レモンバームの育て方!初心者でも上手に栽培・管理するためのコツは?

レモンバームの育て方!初心者でも上手に栽培・管理するためのコツは?

みずみずしい明るい葉色がひときわ目を引くレモンバーム。暑さにも寒さにも負けない強健なレモンバームの育て方は、実はそれほど難しくありません。今回は初心者でもOKなレモンバームの育て方やふやし方について、栽培と管理のポイントをまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.レモンバームってどんなハーブ?
  2. 2.レモンバームの性質
  3. 3.レモンバームの育て方
  4. 4.レモンバームの管理
  5. 5.レモンバームの活用法
  6. 6.まとめ

レモンバームってどんなハーブ?

出典:写真AC

レモンバームとは?

別名は「メリッサ」

園芸店などでハーブに分類されるレモンバームは、シソ科のヤマハッカ属に属する多年草で、別名メリッサと呼ばれています。「メリッサ」とはラテン語で蜜蜂を意味しますが、これはすなわち蜜蜂を呼ぶハーブということなのでしょう。レモンのような香りの成分には、柑橘類と同じシトラールが含まれていて、ハーブティーや料理の風味づけにも利用されます。

初心者には最適!

レモンバームは非常に育てやすいハーブの一つで、初心者の栽培にも向いています。生育場所には陽当たりのよい場所~明るい日蔭を好むので、地植えでの栽培はもちろん、キッチンハーブとして室内栽培をする場合は、日当たりのよい窓辺に置くとよいでしょう。ふやし方としては、種から苗を作る、挿し木、株分けをするといった方法があります。

レモンバームの花

出典:BOTANICA

白く小さな花

夏になると、レモンバームは茎の上部にある葉の付け根あたりに白く小さな花を咲かせます。シソ同様に花穂の部分が長く伸びるため、この時期には株全体の下半分がこんもりとした葉、上半分が花といった印象になります。花が終わった後は乾燥したカップ状の萼(がく)の部分だけが残り、株全体の上部だけがカサカサした印象ですが、この中にたくさんの種ができています。

地植えの場合は、こぼれダネで増える

さて、この種なのですが、地植えの場合はふやし方を意識するまでもなく、こぼれダネという形であちらこちらから芽を出します。こういった生命力の強さからも、レモンバームは初心者向きのハーブといえるかもしれませんね。

レモンバームの性質

出典:写真AC

耐寒性・耐暑性、共に強健!

地植えでの栽培にあたっては、よほどの寒冷地でない限り気温を心配する必要はないでしょう。熱帯夜の続く真夏でも、戸外が−3~4℃となる真冬でも、レモンバームは元気にその葉を茂らせ成長を続けます。温度管理を気にしなくて済むという点でも、まさに初心者にはうってつけですね。

食用を目的とする室内栽培の場合は、種からの苗を栽培することになると思われますが、こちらも必ず日に当たるように考慮しておけばとくに問題はないでしょう。

虫にご用心

虫たちの大好物

上の画像はオンブバッタに食べられてしまったようすです。人間がおいしく食べられるハーブは虫たちにとってもごちそうなのでしょう。シソ科ということもあり、柔らかい葉質のレモンバームはさまざまな虫たちに狙われます。アブラムシやハダニ、ベニフキノメイガをはじめとする蛾の幼虫の仲間たちからも大人気です。

ネキリムシのしわざ

ほかにも大敵なのはネキリムシです。茎の根元をハサミでばっさり切られたような痕跡があり、切り落とされた部分が、その根元にころんと転がっている状況であれば、それはネキリムシのしわざです。名前ではネキリムシ(根切り虫)といわれていますが、実際食べているのは地際の茎の部分です。初めて見る人は、なにごとかとびっくりされるかもしれませんね。

虫対策

そこで虫対策ですが、殺虫剤を使用することで対策が可能です。ただ、育ててきたハーブに薬品は使いたくないという方もいるとおもいますので、ここでは薬品を使わない方法を提案します。

葉の表面につくハダニ対策としては、夏の乾燥期に葉水を与えることが有効です。また普段から株全体を蒸れさせないように整枝して、風通しをよくしておくのも虫の発生を抑制するのに役立ちます。

あえて見逃すのもあり?

幼虫対策としては早期発見と補殺が効果的ですが、幼虫の時期というのは限られています。薬品を使わないと決めたのでしたら、地植えで元気に大株に育っているレモンバームの場合、少々の被害を見逃してあげるのも一つの考え方ではないでしょうか。今育てているものとは別に、挿し木や株分けで新たな株を作っておくのもよいでしょう。

鉢植えの最終手段

鉢植えに限りですが、最終手段として一度鉢から苗を取り出して、新しい土と入れ替えるというやり方も効果的です。鉢をひっくり返したとたん、土の中から大量の幼虫が出てきてぎょっとしたなんていう話はよくあることですからね。その際には根を傷めないように土は極力つけたまま、鉢底の幼虫だけを補殺しましょう。

台風にもご用心

暑さにも寒さにも負けないレモンバームのもう一つの弱点は台風です。台風の際、鉢植えやプランターの場合は室内に移動させることは必至です。地植えのものは風にあおられ、密生していることから自身の葉や茎が激しくぶつかり合った結果、レモンバームは見るも無残な姿となります。葉はべったりと黒ずみ、茎のあちこちは傷つき、木質化した部分は折れてしまうこともあるでしょう。

一年越しの株でしたら、痛んだところを取り除いてしばらくすると再生してきますが、植えて間もない苗の場合は、プランターなどに移し替えて室内に移動させるほうが安全でしょう。

アップルミントと間違えないで

アップルミント

(※上の画像はアップルミントです。)

「ミントがこぼれダネで増えちゃって…」そう言われたので分けてもらいに行くと、まさかのレモンバームでした。なんてことが本当にあるんです。葉の柔らかさや葉脈の入りかた、香りのよいところなど、あまり植物に関心のない人でしたら間違えても当然かもしれません。よく見ると分かるのですが、レモンバームの葉は先端が少し尖り気味で、アップルミントの葉は丸みを帯びています。

ええっ!初心者なんですが見分けられるでしょうか?

大丈夫です。匂いを嗅げばすぐに分かります。レモンバームは名前の通り鮮烈なレモンの香りがしますし、アップルミントは柔らかなミントの香りがしますから。

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レモンバームの育て方

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