「蘭の花」の育て方!植え替え方法・花後の管理について詳しく解説!

「蘭の花」の育て方!植え替え方法・花後の管理について詳しく解説!

蘭の花は華やかで美しい咲き姿が魅力的で、お祝いごとやギフトなどにも人気の植物です。熱帯地方や亜熱帯地方に多く生息しており、白色やピンク色、黄色やオレンジ色など花色もさまざまです。そんな蘭の花の特徴や育て方、花後の手入れ方法などについて詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.蘭の花とは
  2. 2.蘭の花の育て方
  3. 3.蘭の花の増やし方
  4. 4.蘭の花の病気と害虫
  5. 5.まとめ

蘭の花の育て方

熱帯地方や亜熱帯地方に生息している植物のため、耐寒性が弱く冬の管理には注意が必要です。また、乾燥も苦手なので置き場所や用土、水やりの方法にもポイントがあります。蘭の花の育て方や手入れの方法、種類ごとの用土選びや花後の管理などを詳しくご紹介します。

置き場所

熱帯地方や亜熱帯地方の環境に近付けるのがポイントです。春〜秋にかけてはやわらかな太陽の光が当たるような場所で育てましょう。直射日光に当たると葉焼けの恐れがあるため、夏場は半日陰などに移してください。耐寒性が弱いため、冬は暖かい室内で保存して冬越しさせます。

蘭の花を頂いた場合の保存方法

蘭の花をお祝いごとなどで頂いた場合、長持ちさせるための保存方法をご存知ですか?まず、包装紙などのラッピングを外して鉢が蒸れてしまうのを防ぎます。置き場所は室内のレースのカーテン越しなどがおすすめです。日持ちさせるには水と肥料を与えすぎないように手入れし、室温を20℃前後で保ちましょう。また、花びらに厚みがあり葉につやのある蘭の花は日持ちするといわれており、きちんと保存をすれば冬越しも可能です。

用土

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着生蘭の場合は水苔(みずごけ)が適しています。ホームセンターなどで水苔は乾燥した状態で売られているので、しっかりと湿らせてから使用してください。また、地生蘭の場合は山野草用培養土や、赤玉土と日向土に腐葉土を混ぜ込んだ用土が使用できます。

植え付け

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植え付けは4月〜6月に行います。蘭の花は多くが苗で売られており、鉢植えのものを購入して植え付けるのが一般的です。着生蘭は小さめの素焼きの鉢を使うのがおすすめです。植え込み材を使用し、根を丁寧に包んでから優しく植え付けてください。地生蘭は着生蘭に比べて丈夫な品種が多く、水はけのよい場所なら地植えでの植え付けが可能です。

植え替え

植え替えは2年に1度の割合で、植え付けと同じ4月〜6月に行いましょう。着生蘭の場合は鉢からゆっくりと根を掘り起こし、古くなった植え込み材を取り除きます。また、根が腐ったり傷んだりしている部分があれば切り取ってください。新しい植え込み材に交換してから鉢に植え替えます。地生蘭も根を傷つけないように掘り起こし、根をきれいにしてから植え替えてください。

水やり

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地植えの場合は雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし夏場に地面が乾燥しすぎているようなら、様子を見ながら水を適量与えてください。鉢植えの場合は、水苔や土の表面が白っぽく乾燥しはじめてから水やりをします。また、冬場は休眠期に入りあまり水を吸わなくなるので、1週間〜10日に1回程度の水やりでかまいません。

肥料

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3月〜4月にかけて新芽が出てきます。その時期に合わせて2週間に1回程度の割合で、1,000倍〜2,000倍に薄めた液体肥料を水やりの代わりに与えてください。また、植え付けの用土に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでもかまいません。肥料の与えすぎは根腐れの原因となるので注意しましょう。

花後の管理

花後に手入れをすると「2回花」を咲かせられます。蘭の花が枯れたあと、根元から数えて2節目の部分で剪定しましょう。切った部分から新しく芽が出るので、2回目の開花を楽しめます。花は2回花までしか咲かないので、2回目の花が咲き終わったら株元で剪定してください。

ボタニ子

ボタニ子

次のページでは、増やし方や病気と害虫についてご紹介します。

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蘭の花の増やし方

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