アジュガとは
日本で一般にアジュガと呼ばれているものは、シソ科キランソウ属の中のセイヨウキランソウ(またはセイヨウジュウニヒトエ)です。学名はアジュガ・レプタンス(Ajuga reptans)で、たくさんの園芸品種が作出されており、バラエティー豊かな葉や花の色を楽しむことができます。4月から6月中旬に花の咲く常緑タイプの多年草で、寒さに強くよく増えるのでグラウンドカバーとして重宝される植物です。
形状や色
地面に這うように広がる平たい葉は、品種により緑、斑入り、銅葉などさまざまな色があります。花穂が株の中央から立ち上がり、小さな花がびっしりとついていて、近くで見るととても愛らしいですよ。花は唇状花と呼ばれる、唇のように上下に分かれる構造をしています。花色は紫を中心にブルーやピンクがあります。
分布
アジュガ(セイヨウキランソウ、セイヨウジュウニヒトエ)は北ヨーロッパが原産、分布地です。同じキランソウ属の仲間は、40種ほどがヨーロッパからアジアにかけて広く分布しており、日本にもジュウニヒトエ(十二単)やキランソウ(金瘡小草)が自生しています。
花言葉
アジュガの花言葉は「心休まる家庭」や「強い結びつき」「強い友情」があります。これは、たくさんの花が折り重なり、手を取り合っているように見えるからとも言われています。すてきな花言葉なので、贈りものにしたり庭に植えたりしたくなりますね。
主な品種
アジュガ・マルチカラー
園芸店などに出回っていて入手しやすい品種のひとつでマルチカラーです。花色は青紫で葉に白やピンクの斑が入り、花のない時期でも花が咲いているかのような美しさで人気の品種です。トリカラーとも呼ばれます。
アジュガ・ チョコレートチップ
その名のとおり、チョコレートのような色の葉をした銅葉系の品種です。葉は小さめながら枚数が多いので、立ち上がる花穂の数が多く、花の季節は見ごたえがあります。花色は青紫色です。
アジュガ・ピンクシェル
可愛らしいピンクの花をつけるアジュガです。葉は明るいグリーンで、ほかのアジュガと組み合わせれば互いに引き立てあい、美しいリズム感とグラデーションが生まれますよ。
アジュガ・ダークマホガニー
ダークマホガニーは、深いワイン色をした光沢のある葉が特徴のアジュガです。葉の大きさや、ひと株あたりのサイズが大きめで存在感がありますよ。
次は、アジュガの育て方について詳しく解説していくよ!
洋風ガーデンにも和風庭園にも合う、名脇役的な植物だね!