育て方⑦病気と害虫
吸汁する害虫
ハダニ・アブラムシ・カイガラムシは吸汁します。吸汁されると、株が弱くなり枯れる原因となるため早めに対処しましょう。
食害する害虫
ナメクジ・ダンゴムシ・イナゴなどのバッタは、食害し成長の妨げとなり枯れてしまいます。見つけ次第、割り箸などで捕殺しましょう。
予防方法
葉水は乾燥を防ぐだけでなく、ハダニやアブラムシなどの害虫予防の効果もあります。毎日1回、霧吹きを使って行いましょう。また、鉢植えの場合、風通しが悪いと株元にダンゴムシやヤスデの巣になることがあるので、定期的に剪定を行いましょう。バッタなどの害虫を寄せつけない方法として、防虫ネットも有効です。
アイリッシュモスのグランドカバー
アイリッシュモスは、横に広がり踏みしめに強い植物なのでグランドカバーに最適です。そのほか、グランドカバーに使用される理由として、葉の中にはたくさんの水分が蓄えられているので、他の植物が苦手とする乾燥した場所でも育つ点が挙げられます。また、庭木の足元にグランドカバーとして使用すると、雑草よけにもなります。
屋外でアイリッシュモスをグランドカバーとして用いると、グリーンの美しさから華やかな印象の庭を演出することができます。室内のインテリアグリーンとしては、ミニ盆栽のグランドカバーとして利用されています。
アイリッシュモスの枯れる理由
アイリッシュモスが枯れる原因は、真夏の高温多湿と水のやりすぎです。高温多湿を避けるためには、風通しのよい半日陰の場所を選び、水はけのよい用土を使用することです。水やりのしすぎは、根腐れの原因となるため乾燥気味に育てましょう。株元が枯れてしまったら、挿し木用の培養土を被せてみてください。
アイリッシュモスの増やし方
アイリッシュモスの増やし方は、挿し木などよりも株分けで簡単に数を増やしていくことができます。苗を小分けにすれば、その分増えていきます。
株分け
適期は植え替えと同じ
アイリッシュモスの株分けの時期は、植え替えと同じ3月~5月と9月~10月の年2回です。
増やし方の手順
- スコップで株の回りの土を掘り、根を傷めないように苗をはずします。
- 手で根をほぐしたら、手かナイフで縦にカットします。
- カットする時は、1株に茎・葉・根がそれぞれ均等になるようにしましょう。
- 鉢植えでも地植えでも、カットした大きさに合わせて植えるための穴を掘ります。
アイリッシュモスの越冬方法
気温が10℃以下になると、アイリッシュモスは成長が緩慢になります。水やりは、土の表面が完全に乾いてから2~3日後にしましょう。
アイリッシュモスは耐寒性には強いですが、気温がマイナス5℃以下になると枯れてしまいます。それを防ぐために、気温が5℃前後になったら早めに室内に入れると安全です。寒い時期に店頭で販売されているアイリッシュモスは、寒さへの耐性が備わっていないため、その年は室内で冬越ししましょう。
まとめ
アイリッシュモスは、植物には珍しく乾燥と耐寒性に強い植物です。ガーデニングやミニ盆栽のグランドカバーとして重宝され、屋外でも室内でも観賞用として楽しむことができます。増やし方を覚えると、ガーデニングなどの素材に活用できます。ぜひ育ててみてください。