ソヨゴとは
公園や庭などに植える木として人気のソヨゴは、モチノキ属に分類される常緑樹です。本州中部以南では庭木としてよく知られていますが、耐寒性もあるので新潟・宮城あたりまでなら植え方・育て方のポイントを守れば庭木に使うこともできます。
冬も緑の葉が美しい
公園や庭木として人気が高いソヨゴですが、人気の理由には「冬も美しい緑の葉をつける」という点も挙げられます。特に公園や庭の整備によく使われるホワイトフェンスとの相性もよいので、色味がさみしくなる冬でも白と緑の美しい景色を楽しむことができます。
株立ちはシンボルツリーにおすすめ
冬も緑の葉をつけるソヨゴは、庭のシンボルツリーにおすすめです。最近は自宅の新築記念にシンボルツリーを植える人が増えていますが、種類によっては手入れや育て方が難しい種類のシンボルツリーもあります。その点ソヨゴは植え付けも簡単ですし、手入れもほとんどいらないのでシンボルツリーにピッタリです。
玄関のシンボルツリーにもOK
シンボルツリーは庭だけでなく、玄関周辺にも植えることができます。これまでは初夏に白い花を咲かせるシマトネリコが玄関周辺のシンボルツリーに人気でしたが、シマトネリコは成長速度早く短期間で大木に成長するので、最近はソヨゴをシンボルツリーとして玄関周辺に植えるケースが増えています。
風に揺れたときの音が名前の由来
ソヨゴの名前の由来は、風で葉が揺れたときにおきる独特の音が関係しています。ソヨゴの葉を触ると皮のようななめらかな感触があるのですが、風で葉が揺れると「しゃらしゃら」という音がします。ちなみに葉が風に揺れることを「戦(そよ)ぐ」と表現することから「戦ぐ=ソヨゴ」となりました。
和名は「冬青」
風にそよぐ音が名前の由来にあるソヨゴですが、和名の「冬青」はソヨゴの特性に関係します。常緑樹に分類されるソヨゴは、冬でも紅葉せず青々とした葉をつけます。そのため「冬でも葉が青い木=冬青」となりました。ただし常緑樹全般も冬青とすることもあるので、ソヨゴは「具柄冬青」と表記することがあります。
花言葉は「先見の明」
ソヨゴには「先見の明」という花言葉があります。この花言葉の由来となっているのは、ソヨゴの特長とも関係します。ソヨゴは分厚い葉を多く蓄えるため、乾燥ややせた土地でも丈夫に育ちます。こうした特徴を「先を見越す力」という言葉になぞらえてつけられたのが、「先見の明」という花言葉の由来といいます。