ヒメイワダレソウのデメリットは?管理のコツやメリットも解説!

ヒメイワダレソウのデメリットは?管理のコツやメリットも解説!

ヒメイワダレソウは芝生と同じく庭によく植えられる植物です。花が愛らしく人気も高いですが、デメリットも抱えており一部では「植えてはいけない植物」とも呼ばれています。今回はヒメイワダレソウのデメリットを始め、メリットや上手に育てるコツについて解説していきます。

記事の目次

  1. 1.ヒメイワダレソウはグランドカバーに人気!
  2. 2.ヒメイワダレソウのデメリット
  3. 3.ヒメイワダレソウのメリット
  4. 4.ヒメイワダレソウの管理のコツ
  5. 5.ヒメイワダレソウを育ててみよう!

ヒメイワダレソウはグランドカバーに人気!

出典:写真AC

ヒメイワダレソウはクマツヅラ科ヒメイワダレソウ属の常緑多年草です。草丈は5~15cmで地面を這うように成長し踏みつけにも比較的強いことから、グランドカバーとしてよく使われます。芝生と異なり花も楽しめるグランドカバーとしても有名で、白やピンクの小花が円を描くように集まって咲く姿はとても愛らしいです。開花時期が4月~11月と長く楽しめる点も魅力です。

ボタニ子

ボタニ子

「庭にグランドカバーを植えたいけど芝生だとさっぱりしすぎて物足りない」人にピッタリの植物だよ!

リッピアとクラピア

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「リッピア」はヒメイワダレソウの別名です。フランスの植物学者であった「Augustin Lippi」の名前にちなんだ旧学名「Lippia」に名前の由来があります。クラピアは日本国内に自生する在来種の「イワダレソウ」を品種改良したものです。生みの親である「倉持仁志」さんの名前から「クラ(モチ)さんの(リッ)ピア」と名付けられました。

ボタ爺

ボタ爺

リッピアとクラピアはよく混同されるんじゃが、別物で性質も異なるんじゃよ。

ヒメイワダレソウは植えてはいけないって本当?

グランドカバーとして人気のあるヒメイワダレソウですが、同時に植えてはいけない植物としても名前が挙がりやすいです。「繁殖の仕方」「見栄え」「周りの植物への影響」など理由はさまざまで、失敗事例も多く聞かれます。メリットもたくさんのヒメイワダレソウなので、植え付ける際にはデメリットも把握して対応できるようにしておくことをおすすめします。

ボタニ子

ボタニ子

かわいい花を咲かせるけど、安易に植えると大変かも!さっそくデメリットを解説していくからしっかり把握してね!

ヒメイワダレソウのデメリット

出典:写真AC

植えてはいけないとされる理由は、ヒメイワダレソウが持ついくつかのデメリットにあります。どんな植物にも当てはまることですが、ガーデニングや庭作りを楽しむためにもデメリットはしっかりと知っておくことをおすすめします。デメリットがどのような結果をもたらすのかも知っておくと役立つため、失敗事例もあわせてチェックしておきましょう。

デメリット①繁殖力が強すぎる

ヒメイワダレソウが植えてはいけない植物といわれるのは「繁殖力が強すぎる」ことに理由があります。増殖力は芝生の10倍ともいわれており、地下茎でグングンと横に増えて辺り一面を覆いつくします。根は40~60cmも深く張り生命力が強く、少しでも土があるのならコンクリートの隙間でも増え続けることもあり植え付ける場所には注意が必要です。

ボタ爺

ボタ爺

長年植えていると根元部分が木質化するんだそうじゃ。木質化すると硬くなるから、取り除くのも一苦労じゃのう。

ボタニ子

ボタニ子

残念だけど木質化は止められないんだって。木質化を遅らせたいのなら、こまめに剪定するといいよ!

