ガーデンシクラメンの育て方！枯らさない・しおれさせない手入れのコツは？

ガーデンシクラメンは、日当たりと風通しの良いところを好みます。適温は10～20℃で、寒さに強いため霜にも多少強いのですが、気温がマイナス5℃以下になると枯れてしまうので、雪が積もる寒冷地での栽培は、屋内での栽培の方が望ましいです。基本的な育て方のコツを掴んでおけば、ガーデニング初心者の方でも比較的簡単に栽培することが可能です。

用土は、水はけ・保水性のあるものが適しています。園芸用品店やホームセンターなどに売られている培養土で充分栽培可能です。また、ネットの通信販売にて専用の土も購入できるので、そちらを購入しても良いでしょう。自身で調合する場合は、赤玉土6：腐葉土4の割合で混ぜたものが適しています。

暑さに弱いため、植え付けるのは秋の気温が下がってからが最適ですが、寒すぎても根が十分に張れない場合もあるので、遅くても11月中旬までに植え付けましょう。植え方は地植え（庭植え）と鉢植えの2通りご紹介します。

植え方を地植えにする場合は、半日陰で風通しの良いところを、植え付ける10日〜2週間前までに土を整えます。土はよく耕してふかふかの状態にし、水が溜まって乾きにくい場合は腐葉土を足しましょう。また、なるべく苗の根の部分は崩さず、根が全部隠れないよう上の部分は土から見える程度に植えて下さい。株間は15～20cmの間隔をあけて植えましょう。

植え方を鉢植えにする場合、ガーデンシクラメンの根は深く張らないので、鉢・プランターの深さは15～20cmのものを選びましょう。容器が深いと水はけが悪く、根が腐ってしまう原因となります。また深めの鉢しかない場合は、鉢底石を入れて高さの調整をしてください。植え付けの際は、地植え同様に、球根の上部が土から見えるように植えましょう。

ガーデンシクラメンは球根植物なので、成長するうえでの必要な養分を球根に蓄えていますが、植え付けの際は元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。開花したら1週間～10日に1回、液体肥料を与えてください。

高温多湿に弱いので、水やりの頻度は基本的に土が乾燥していたら、あげるのが適切なタイミングです。水やりの時に花びらや葉、球根に水がかぶらないように注意して下さい。最初は根を張らせるため多めにあげ、根付いたら水のやりすぎにご注意ください。

夏の期間は、株が休眠期に入ります。地上部分が枯れて葉もない状態であれば、水やりは不要です。夏でも葉が残っている場合は、控えめに水をやり、夏越しさせましょう。

ガーデンシクラメンを長く育てるためには植え替えがとても大切です。作業自体は手軽にできるので、夏越しに成功したら植え替えましょう。植え替える時期は、鉢植えは12月中旬まで、地植えは11月中旬までが適期です。

植え替え適期は4月下旬～5月中旬です。冬の間、花壇に植えていた株は、新しい土に1株ずつ鉢植えにすると元気に成長します。また風通しと水はけが良く、そのまま夏越しが可能な場合は植え替えなくても良いです。花壇などに地植えしているものを鉢に植え替える場合は、株を堀り上げます。なるべく根を傷めたり、崩れないように掘り上げましょう。

夏は休眠期となるので、環境により葉を残して非休眠させたほうがいい状態の時もあります。休眠株、非休眠株共に、植え替えの適期は8月中旬～9月中旬頃です。生育が始まる前後に植え替えをすることで、秋以降にもまた、きれいな花を咲かせてくれるようになります。休眠株と非休眠株で植え替え方が少々異なるので注意してください。

球根の上部の枯れた葉を取り除いてから、根鉢を完全に崩し、根を2/3程切って植え替えます。この時根を強く引っ張らないように注意してください。

植え替えをする3日前には液体肥料を与えておき、傷んだり枯れた葉を取り除いてから植え付けましょう。