ニリンソウ(二輪草)の育て方!植え替えの手順や管理のコツを紹介!

ニリンソウ(二輪草)の育て方!植え替えの手順や管理のコツを紹介!

ニリンソウは、ひとつの花茎にふたつの花をつけることからその名がつきました。育て方や増やし方が簡単なことから、グランドカバーや寄せ植えなど、いろいろな場面に使われる花です。今回はニリンソウの育て方や植え替えの手順、園芸種と近縁種などについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ニリンソウ(二輪草)とは
  2. 2.園芸種と近縁種
  3. 3.ニリンソウの育て方
  4. 4.ニリンソウの植え付け・植え替え
  5. 5.ニリンソウの管理のコツ
  6. 6.まとめ

ニリンソウの育て方

ニリンソウは栽培が簡単な花で、そうした特徴もグランドカバー役として重宝される所以です。環境が合えば庭先でも群生をつくる姿を楽しめますよ。地植えでも鉢植えでも、主役としても脇役としても大活躍の頼りになる花です。基本の育て方について、順番にご紹介します。

育て方①選び方

園芸店で苗を買って育てる場合は、購入時の選び方も大きなポイントです。株元から葉がしっかりと茂っている、元気なものを選びましょう。ニリンソウは葉の先から茎が伸びてきて花が咲くという特徴があります。花芽がたくさん上がっているものを選べるとパーフェクトです。

育て方②種まき

種まきをする場合、時期は5月ごろが適切です。芽が出るのは翌年の春で、秋になるころには根や茎も出てきます。花が開花するのは、だいたい種まきから4年目の春といわれています。種まきから開花まで少し時間がかかりますが、その分きれいな花が咲いたときの感動はひとしおですね。

育て方③栽培環境

ニリンソウは花が咲いている間は明るい半日陰を好むという特徴があります。あまりにも強い直射日光は苦手なので、天候に応じて遮光してあげましょう。地植えの場合、日当たりがよすぎる場所は不向きです。鉢植えも、花が終わるころには木陰に移動してあげるとよいでしょう。

育て方④用土

保水性のある、肥沃な用土が好きです。水はけもある程度は必要ですが、乾燥には弱いためバランスのよい用土を選んでください。市販されている培養土や草花用の用土でも十分育ちますが、腐葉土を混ぜてふかふかにしてあげると、さらに元気に育つでしょう。

育て方⑤水やり

ややじめっとした、湿り気のある土壌が適しています。乾燥させすぎないように注意して、用土の表面が乾いたと思ったらたっぷりと水やりをしましょう。夏以降は休眠するため、水やりは控えめにして問題ありません。

育て方⑥肥料

植え付けの際に用土に腐葉土を混ぜ込んであれば、追肥はあまり必要とはしません。本格的に寒くなる前の秋ごろ、株のまわりに腐葉土を混ぜてあげれば十分でしょう。

ニリンソウの植え付け・植え替え

植え付けも植え替えも、暖かくて天気のよい日に行うことがポイントです。特に植え替えはより元気に、より大きく育てるために重要な工程なので、ぜひ適切に行ってあげてくださいね。手順について、順番に見ていきましょう。

植え付け

植え付けは春、天気がよくて暖かい日が適しています。4月には開花が始まりますので、花が開く前に植え付けを済ませるとよいでしょう。【用土】の項目でも解説したとおり、保水性のある土壌に植え付けると花付きがとてもよくなりますよ。

植え替え

地植えの場合の植え替え、鉢植えの場合の鉢替えも、暖かい日に行いましょう。植え付けとは異なり、秋に行っても大丈夫です。伸びた根や茎を傷めないように取り出して、古くなった土を払い落します。成長を見越して、大きめの穴や鉢に植え替えましょう。そのあとは、たっぷりと水やりをしてください。

ニリンソウの管理のコツ

基本的な育て方にプラスして、より上手にニリンソウを管理するためにはいくつかのコツがあります。ちょっとのことに気をつけるだけで、グッと元気で長持ちするようになりますよ。冬越しの方法、増やし方、病気や害虫の防ぎ方など、詳しく確認していきましょう。

コツ①夏越し・冬越し

夏は休眠しているため特別な手入れはしませんが、冬越しについては寒さに弱いため注意が必要です。多少の凍結や寒さであれば耐えられますが、寒い地域での栽培や、真冬のあいだの管理の場合は、落ち葉やウッドチップ、プラスチックのフィルムなどで用土の表面を保護すると安心して冬越しできるでしょう。

コツ②増やし方

種まきをして育てる増やし方もありますが、株分けをするほうが一般的な増やし方です。実施の時期としては秋が適しているので、植え替えの際にあわせて株分けをすると効率的でしょう。株分けした株は植え替えたあと、鉢に馴染むまでは花が咲かないことがあります。あせらずゆったり管理しましょう。

コツ③病気

病気の心配はそれほど大きくありません。ただし根腐れに弱いので、多湿や栄養過多には注意してください。定期的に植え替えてあげるのも効果的です。また、病気に強いとはいっても害虫を放置すれば病気が引き起こされる可能性は大いにあります。注意深く観察し、害虫をつけないようにしてくださいね。

コツ④害虫

アオムシやナメクジの被害が発生することがあります。どちらもやわらかい新芽や葉を食べてしまうので、見つけたらすぐに駆除するようにしましょう。特にナメクジは夜行性なので、夜に観察すると見つけやすいですよ。また、アブラムシによる吸汁の被害も要注意です。こちらも見つけ次第こまめに駆虫しましょう。

まとめ

かわいらしい小花が印象的なニリンソウについて、育て方や植え替えの手順、元気に管理するためのコツをご紹介しました。病気に強く、育て方や増やし方も簡単なニリンソウは、グランドカバーに大活躍の花です。花が小ぶりで主張しすぎない白色であるところも、主役の花の引き立て役としての奥ゆかしい魅力がありますね。

おもち
ライター

おもち

幼少期、母とふたりでつくった小さな花壇が宝物でした。季節の移り変わりを色とりどりの花で知るのがとても好きです。

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