失敗事例

  • 庭に植えていたほかの草花が枯れてしまった
  • 地下茎で隣の家の庭にまで繁殖してしまいトラブルになった
  • 根が深くて完全に取り除くのは大変
  • カットした茎を庭の隅に放置していたら、そこから繁殖してしまった

デメリット②冬枯れする

出典:写真AC

「ヒメイワダレソウを植えて後悔した」という方の理由の中で多いのが「冬枯れ」です。常緑性植物であるヒメイワダレソウは関東以西の暖地では冬でも緑を保てる場合がありますが、冬に-5℃を下回る寒冷地では地上部が冬枯れしてしまいます。地下茎は生きており春になるとまた盛んに成長を始めるため問題はないのですが、冬も庭を緑に保ちたい方にはおすすめしません。

ボタニ子

ボタニ子

-5℃以下になると冬枯れは避けられそうもないけど、-2℃~-3℃くらいまでなら常緑を保てるみたいだよ!

失敗事例

  • 冬に地上部が茶色く枯れて、見栄えがとても悪くなった
  • 広範囲に増えており、冬枯れした葉や花を取り除くのが面倒
  • 常緑と思っていたのに、冬枯れして残念だった

ヒメイワダレソウは夏越し対策や冬越し対策が必要ですか?

ヒメイワダレソウは強い日差しや高温に強く、夏越し対策は必要ありません。また、冬に地上部は枯れますが地下茎は自力で冬越しでき、特別な管理をしなくても問題なく育ちます。

デメリット③時期を間違えると根付きにくい

繁殖力が高くどんな環境でも成長するイメージの強いヒメイワダレソウですが、植え付け時期を間違えると根付きにくいというデメリットがあります。植え付けの適期は4月~9月上旬の暖かい時期で、真冬は根がうまく成長しない場合があり注意が必要です。また、真夏に植え付ける際は水が不足すると枯れる場合があるため、乾燥しないように水やりしましょう。

失敗事例

  • 秋に植え付けてしまい、根が張らないまま枯れてしまった
  • 真夏に植え付けたら、場所も悪かったのか乾燥して枯れた
  • 秋の終わりに植え付けてみたら、枯れなかったが成長が遅かった

デメリット④花がらが残ると見栄えが悪い

かわいらしい花を咲かせる点はヒメイワダレソウの魅力でもありますが、花がらが目立つ点はデメリットのひとつです。ヒメイワダレソウの花は3~4mmほどの小花が集まり直径1~1.5cmほどのひとつの花を形成します。見ごたえがある分枯れた後も花柄の存在感は強く、せっかく葉が緑色で美しくても見栄えが悪くなることは避けられません。

ボタニ子

ボタニ子

狭い範囲であれば花柄摘みで対応できるけど、広範囲になるといちいち取り除くのは厄介かも。

失敗事例

  • 花のカーペットになってよかったが、花柄が思ったより目立って気になる
  • 雨などで花柄が濡れると腐ることもあって困った

デメリット⑤生態系に被害を及ぼす可能性がある

出典:写真AC

ヒメイワダレソウはその繁殖力の高さから生態系に被害を及ぼす恐れのある外来種として、2015年3月に環境省の「重点対策外来種」に指定されました。罰則の対象となる植えてはいけない植物「重点対策外来種」には含まれておらず、日本国内では生態系を破壊するなどの報告はまだありませんが、海外では侵略的植物として危険視されていることも確かであり注意が必要です。

ボタ爺

ボタ爺

外来種問題はちょくちょくニュースでも取り上げられるんじゃ。美しくても、もともとある生態系を壊すのはよくないのう。

失敗事例

  • 牧草地で雑草化して牧草が育たなくなった
  • 耕作地で雑草化が進み、作物の成長や収穫に影響がでた
ボタニ子

ボタニ子

牧草地や耕作地での雑草化は、経済的損失をも引き起こしているよ!安易に持ち運んだり植え付けたりしないように注意してね!

ボタ爺

ボタ爺

次はヒメイワダレソウのメリットについて解説していくぞ!

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ヒメイワダレソウのメリット

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