にんにくで風邪(インフルエンザ)予防
風邪(インフルエンザ)ってどんな病気?
風邪とは
風邪は風邪ウイルスと呼ばれる微生物が体内に入り、細胞に感染することによって起こされる症状です。そのウイルスの種類は数百に上ると言われています。風邪の症状が多岐にわたるのは、たくさんの種類のウイルスがおり、都度感染する場所が変わる為と言われています。
インフルエンザとは
インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで起る病気です。普通の風邪の症状に加え、38度を超える高熱や頭痛、全身倦怠を引き起こし肺炎などの合併症など重篤な症状を起こす事で恐れられています。
一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
風邪(インフルエンザ)を防ぐには
ウイルスを体に入れない
マスク、うがい、手洗いなどでウイルスを体内に入れないことが日々できる予防です。厚生労働省のHPでは流水、石鹸による手洗いでウイルスを物理的に除去。またアルコール製剤での手指の衛生も効果があると記載されています。
ウイルスには免疫で対抗
予防をしていても、体内にウイルスが入った場合、口や鼻の粘膜の免疫が体外に異物を排出させる働きをするそうです。それを突破し細胞に感染した場合は、免疫細胞が相手を攻撃し体にはいったウイルスをやっつけて体を治す働きをしてくれるそうです。
体には、「ウイルスや細菌(=敵)を侵入させない」、さらに「侵入した敵と戦う」という2段階の免疫の仕組みが生まれつき備わっています。
免疫力アップににんにくが効果的?!
予防に効果的あると考えられる成分はアリインです。こちらは体温を上昇させる効果、気管や食道粘膜の免疫作用を高める効果があると言われています。一説では体温が上がると免疫力も乗じて上がる言われ、免疫抗体の活性化に役立つと考えられます。アリインは香りを強く出さず過熱したにんにくに含まれます。
風邪ウイルスを殺菌
アリインが変化した、香り成分のアリシンの殺菌作用も風邪などのウイルスに効力を発揮するともいわれています。非加熱の細胞を壊したにんにくに含まれる成分ですので、アリシンはおろしにんにくなど香りと辛みを感じられるものに多く含まれます。
硫化アリルは強力な殺菌作用があり、風邪などのウイルスにも効力を発揮する。
にんにくで風邪(インフルエンザ)を早く治そう
風邪になってしまったら
回復へは栄養と休養を取ろう
今のところ風邪を治す方法はなく、風邪薬として発売されているものは出ている症状を楽にするものだそうです。栄養をとって早く寝る事を医者にも勧められることが多く、やはり免疫活動を活性化させることが重要と考えられます。
風邪の回復には
普通の風邪でも発症から回復まで7日~10日ほどはかかります。これは体内で免疫抗体を作っている期間だそうで。この免疫抗体ができれば感染した細胞を正常化し、体の症状も治っていくそうです。インフルエンザは薬の開発がすすんでいますが、一方その副作用などもニュースに取り上げられていますね。
にんにくが風邪を早く治す効果
にんにくには予防の項目で触れた免疫力を上げる効果が期待できると言われています。この効果が症状を早く治すことにもつながると考えられます。又、風邪などの消耗疾患時に多く必要なビタミンB1の吸収を助ける事も回復への手助けをすると考えられます。このビタミンB1とアリシンか結合してできたアリチアミンは製薬会社、武田薬品によって研究され、疲労回復に効くアリナミンシリーズの開発につながった成分だそうです。
風邪でつらい時ににんにくを取るのは大変
風邪が早く治る効果が期待できるといえど、発熱や咳の症状があるときににんにく料理はつらいかもしれません。また、生のにんにくは刺激が強く食べすぎると胃腸炎を引き起こす事あるそうですので体弱っているときには注意が必要です。
家庭で作れるにんにくサプリ
おばあちゃんの知恵!?にんにく卵黄
健康ブームの昨今、この手の名前のサプリメントはだれしも耳にしたことがあるとおもいます。実は、江戸時代から作られていた日本の伝統的なサプリメントだった事をご存知の方は少ないと思います。卵黄はアミノ酸が豊富で免疫力を高めるために欠かせない食材です。
にんにく卵黄の作り方
にんにく卵黄の材料
にんにく | 500g |
卵黄 | 5個 |
にんにく卵黄のレシピ
- にんにくは根元を切り落とし、ひと房ずつに分け芽を取り除く、卵黄は取り出しておく
- 湯気の出た蒸し器に入れ20~30分蒸し上げる(竹串がすっと刺さる程度)
- フードプロセッサーでどろどろにすりつぶす。卵黄を入れさらに撹拌
- 表面加工のあるフライパンに入れ弱火にかけ焦げないよう練る
- 1時間ほどで生地につやが出てねっとりとまとまるようになれば火を止める
- 塊を数個に分け棒状に伸ばし、細かくちぎって7mm程度の粒に丸めクッキングペーパーに並べる
- 風通しの良い日陰で2週間ほど干す
にんにく卵黄は瓶などに入れて、冷蔵庫で約一年保存可能です。一日に2~3粒ほどの摂取が理想的な量だそうです。風邪やインフルエンザの予防にも早期治癒も期待できるにんにくをたっぷりつかった安心安全のサプリメント、ぜひ試してみたいですね。
まとめ
にんにくの秘めたパワーは色々な場所で研究がなされています。今回は風邪やインフルエンザを予防する、早く治すという観点で取り上げましたが、その他にも新たな栄養、美容作用や健康作用などこれからの研究でもっといろいろな効果がある事が証明されるかもしれません。保存性がよく、食事のアクセントになるにんにく。上手に取り入れて今年も元気に過ごしたいと思います。にんにく卵黄にもぜひ挑戦してみて下さいね。
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出典:写真AC