緑の花は珍しい？グリーン系の花の品種と、アレンジ方法を一挙ご紹介！

生花店で見かけられる花の色は、実に豊富です。品種によってはもともと存在していた花色だけでなく、近年の品種改良で、数十年前では考えられなかったような花色も現れています。自分のほしい色の花や贈りたい相手のイメージに近い花色を選べるのは、豊富な花色が並ぶ現代では普通のことだといえるでしょう。
 

鮮やかな緑色や濃い緑色の花は、まだ珍しいといえるでしょう。しかし、黄緑色やそれに近いニュアンスの花色はポピュラーな存在です。草花だけでなく、花木でも見かけられます。また、花の品種改良によって、緑色の花は今後どんどん増えていくかもしれません。

ウェディングブーケやフラワーアレンジメントで人気のトルコキキョウには、涼やかな緑やシックな黄緑のカラーがあります。咲き方も、大輪の八重咲タイプや、スプレー咲きなど豊富です。「貴公子」という品種は、豪華なフリルのような花びらで、清楚ながら華やかな印象を与えます。

スイートピーは冬の寒い時期から出回り、春の訪れを感じさせる花です。マメ科の植物で独特の曲がり方などをしている姿は、花瓶に飾るときに動きが出せて重宝します。鮮やかな黄緑色や、白地にうっすら緑がかった種類などがあります。

クリスマスローズは、地植え、鉢植えでも人気の花です。冬にかけて花が少ない時期に彩りをそえる貴重な花の一つです。シックな緑に紫の縁取りがある「グリーンピコティダブル」や「グリーンカクテル」という品種や、淡い黄緑の「パーディドレスライムイエロー」など緑色の種類が比較的豊富といえます。

海芋（かいう）の名前をもつカラーは長い茎が特徴で、ウェディングシーンならロングブーケや、部屋に飾るなら長めの花瓶にぴったりです。白いカラーが知られていますが、「グリーンカラー」という品種もあります。シックでスタイリッシュな印象を与えたいときに使いやすいでしょう。

カーネーションは、一年を通して手に入りやすい花です。大輪やスプレーの咲き方があり、フラワーアレンジメントや花束では使い勝手のよい花とされています。緑色のカーネーションは「グリーンマジック」といい、黄緑色の花弁が美しい品種です。緑色のカーネーションは華やかなアレンジメントだけでなく、仏花としても活用されます。

アルストロメリアは、1本にたくさんの花がついているため、花束に使うときに映える花です。斑点模様が特徴的ですが、品種改良により斑点がない種類も出てきています。和洋問わずに使えて花持ちもよく、メリットが多いのも魅力でしょう。「グリーンティ」は、白地にほんのり薄い緑の入ったさわやかな品種です。

ガーベラは生花店で手に入りやすい、花束やフラワーアレンジメントでおなじみの花といえるでしょう。しかし、緑の「ポコロコ」という品種は、通常のガーベラとは異なる見た目です。一見すると、ガーベラだとわからないかもしれません。また、八重咲の「カーミット」は、中心になるほど緑色の存在感があるタイプです。

夏に出回るグラジオラスは、すらっとしたと大振りの花姿が特徴的です。小ぶりに品種改良された、春に咲くタイプもあります。豪華な黄緑の「グリーンアイル」は、1本だけでも映えますよ。「トリステス」は春に咲く小ぶりなタイプで、ややシャープな印象です。長さを生かしたアレンジをしやすいグラジオラスですが、下花のすぐ下で切って短くすると小さなアレンジメントでも使えます。

春の代表的なチューリップにも緑色の品種があります。「スプリンググリーン」は、白地に緑の縞模様が入った品種です。また「グリーンジェイ」は黄緑色で、縁がフリルのように華やかです。アレンジするときは、チューリップの特性に気をつけましょう。チューリップは、日の当たる時間は開き、夜になると閉じるを繰り返しながら成長を繰り返します。さらに太陽の方向を向いて咲くため、バランスを崩さないよう注意が必要です。

デンファレは、花持ちのよさとアレンジのしやすさで人気の花です。黄緑色の「パロロサンシャイン」は、爽やかなカラーで夏にぴったりのアレンジができるおすすめの品種です。また「ブラナグリーン」は、リップ部分に紫のアクセントがあります。短く切り皿や平たいプレートに並べたり、長さをいかして垂れ下げたりするアレンジもよいですね。