ウンベラータの剪定！どこを切る？適切な時期や正しい切り方を解説！

ウンベラータは観葉植物として人気の高い植物です。まずはウンベラータの基本的な情報について押さえておきましょう。

ウンベラータは、熱帯アフリカ原産の植物です。そのため日当たりのよい場所や暖かい場所を好む一方、寒さや乾燥に弱いという特徴があります。

ウンベラータは、ハートにも見える葉の形が印象的です。この葉の大きさは個体によってばらつきがあり、日当たりのよい場所に置いたものはあまり大きな葉になりませんが、日当たりの悪い場所に置くとより多くの日光を浴びようと1枚1枚の葉を大きく成長させるという特徴があります。

ウンベラータは、自生しているものだと10mほどの高さにまで成長するといわれています。観葉植物として出回っているものも生育旺盛で、1年間で50cm伸びることもあり剪定は必須の作業です。

ウンベラータの剪定を始める前に、剪定の目的と適切な剪定時期、必要な道具について説明します。大切なウンベラータを適切に管理するためには、目的を理解し事前の準備をしておくことが大切です。

ウンベラータだけでなく、剪定は多くの観葉植物にとって大切な作業です。見た目を美しく整えることはもちろんですが、他にも「樹木に栄養や水分がいきわたりやすくする」「風通しをよくし病害虫の発生を抑制する」といった目的があります。そういった目的を念頭において、不要な枝を判断し切っていくとよいでしょう。

ウンベラータの剪定に適した時期は4月～9月です。もともと温暖な地域に自生する植物のため、暖かい時期に剪定したほうが、脇芽が伸びやすいでしょう。寒さが苦手なウンベラータは冬に剪定すると木が弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうこともあります。時期には気をつけましょう。

失敗しない剪定のためには、事前の準備が大切です。剪定のために用意しておきたい道具について紹介します。それぞれの目的や用途をしっかり押さえ、自分に必要なものを揃えておきましょう。

剪定に使うはさみは、切れ味がよく手のサイズに合ったものを選びましょう。切れ味の悪いものや剪定用ではないはさみを使うとうまく切れずに樹を傷めてしまったり、樹が病気にかかりやすくなったりすることがあります。ウンベラータは剪定すると切り口から粘着質な樹液がでてくるため、剪定後ははさみを洗い水分をふき取るなどメンテナンスをしっかり行ってください。

剪定した後の枝葉の片づけを容易にするため、新聞紙やビニールシートを敷いて剪定するのがおすすめです。屋内で作業をする場合には、樹液が床に付着することも防いでくれます。

手袋はケガの防止だけでなく、肌荒れやかぶれを予防するためにも準備しておきたいグッズです。ウンベラータはゴムの木の仲間で、肌が弱い方やアレルギーのある方は樹液に触れるとかぶれてしまうことがあります。また樹液が衣服に着くとシミになることもあるため、袖口まですっぽり覆えるロングタイプがおすすめです。

癒合剤とは、剪定後の切り口を風雨や雑菌から守るための資材です。近年では切り口を保護するだけでなく、癒合を促進する成分が含まれているものもあります。若い枝や葉の整理などの場合は切り口も小さくすむため癒合剤を塗らなくてもあまり失敗しませんが、完全に木質化した太い枝などを切り落としたい場合には切り口の修復に時間がかかるため塗っておくのがおすすめです。

癒合剤は種類によって粘度に違いがあります。筆などを準備しておくと粘度の低い癒合剤でも塗布しやすいでしょう。筆は特別なものを用意する必要はなく、100均などでも売られている文具用のもので結構です。