカットします。一気に切り落とすのが不安な場合は少しずつ樹形を見ながらカットしても構いません。挿し芽を確保したい場合はある程度の長さが必要なため、長めに切り落としましょう。
ボタニ子
ゼラニウムの挿し木には、切り戻しのときに切った枝を使うよ!
花柄摘み
剪定のひとつである「花柄摘み」とは、名前のとおり花柄を摘み取ることです。小花が枯れるごとに摘み取りましょう。ゼラニウムは小花が寄り集まって咲くのが特徴です。ひとつのかたまりの小花が全て枯れたタイミングで、花が咲いた茎を根元から切り取ってください。その際、枯れている葉や黄色く変色している葉も一緒に摘み取りましょう。
ボタ爺
小花を残しておくと種ができ、栄養が全体に行き渡らなくなるんじゃ。花をきれいに咲かせるためにも花柄摘みはこまめにするんじゃぞ!
摘芯
ゼラニウムを小さな苗から育てる場合には、「摘芯」をしましょう。本葉4~5枚出たころが摘芯のタイミングです。先端についている芽を、ハサミを使って切り落としてください。摘芯することで花芽が増え、樹形も整い育てやすくなります。
ボタニ子
次も引き続き、ゼラニウムの増やし方について説明していくよ!
最終的には深さ30cm以上ある容器に植え替えることになるの。初めから大きめサイズの植木鉢やプランターに挿し木しても構わないよ!